電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年3月にAC100Vレシプロソー「JR3051T」を発売します。JR3051Tは、従来機種と本体サイズはそのままにモーター出力を向上させ、金属切断能率25%アップ、木工切断能率20%アップを実現したベーシッククラスのレシプロソーです。
目次
AC100Vベーシッククラス レシプロソー「JR3051T」
電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年3月にAC100Vレシプロソー「JR3051T」を発売します。
JR3051Tは、前モデルのJR3050Tとほとんど変わらない本体サイズそのままにモーター出力を860Wから1,200Wに向上しており、金属切断能率は25%アップ、木工切断能率は20%アップを実現しベーシッククラスレシプロソーとして高い性能を搭載しています。
上位モデルのレシプロソーに搭載されている「オービタル機構」や「低振動機構」等の付加機能は搭載されていませんが、必要最低限の機能を搭載した高出力・高コストパフォーマンス製品として期待されるモデルです。
製品の特長「低価格化モデルチェンジ」
JR3051Tの最大の特徴は「低価格化」です。
前モデルのJR3050Tの希望小売価格「33.800円」に対し、今回のJR3051Tの希望小売価格は「22,800円」と大幅な価格改定が行われています。
充電式レシプロソーが主流の電動工具業界ですが、比較的価格の安いバッテリー無し仕様の製品でも小売価格が35,000~40,000円と高価格な製品になります。充電式と比較して半額に近い価格の製品であればAC100Vのレシプロソーも選択肢に上がってくるでしょう。
切断能力は約20%~25%アップ
低価格なレシプロソーのJR3051Tですが、性能は20%以上向上しています。
モーターには強力な1,200Wのモーターを搭載、本体重量とサイズはそのままに金属切断能率は25%アップ、木工切断能率は20%アップを実現しています。
ストローク数・ストローク長も向上し、全体的な切断能力が向上しています。
製品仕様(JR3050T比較)
※改良点は太字
製品名 | JR3051T | JR3050T |
外観 | ||
切断能力 | パイプ:外径130mm 木材(厚):255mm | パイプ:外径130mm 木材(厚):120mm |
ストローク数 | 0~3,000min-1 | 0~2,800min-1 |
ストローク長 | 30mm | 28mm |
電源 | AC100V | AC100V |
消費電力 | 1,200W | 860W |
モーター | ユニバーサルモーター | ユニバーサルモーター |
寸法 | 447×97×176 | 452 x 97 x 170 |
重量 | 3.3kg | 3.2kg |
標準小売価格 | 22,800円 | 33,800円 |
他社品比較(HiKOKI CR13V2)
※低振動・オービタル機構なしモデルと比較。優位点は太字
製品名 | マキタ JR3051T | HiKOKI CR13V2 |
外観 | ||
切断能力 | パイプ:外径130mm 木材(厚):255mm | パイプ:外径130mm 木材(厚):120mm |
ストローク数 | 0~3,000min-1 | 0~2,800min-1 |
ストローク長 | 30mm | 29mm |
電源 | AC100V | AC100V |
消費電力 | 1,200W | 1,010W |
モーター | ユニバーサルモーター | ユニバーサルモーター |
寸法 | 447×97×176 | 435 x 95 x 170 |
重量 | 3.3kg | 3.3kg |
発売年 | 2020年 | 2009年 |
標準小売価格 | 22,800円 | 29,800円 |
コストパフォーマンスに優れたAC100Vベーシッククラス
JR3051TはAC100Vの製品で、搭載しているモーターも昔ながらのユニバーサルモーターですが、性能・価格共に申し分なくコストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。
特に、「オービタル機構」や「低振動機構」などを搭載していないベーシッククラスのレシプロソーとしては、他社の製品と比較しても高い性能を持ちながら低価格な製品となっており、レシプロソーを新しく購入する場合であればJR3051T一択となりそうです。
前モデルのJR3050Tに関しては、今回のJR3051Tの販売により性能・価格共に優位点が無くなるため、今後の在庫処分などが進むと考えられ、展示会や販売店のセールによってはJR3051Tよりお値打ち価格で買える場合もあるかもしれません。