海外地域のHiKOKIは、2024年12月にHiKOKI Pencil Driver Drill DB3DAを発売した。容量の増加した3.6V-2.0Ahリチウムイオンバッテリーが付属する。日本地域での販売は未定。
目次
HiKOKI Pencil Driver Drill DB3DA
海外地域のHiKOKIは、2024年12月に公式ページ上でPencil Driver Drill DB3DAを発売しました。
DB3DAはHiKOKI 3.6Vバッテリーで動作する充電式ドライバドリルです。
作業に合わせてストレート型とピストル型に形状を変えられる軽量コンパクトサイズで、2010年5月に発売したDB3DL2から約15年ぶりのモデルチェンジとなる製品です。
販売地域はインド、オーストラリア、台湾など一部の海外地域で販売が予告されており、現時点で日本地域での発売予定はありません。
製品仕様 (従来モデル DB3DL2比較)
製品名 | DB3DA | DB3DL2 |
---|---|---|
外観 | ||
最大トルク | 5N・m | 5N・m |
無負荷回転数 | 高速:600min-1 低速:200min-1 |
高速:600min-1 低速:200min-1 |
LED | 〇 | 〇 |
クラッチ | 21段 | 21段 |
動作電圧 | 3.6V | 3.6V |
重量 | 0.45kg | 0.45kg |
本体価格 | – | 31,800円(税別) |
販売年月 | 日本未発売 | 2010年5月 |
製品の特徴
「15年ぶりの3.6Vペンドライバのマイナーチェンジ」
DB3DAは、2010年5月に発売したDB3DL2のマイナーチェンジモデルです。
ストレート形状とピストル形状を変形できる機構はそのままで製品仕様もほぼ同等であり、外装のハウジングのみ最近のHiKOKIデザインに変更された形状になっています。
3.6Vバッテリーの2.0Ah仕様が登場
今回のDB3DAに合わせて、新型の3.6V-2.0Ah仕様のバッテリーも付属しています。
従来の付属バッテリーはEBM315(3.6V-1.5Ah)ですが、新しいバッテリーは容量が増加して2.0Ah仕様になっているので1充電でより長時間の作業が可能になります。
製品本体よりも3.6V-2.0Ahバッテリー登場の方が特徴的な製品
今回のDB3DAに関しては、製品仕様の主だった向上や機能追加は無く、デザインのみが変わったマイナーチェンジの製品のようです。
推測として昨今の容量増加に対応するための新バッテリーとそれに伴う新製品とも想定しているのですが、個人的には原価低減のために新型バッテリーにする必要があっがのではないかなと思っています。昨今の2.0Ahリチウムイオンバッテリーに関しては中国ブランドの格安セルが大量に出回っているため、2010年代に開発された1.5Ahセルよりも最近の中国ブランド2.0Ahセルの方が安い可能性があり、昨今の工機HDの事情に合っているのかもしれません。
あとは、現行モデルであるDB3DL2は15年前の製品なので金型更新が近いとか、新しい電動工具を開発する企画が尽きたために設計リソースを遊ばせないためにも優先度の低い製品までマイナーチェンジを行っているなどの事情もありそうです。
これまでのHiKOKI新製品は日本市場を優先しており、今回のペンドライバに関しても海外販売アナウンスより前に日本発売を行っていても不思議ではないのですが、2025年1月時点でも日本発売のアナウンスは行われていません。このあたり、日本地域における営業人員削減やオフィサーが外国人で占められたことなどが少なからず影響しているのかもしれません。
まとめ
HiKOKI Pencil Driver Drill DB3DA
VOLTECHNO製品評価 (4 / 5)
3.6V-2.0Ahバッテリー登場でマイナーチェンジしたペンドライバ
- バッテリー容量が増強
日本未発売製品