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目次
タ本社で開催する株主総会に出席
2025年6月25日(水)開催の株式会社マキタ 第113回株主総会に出席しました。

公道は上部の空間であっても”公共”のものであり、自己所有の土地に挟まれた道路であっても連絡通路を通すことは難しいらしい。噂によるとこの通路を通すのに行政とだいぶ苦労したらしいとの話
撮影場所:マキタ本社
2025年のマキタ第113回株主総会は、マキタ本社内(愛知県安城市)で行われました。マキタの株主総会の出席者は会場は開発棟(筆者仮称)5Fにある講堂で開催されました。
議案は「余剰金処分」「取締役選任」「監査等委員選任「役員賞与」の3つが提案され、質疑応答後に承認可決されました。
出席人数は60人ほどで、開始時間は10時00分、終了時間は10時19分の約20分間の株主総会でした。
タイムスケジュール
- 10:00 株主総会開催(議長:後藤宗利氏)
- 10:01~10:03 監査報告
- 10:04~10:08 事業報告
- (内 10:07~10:08) 40Vmax戦略について
- 10:09~10:12 議案上程
- 10:12~10:13 質疑応答
- 10:13~10:16 決議・取締役紹介
- 10:17~10:19 株主総会終了
- (内 10:18~10:19) 社外取締役 杉野正博氏退任のあいさつ
今年の株主質疑応答は無し
本年のマキタ株主総会では、株主からの質疑応答はありませんでした。
40Vmaxシリーズ注力を成長戦略と位置付けたマキタ
今年のマキタは決算説明会の資料では今後の成長戦略について40VmaxとOPE戦略についての記述があり、今回の株主総会でも事業報告で40Vmax戦略についての解説が始まったので「今年の株主総会は少し伸びるのかな」とも思ったのですが、例年通りの20分以下の株主総会でした。


画像引用:2025年3月期 決算説明会 決算説明資料|株式会社マキタ
さて、現在の電動工具市場の動向に関して、経済アナリストは電動工具市場の拡大を謳っているものの、筆者は電動工具市場の先進国における需要成長ペースはそこまで大きなものではなく、特に先進国市場では非常に厳しい状態になりつつあると捉えています。マキタ自身も決算説明会のスライドで「電動工具の販売低迷が続く」の一文を入れるほど、現在の電動工具市場の厳しさは相当なものなのだろうと捉えています。
そういう意味で、今後の戦略として40Vmax OPE製品を成長セグメントとして位置付け、今後におけるブランディングの強化を改めて提示したのは悪くないと考えています。40Vmaxシリーズの実態として、既存18Vシリーズからの移行の観点からは不調気味ではあるものの、OPE分野においては農産用途のライトユースや都市部の植栽管理需要において普及が進んでいると捉えています。
実際、マキタ本社から新安生駅までの帰りの道中でもマキタの充電式チェンソーと刈払機を使用している植栽管理事業者を見かけており、マキタ充電式OPE製品の普及は相当高いのだなと改めて認識しました。ただしその作業者が使用しているのは40Vmaxではなく18Vシリーズでした。
そういう意味で、マキタは40Vmaxのブランディング強化を望むとするならば、そういう18VシリーズのOPE製品を選んでいるユーザーがなぜ18VシリーズのOPEを選んだのか、などの調査を本格的に行い、少なくともOPE分野の新規ユーザーに関しては、40Vmaxに誘導するための本格的な改善に取り組まなければいけないと思っています。
戯言ですが、マキタ過去30年の売上推移を見てみると、マキタが2013年に配信した草刈正雄氏のTVCMを行った時には売上高が一気に上昇しています。OPE製品の成長を期待するのであれば、ゲン担ぎで再びTVCMを打って一般ユース層へのアピールに取り組んでも良いのではないかと思っています。


画像引用:マキタ 「草刈だ!」篇 | KOO-KI 空気 – 映像制作会社(CM PR)