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2024年7月17日

マキタ 第112回定時株主総会 2024年レポート【2024年6月26日開催】

マキタ 第112回定時株主総会 2024年レポート【2024年6月26日開催】

愛知県 安城市のマキタ本社で開催する株主総会に出席

2024年6月26日(水)開催の株式会社マキタ 第112回株主総会に出席しました。

株主総会会場マキタ本社裏側にひっそりと設置されていたロボットモアRM350D。ロボット芝刈り機のおかげか昨年の株主総会の時よりも芝が綺麗に見える。
撮影場所:マキタ本社裏手

2024年のマキタ第112回株主総会は、マキタ本社内(愛知県安城市)で10時から始まりました。マキタの株主総会の出席者は毎年100名以下なので、会場は開発棟(筆者仮称)5Fの講堂で開催されました。

議案は「余剰金処分」「取締役選任」「役員賞与」の3つが提案され、質疑応答後に承認可決されました。

出席人数は70~80人ほどで、10時21分に終了した約20分間の株主総会でした。

株主総会タイムスケジュール

  • 10:00 株主総会開催(議長:後藤宗利氏)
  • 10:01~10:04 監査報告
  • 10:03~10:09 事業報告
  • 10:09~10:12 議案上程
  • 10:12~10:15 質疑応答
  • 10:15~10:18 決議・取締役紹介
  • 10:18~10:21 株主総会終了
    • (内 10:18~10:20) 会長 後藤昌彦氏による退任のあいさつ

株主質疑応答

Q1, 従業員数が前期末比で大幅に減少しているが、その状況について教えてほしい。

A1, 昨年の製品在庫削減の取り組みにに伴う減産を行っており、海外製造各子会社の従業員数の変化によるもの。今後は生産販売規模に見合った人員確保に努め、効率化による省人化等にも取り組む予定。(回答:後藤宗利社長)

円安環境と製品多様化の電動工具市場をどう駆けてゆくか

ここ数年のマキタ株主総会はコロナの関係もあり椅子だけの殺風景な会場だったのですが、今年の株主総会では椅子だけではなく机も設置しており、招集通知を参照したりメモを取りながら話を聞けたので、ここ数年の中では好印象なマキタ株主総会でした。

株主総会においては、事業説明の際に後藤宗利社長が口頭で「充電製品の総合サプライヤー」と発言していたことが印象に残りました。

充電製品の総合サプライヤーとは2022年頃からマキタが掲げている方針であり、電動工具で培ったバッテリ充放電技術とモータ技術を活かし、電動工具だけではなく園芸用機器(OPE)、清掃、アウトドア製品の拡充を行っていくものと説明しています。

筆者はこの方針そのものついては歓迎しており、OPEと清掃分野の製品については、マキタブランド確立も含んだ第二、第三の事業の柱への成長を期待できるものとして認識しています。

ただし、筆者の印象における電動工具以外のマキタブランドの立ち位置としては、ハンディクリーナーなどはセミプロ的な用途における使うライトユース用途が中心であり、OPEに関してはSTHELややまびこ、ハスクバーナなどの有力ブランドがあります。プロ向けを見据えた清掃機器に関しても業務分野ではケルヒャーやリンレイなどのような専業ブランドにはまだまだ及ばない実情があるものと考えています。

この辺りは、マキタがどのような層をターゲットとしていくのにも寄りますが、プロユーザーを対象とする高額な業務製品分野も拡大するのであれば、営業現場の製品提案に留まるレベルではなく、製品拡充と共に消耗品展開や高レベルな営業販売戦略も伴わなければならないものと想定しています。

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