電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスハンマ H3641DA/H3641DBを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。コードレスモデルながらAC100V品と同等のハツリ性能を実現する。本体希望小売価格は75,000円(税抜)
目次
HiKOKI コードレスハンマ H3641DA/H3641DB
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレスハンマ H3641DA/H3641DBを発売します。
H3641DA/H3641DBは、コンクリートのハツリ作業に使用するコードレスハンマです。
コードレスモデルながらAC100Vモデル同等のサイズとハツリ作業を実現しており、1充電当たり連続14分の作業量に対応します。
製品仕様は先端シャンク形状が異なるSDS-max仕様のH3641DAと六角シャンク仕様のH3641DBの2仕様で展開、販売仕様はバッテリー充電器が付属する(2WPZ)と本体のみケース付属の(NNK)で販売します。
- H3641DA(2WPZ) マルチボルト蓄電池BSL36B18X×2・充電器UC18YDL2 希望小売価格135,200円(税抜)
- H3641DA(NNK) 本体のみ 希望小売価格75,000円(税抜)
- H3641DB(2WPZ) マルチボルト蓄電池BSL36B18X×2・充電器UC18YDL2 希望小売価格135,200円(税抜)
- H3641DB(NNK) 本体のみ 希望小売価格75,000円(税抜)
H3641DA/H3641DB 製品仕様
製品名 | H3641DA | H3641DB |
---|---|---|
外観 | ||
シャンク形状 | SDS-max | 六角 |
打撃エネルギー | 10J | 10J |
全負荷打撃数 | 1,500~2,880min-1 | 1,500~2,880min-1 |
動作電圧 | 36V | 36V |
重量 | 6.1kg | 5.7kg |
寸法 | 463×248×95mm | 425×248×95mm |
本体価格 | 75,000円(税別) | 75,000円(税別) |
販売年月 | 2024年02月 |
製品の特徴
「コードレスモデルながらAC100V式同等のハンマ」
H3641DA/H3641DBは、コードレスモデルながらもAC100Vモデル同等のハツリ性能と本体サイズを実現したコードレスハンマです。
高出力蓄電池 BSL36B18Xの装着により1充電あたり作業時間 約14分に対応します。
振動を減らし、ユーザーの快適性を高める低振動構造
ゴムダンパーを内蔵する上部ユニットとヒンジとダンパーを備えた下部ユニットで構成された低振動ハンドルを備えており、高い振動吸収効果を実現することでユーザーの快適性と疲労を軽減します。
マキタ 充電式ハンマ HM001Gとの違い
電動工具メーカーが販売する充電式ハンマとしては、マキタ HM001Gが競合モデルになります。
この2つの製品はコンセプトが明確に異なっており、HiKOKI H3641DAが軽量モデル、マキタ HM001Gが重量高出力製品となっています。
寸法的にもHiKOKI 3641DAの方が一回り小さくなっており、取り回しの面で評価すればHiKOKI 3641DAが優位となります。さらに軽量仕様の六角シャンクモデル H3641DBを使えばより取り回しが良くなるものと考えられます。
しかし、ハンマの性能そのものとしては控えめな方で、EPTA基準にするとHiKOKI H3641DAは6.8Jに留まります。競合マキタのHM001Gの方が全体的な性能に優れており、40Vmaxバッテリー仕様的にもBL4080FやPDC1200などの大型バッテリーの存在が大きいため、充電式ハンマとして電源環境の限られた現場で活用できるのはマキタHM001Gとなりそうです。
製品名 | H3641DA | HM001G |
---|---|---|
外観 | ||
シャンク形状 | SDS-max | SDS-max |
打撃エネルギー | 6.8J (EPTA基準) | 9.4J (EPTA基準) |
全負荷打撃数 | 1,500~2,880min-1 | 0~2,650min-1 |
振動3軸合成値 | 9.7m/s² | 6.0m/s² |
対応バッテリー | マルチボルト | 40Vmax |
重量 | 6.1kg | 6.3kg |
寸法 | 463×248×95mm | 496×113×258mm |
本体価格 | 75,000円(税別) | 67,700円(税別) |
販売年月 | 2024年02月 | 2021年2月 |
市場的な優位性は難しいところ、ET36Aの活用に期待
今回のHiKOKI H3641DA/H3641DBに関しては、ACモデルのH41SA4/H41MB2をバッテリー仕様にしたモデルであり、仕様的な部分もほとんど同一の製品となっています。
コードレスモデルの優位点はコードレス化そのものであり、バッテリー動作ながらACモデル相当の性能を実現しているのは驚愕にも値するものですが、製品用途としてハツリ作業は連続作業を伴うことも多い製品であり、BSL36B18バッテリーの14分作業では不足することが想定され、予備バッテリー1つとUC18YDL2の充電速度でも連続作業には間に合わないことが考えられます。
そうなると、作業量不足が想定されるシーンではマキタ HM001Gの方が使い勝手に優れる結果となる可能性も高いため、H3641DAの優位性は少し微妙になってくるのではないかなと想定しています。このあたりはACアダプタのET36Aを使うことで解決はできるのですが、そこまで来たらACモデルのH41SA4で割り切った方がコストや取り回しの面で優位となってしまいます。色々と考えた場合、立ち位置的には少し微妙な製品と言えるのかもしれません。
よく比較される工具
2021年10月発売