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2021年1月13日

マキタ JR3061T AC100Vレシプロソー、縦クランク採用で優れた切断スピード

マキタ JR3061T AC100Vレシプロソー、縦クランク採用で優れた切断スピード

電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、縦クランクを採用したAC100V ミドルクラスのレシプロソー「JR3061T」を、2020年6月から全国のマキタ取扱店を通じて販売します。

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縦クランク採用のAC100Vレシプロソー「JR3061T」

電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年6月からAC100Vのレシプロソー「JR3061T」を全国マキタ取扱店を通じて順次販売します。

JR3061TはAC電源で動作するミドルクラスのレシプロソーで、1,250Wのユニバーサルモーターを搭載、縦クランクによるブレードの食いつきの良さを実現し、下位モデルJR3051T比で金工切断スピードは約10%アップ、木工切断スピードは約25%アップを実現しています。

希望小売価格は27,800円。プラスチックケース付属がします。

製品の特徴「縦クランクで食いつき向上」

JR3061Tではマキタ初の縦クランク搭載のAC電源レシプロソーです。縦クランク搭載によって、ブレードが引かれるときに本体荷重が下に掛かるようバランサ荷重が加わるので、材料へのブレードの食いつきが良いレシプロソーになっています。

縦クランクによってレシプロソーの握り手部分も細くなり、握りやすくなって長時間握っていても疲れにくくなりました。

切断スピードも向上しており、下位モデルのベーシッククラスJR3051T比で金工切断スピードは約10%アップ、木工切断スピードは約25%アップの性能向上を実現しています。

LEDライト

薄暗い現場でも切断部分を照らせるLEDライト

ツールハンガ

脚立や単管パイプなどに吊り下げ可能

製品仕様(JR3051T比較)

製品名JR3061TJR3051T
外見
切断能力パイプ:外径130mm
木材(厚):255mm
パイプ:外径130mm
木材(厚):255mm
ストローク数0~3,000min-10~3,000min-1
ストローク長32mm30mm
クランク構造縦クランク横クランク
オービタル機構××
電源AC100VAC100V
消費電力1,250W1,200W
モーターユニバーサルモーターユニバーサルモーター
寸法487×95×177447×97×176
重量3.8kg3.3kg
定価27,800円22,800円

ミドルクラスのレシプロソー、性能はJR3051Tと被り気味

今回、ミドルクラスと銘打つレシプロソーJR3061Tが発売しましたが、2020年3月に発売されたベーシッククラスのJR3051Tと今回発売したミドルクラスのJR3061Tは、モーター出力的にはほぼ同クラスの製品です。コンセプトが少し被っているので、価格/性能比に対する差別化に乏しく、そこまで特徴的な製品ではない印象があります。

JR3061T唯一の特徴は縦クランクですが、縦クランク自体は切断スピードの向上よりもフィーリングや配置による細身ボディを実現する機能なので、カタログアピールのような性能向上に対してはあまり関係がなさそうです。

スペック的にも、重量増加とストローク長の影響のほうが切断スピードの向上に寄与していると考えられ、数値的にはJR3051T重量比で約15%、ストローク比で約6%、モーター比で約4%の出力向上のスペックになっているため、例え縦クランクが搭載されていなかったとしてもJR3051T比で約10%アップは金工切断スピードできたのではないかと考えられます。

個人的な所感としては、ベーシッククラスのJR3051Tの性能向上が著しかったので、スペック的に今回のJR3061Tは「レシプロソーのラインナップ戦略としては機能不足気味」な製品と評価されます。JR3051TとJR3061Tを実際に選び分けるポイントは、握りやすさや縦クランクのフィーリングを重視することになるでしょう。

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