電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年4月にスライド18Vシリーズの充電式グリスガンGP180Dを発売する。充電式ながら最大69MPaの高い吐出圧と290mL/minの吐出量を実現。
目次
マキタ 充電式グリスガン GP180D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年4月に18Vシリーズの充電式グリスガン GP180Dを発売します。
GP180Dはマキタ初の充電式グリスガンです。18Vリチウムイオンバッテリーシリーズに対応し、最大吐出圧力 69MPa・吐出量 290mL/minの国内最高のパワーとスピードを実現し大型建機のクローラー張りにも対応します。
1回当たりのグリス充填量はカートリッジ 420mL/バルク 570mL。1充電当たりの作業量はカートリッジ35本分の15,000mLを確保。
販売仕様は、バッテリー・充電器が付属するGP180DRGと本体のみのGP180DZで展開されます。
- GP180DRG バッテリBL1860B・充電器DC18RF・ケース付属 希望小売価格83,200円(税抜)
- GP180DZ 本体のみ 希望小売価格53,800円(税抜)
GP180D製品仕様
製品名 | GP180D |
バレル内径 | Φ61mm |
グリス容量 | カートリッジ:420mL バルク:570mL |
グリスちょう度 | ちょう度番号0-2号 |
最大吐出圧力 | 69MPa(10,000psi) |
吐出量 | 自動変速モード:290mL/min 低速モード:145mL/min |
1充電作業量 | 自動変速モード:約15,000mL 低速モード:約 8,000mL |
動作バッテリー | 18V |
重量 | 6.0kg |
寸法 | 449×114×245mm |
製品の特徴「マキタ18Vシリーズ初のグリスガン」
今回のマキタ GP180Dは、マキタ初の充電式グリスガンです。
従来のリチウムイオンバッテリー式のグリスガンは、最大圧力40~50MPa・吐出量70~100mL/minの製品が一般的でしたが、GP180Dでは最大圧力69MPa・吐出量290mL/minと従来品と比較し倍近い性能を備えています。
作業で選べる2モード切替
グリスの注入作業に合わせた自動変速モードと低速モードの2モード切替に対応。
- 自動変速モード
作業圧を検知し、作業開始時の低圧時は早さ優先で注油を行い、作業終盤は高圧注油に自動切換えを行い全体的な作業速度を速めます。 - 低圧モード
吐出速度を低速高圧に固定し、高い圧力で継続的な注油を行うモードです。
グリスの注油スピードはトリガーの引き量での変速も可能です。
3種類のグリス充填に対応
グリスに合わせた3種類の充填方式に対応。
カートリッジからバレルへの直接充填などグリスの供給形態に合わせた充填が可能です。
使い勝手を向上させる各種機能
グリス注油作業の使い勝手を向上させるさまざまな機能を搭載。
重機・農機にも広がるマキタ充電式シリーズ
重機や農機のグリス注油には、手動式のグリスガンを使用するのが一般的です。
GP180Dは他メーカーのグリスガンを凌駕する性能を有していますが、手動式のグリスガンが4,000~5,000円で販売されているのを考えると、約10倍の価格で販売される充電式グリスガンの購入は躊躇してしまうでしょう。
コストの面に関しては長い目で見れば、手軽にグリスアップを行えることによる長期的なメンテナンスコストの低減や保守作業の時短も見込むことができます。
トラクターなどは50時間に1回のグリスアップが推奨されていますが、繁忙期などはメンテナンスが不足気味になりがちなので、農機・重機に対して適切なメンテナンス行うには必須の機器とも言えそうです
最近のマキタは普通の電動工具のほかに高圧洗浄機や運搬車・園芸機器など、農機・重機に関係する作業でも使える機器の展開が進められています。
整備用機器としても頭角を現すマキタの充電式シリーズの今後に注目です。
GP180Dまとめ
マキタ 充電式グリスガン GP180D
VOLTECHNO製品評価 (5 / 5)
製品簡易説明
競合製品 | RYOBI BGG-180L1 |
- 高い吐出圧力
- 高い吐出量
- 3種のグリス充填方式に対応