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HMT V36-18 Cordless MAGNET DRILL、マキタ18Vバッテリで動く充電式磁気ボール盤

HMT V36-18 Cordless MAGNET DRILL、マキタ18Vバッテリで動く充電式磁気ボール盤

電動穴あけ工具メーカー 英Holemaker Technology社(HMT)は、マキタ18 V LXTバッテリーに対応するコードレス磁気ボール盤 V36‑18を発売する。パーマネントマグネットによる650 kgの高い吸着力と140 mmのロングストロークを両立し、配線の届きづらい現場でも安定した穴あけ作業を実現する。日本市場では未発売。

HMT Cordless MAGNET DRILL V36-18

電動穴あけ工具メーカー 英Holemaker Technology社(HMT)は、マキタ18Vバッテリ対応のコードレス磁気ボール盤を発売しました。

V36‑18は、マキタ18 V LXTバッテリーで駆動するコードレス磁気ボール盤です。

1000 Wモーターと永久磁石を備え、Ø12〜36 mmのTCTカッターや110 mmロングブローチに対応。9.8 kgと軽量ながらクラス最長140 mmストロークを実現し、高所や電源確保が難しい現場でも据え置き機並みの切削性能を発揮します。

530 min⁻¹の定速制御、3/4″ウェルドン軸のVersaDrive®ツール互換で厚板加工も安定し、付属品としてSTAKITケース付きで携行性にも優れ、鉄骨梁の穴開けや屋外ボルト施工を効率化するコンパクトでパワフルな磁気ボール盤です。

販売地域はイギリス、アメリカ、ドイツのみで日本市場での販売はありません。

製品仕様 (40Vmaxモデル AS001G比較)

製品名 V36‑18 Cordless Magnet Drill
外観
カッター径範囲 Ø12 – 36 mm (TCT)
最大カッター長 110 mm
ストローク 140 mm
回転数 (無負荷) 530 min‑1
バッテリー 18 V Li‑ion (Makita LXT互換)
重量 9.8 kg (本体)
寸法 (L×W×H) 325 × 184 × 275–415 mm
マグネット吸着力 650 kgf (磁石サイズ 157 × 85 mm)
本体価格 (米国) 2,437.50 USD (ベアマシン)
販売年月

製品の特徴
「マキタ18Vバッテリー対応の充電式磁気ボール盤」

V36‑18は、マキタ18 V LXTバッテリで駆動するコードレス磁気ボール盤です。

マキタの18Vシリーズの電動工具と共通のバッテリーが使用できるので、充電式ドライバドリルや充電式グラインダなどの他の電動工具とバッテリを使いまわせてコストを低減できます。

永久磁石式の採用で脱落リスクを低減

157×85 mm磁石が最大650 kgfで鋼材を強力保持し、薄板からH形鋼まで安定して固定します。電源不要の永久磁石ベースを採用によってバッテリー切れによる磁力喪失がありません。

高所・逆さ作業でもドリルが滑落せず安全性は有線機以上。補強プレートやケーブル管理が不要で段取り時間を短縮し、作業中の脱落リスクを大幅に低減する安心設計。さらに定速制御モーターとの相乗効果で穴あけ精度も向上します。

ブラシレスモーター採用でØ36 mmカッター装着可

高効率ブラシレスモーターを搭載し、優れたトルク管理で大径Ø36 mm TCTカッターを軽快に駆動。

ブラシレスモータによる定速制御が切削負荷の変動を吸収して厚板でもバリの少ない高精度穴あけを実現します。

140mmストロークで幅広い作業に対応

最大140 mmのロングストロークによって、厚板貫通用ロングブローチから深穴ツイストドリルまで対応。段差越えや複数材厚の現場でも一台で対応できます。

マキタ互換のHMT純正9.0Ahバッテリーが存在

マキタ18Vバッテリと互換のHMT純正9.0Ah高容量バッテリーもあります。

マキタ純正バッテリよりも容量が大きく、1充電当たりの連続穴あけ回数を大幅に向上できるので、電源環境の乏しい現場でも安心して作業を行えます。

ユーザーの声を反映した製品ではあるのだが…

V36‑18は、マキタ18 Vバッテリーで動作するコードレス磁気ボール盤で、国内市場にほとんど流通していない製品です。残念ながらHMTの製品は現時点で欧米向けの専売であり、日本では正規流通していない製品となります。

磁気ボール盤としては、永久磁石式ベースを採用しているおかげで、停電やバッテリー切れによる落下リスク少ないのが良いポイントです。類似する製品としては育良精機株式会社のコードレスライトボーラーがあり、こちらはHiKOKIのマルチボルトバッテリーで動作します。

この製品の特異性としては、マキタ互換バッテリーの構造でありながらHMT純正バッテリーが存在している点です。

昨今の互換バッテリー事情に関しては、大手ゼネコン現場を中心に互換バッテリー禁止令が出されており、現場で使用できるのは純正バッテリーのみとなるのですが、今回のようなバッテリーは構造は互換ながらも販売仕様としては純正バッテリーであるために、現場の担当者ごとによって采配が変わってしまうかもしれません。

類似する仕様としては、最近発売したベッセル SP8141Jもあり、こちらもマキタ互換バッテリーの構造ながら販売的にはベッセル純正バッテリーなので色々とややこしい売り方の製品となっています。

現在、マキタバッテリーに対応する互換充電式電動工具が普及していますが、このようなサードパーティメーカーのブランドを冠する公式バッテリーや充電器が増える可能性も高いので、互換工具や互換バッテリーは新たな局面を迎えつつあるのかもしれません。

まとめ

HMT Cordless MAGNET DRILL V36-18

マキタバッテリで動作するコードレス磁気ボール盤(日本未販売製品)

良い点
  • マキタ18Vバッテリで動作
  • 永久磁石型
  • 最大Ø36mmの穴あけ作業対応/li>
悪い点
  • 日本未発売製品

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