各種電設工具・電気製品の製造販売を行うマクセルイズミ株式会社(本社:長野県松本市)は、2024年3月25日において電動機械式多機能工具 nanoMBを発売する。ダイス交換構造を備え絶縁被覆付圧着端子や裸端子用口金、リングスリーブ用口金の圧着作業などに対応する。本体標準小売価格は153,100円(税抜)
目次
マクセルイズミ 電動機械式多機能工具 nanoMB
各種電設工具・電気製品の製造販売を行うマクセルイズミ株式会社は、2024年3月に電動機械式多機能工具 nanoMBを発売します。
nanoMBはバッテリーで動作する電動機械式多機能工具です。マキタスライド10.8Vリチウムイオンバッテリで動作し、ダイス交換によってさまざまな圧着作業に対応します。
発売時点では、JIS C 2805 絶縁被覆付圧着端子に対応するnano-D345ダイスが同時発売しており、呼び径1.25/2/5.5の3種類に対応します。
また2024年5月29~31日開催の第72回 電設工業展では、nano-D18 裸端子用ダイス、nanoMB-7 絶縁被覆付閉端子用口金ダイス、nanoMB-IS リングスリーブ用口金ダイスも展示し対応ダイスの拡充も予告しています。
販売仕様は、本体にマキタバッテリとマキタ充電器が付属するnanoMBで展開します。
- nanoMB バッテリパック・充電器付属 希望小売価格153,100円(税抜)
- nanoMB nano-D345ダイス付属・バッテリパック・充電器セット
nanoMB 製品仕様
製品名 | nanoMB |
---|---|
外観 | |
公称出力 | 最大15kN |
電源 | マキタ 10.8Vスライドバッテリ |
1充電作業量 (nano-D345装着) (BL1020B時) |
1.25mm:約730回 2.0mm:約700回 5.5mm:約480回 |
重量 | 0.93kg |
寸法 | 278×102×64mm |
本体価格 | 153,100円(税別) |
販売年月 | 2024年06月 |
製品の特徴
「ダイス交換式でさまざまな圧着作業に対応」
今回発売したnanoMBは、2022年6月に発売したnano18をダイス交換式にしたモデルです。ダイス交換式になったことでさまざまな圧着作業に対応できるようになったのが特徴です。
発売時点ではnano-D345ダイスが同時発売しており、絶縁被覆付圧着端子の圧着作業に対応します。
追加のダイスは今後発売予定
2024年5月29~31日開催の第72回 電設工業展では、参考出品として3種類のダイスを展示していました。
- nano-D18 裸端子用ダイス
- nanoMB-7 絶縁被覆付閉端子用口金ダイス
- nanoMB-IS リングスリーブ用口金ダイス
好みや作業方法に応じて切り替えられる「自動/手動モード」
圧着動作は、開閉・仮抑え・圧着を自動で行う「自動モード」と圧着のみを行う「手動モード」の2パターンで切り替えられます。
本体側面に切替ボタンは3秒長押しでの切り替わりなので不意に動作モードが変わってしまうこともありません。
待望のダイス交換式が登場、大量の圧着作業も手軽に
今回発売したnanoMBは、ダイス交換によって幅広い圧着作業に対応できるようにしたモデルです。
バッテリはマキタスライド10.8Vに対応しているので、バッテリの入手性が良く、大容量のBL1040によって1充電作業量を増やせるのも優れたポイントです。
ランニングコストの点では手動の圧着ペンチに勝るものはありませんが、電気工事士の高齢化や人手不足・低賃金化などの課題もあり、機械化による作業効率の上昇が求められている時代でもあるため、少し高価ではあるものの作業性の向上という意味では導入を検討しても良い製品かもしれません。
ただし、ダイスの価格も1セット30,000円と高価であり、圧着作業のランニングコストとしては比較的高めな製品です。この辺りは、電動化による数の処理が容易になることでのコスト感の向上に期待したいところです。
よく比較される工具
2022年6月発売