電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスファン UF18DAを2022年6月22日(水)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。ファン径φ330mmの仕様を備える大型の充電式ファンで七枚羽構造を搭載する。本体希望小売価格は17,800円(税別)
目次
HiKOKI コードレスファン UF18DA
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、2022年6月22日(水)よりコードレスファン UF18DAを発売します。
UF18DAは、ファン径φ330mmの仕様を備える大型の充電式ファンで、広い現場でもパワフルに送風し、バッテリー2本装着によって約9.5時間の長時間運転にも対応します。
7枚羽構造の採用で空気を細かく分けて送風することにより、静かでなめらかな風当りを実現し、動作音50dBの低騒音を実現しています。
販売仕様は、本体のみのUF18DA(NN)のみで展開します。
- UF18DA 本体のみ 希望小売価格17,800円(税抜)
製品仕様 (前機種 UF18DSAL比較)
製品名 | UF18DA | UF18DSAL |
---|---|---|
外観 | ||
ファン | φ330mm | φ255mm |
羽数 | 7枚 | 3枚 |
動作電源 | 14.4V/18V/AC100V | 14.4V/18V/AC100V |
バッテリ装着本数 | 2本 | 1本 |
風速 | 強:240m/min 中:190m/min 弱:140m/min 微弱:100m/min |
強:190m/min 弱:160m/min |
首振り運転 | 〇 | 〇 |
連続稼働時間 | 約9.5時間 (BSL36B18装着時 強モード) |
約5.2時間 (BSL1860装着時 強モード) |
重量 | 3.7kg | 3.0kg |
寸法 | 430×252×595mm | 264×370×620mm |
本体価格 | 17,800円(税別) | 10,200円(税別) |
販売年月 | 2022年06月 | 2014年5月 |
製品の特徴
「ファン径330mmの大型コードレスファン」
UF18DAは、HiKOKI初となるΦ330mmファン搭載のコードレスファンです。
大きなファンの採用により広い現場でもパワフルに送風し、現場の換気から乾燥まで幅広い作業に対応できます。
首振り機能を搭載
上下角度調整と左右の自動首振り機能を搭載しているので、広範囲に涼風を届けることが可能です。
7枚羽ファンで低騒音50dBを達成
7枚羽根で空気を細かく分けて送風することにより、従来モデルUF18DSALと比較して、静かでなめらかな風当りを実現します。
羽根が増えたことで動作時の風切り音も低減され、強モード時50dBの低騒音を達成しています。
風速4段階切替機能を搭載
風速切り替えは従来モデルの2段階から4段階になり、微弱モード 100m/minから強モード 240m/minまで広いレンジの送風に対応します。
ツールレスファンガード着脱
クランプレバーを外すだけで、ファンガードの着脱が可能なので付着したホコリの清掃も簡単に行えます。
ACアダプタはファン本体に収納可能
付属のACアダプタは、ファン内部に収納可能なので、ほかの機器との取り間違いや紛失を防ぐことができます。
マキタ 充電式産業扇 CF301DZとの比較
電動工具メーカーのファン径φ330mm充電式ファンで競合するのはマキタ CF301Dです。
今回のHiKOKI UF18DAは、構造・意匠共にマキタの330mm充電式ファンの強い影響を受けています。
扇風機としての基本的な仕様は同等ですが、バッテリー取付数や折り畳みハンドルなど細かい部分については改善が組み込まれており、使い勝手においてはHiKOKI UF18DAが優位と言えます。
ただしそれら使い勝手の違いが現場運用に大きな影響を及ぼすとは言い難いため、今回のUF18DAに関しては、あくまでも「HiKOKIユーザーでも大径ファンが選べるようになった」程度の製品と言えるでしょう。
製品名 | HiKOKI UF18DA | マキタ CF301D |
---|---|---|
外観 | ||
ファン | φ330mm | φ330mm |
羽数 | 7枚 | 3枚 |
動作電源 | 14.4V/18V/AC100V | 14.4V/18V/AC100V (40Vmaxモデル CF002G) |
バッテリ装着本数 | 2本 | 1本 |
風速 | 強:240m/min 中:190m/min 弱:140m/min 微弱:100m/min |
強:240m/min 中:170m/min 弱:120m/min |
首振り運転 | 〇 | 〇 |
連続稼働時間 | 約9.5時間 (BSL36B18×2装着時 強モード) |
約3時間 (BL1860B装着時 強モード) |
重量 | 3.7kg | 3.8kg |
寸法 | 430×252×595mm | 439×261×602mm |
本体価格 | 17,800円(税別) | 15,400円(税別) |
販売年月 | 2022年06月 | 2021年6月 |
細かい部分の配慮や他社品の改良がHiKOKI本来の強み
あまり良い言い方ではありませんが、電動工具ブランド HiKOKIは日立工機の時代から他社の後追いで実力を発揮するメーカーです。
ファン330mm径の充電式扇風機はマキタ CF300DZの販売から遅れること約10年の製品であり、そもそもHiKOKI充電式ファンの従来モデル UF18DSALが2014年販売であることを考慮すると、8年の空白期間はあまりにも長すぎたと言わざるを得ません。
今回のUF18DAの製品そのものの評価としてはコンセプトはマキタ CF301DZをベースにしながらも、ACアダプタ収納や折り畳みハンドルなど使い勝手を追及しており他社品を良く研究した製品であると評価できます。そしてこの製品コンセプトを一言で表すのであれば「マキタ後追い路線への回帰」と言えるでしょう。
工機HDは、日立離脱によるHiKOKIブランド化やマルチボルトバッテリー展開など色々なことがあり、近年はプロ向け電動工具路線に経営資源を集中していましたが、最近は電動工具のマルチボルト化も一応の区切りがついています。今後もマキタの後追い路線が続くのであれば、電動工具以外のHiKOKI周辺機器の多種多様な展開にも期待できるようになるかもしれません。