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2021年10月16日

マキタ LS610D 充電式卓上スライド丸のこ、新スライド構造を採用

マキタ LS610D 充電式卓上スライド丸のこ、新スライド構造を採用

マキタは2019年9月に、新型の充電式卓上スライド丸ノコ LS610Dを発売する。LS610Dは同社初の18Vの卓上スライド丸ノコ。165mmのチップソーに対応し最大切断能力は高さ46mm幅182mm、無線連動機能AWSに対応する。

「日立」のスライド機構を採用する卓上スライド丸ノコ LS610D

マキタが2019年9月に発売したのは、18Vの充電式卓上スライド丸ノコ『LS610D』だ。165mmのチップソーを装着し、最大切断能力は高さ46mm幅182mmまでの木材切断に対応する。

LS610D最大の特徴は、HiKOKI(旧日立工機)に採用されている「新スライド機構」を採用している点だ。この構造は、旧日立工機が開発した強力な特許で、今回のマキタのスライド丸ノコは、この特許切れを待って投入したモデルと考えられる。

日立スライド構造の採用によって、高精度切断を実現しており壁際の設置にも対応し設置場所の制限も無くなっている。

これまで「2段スライドで精度が良い」と謳ってきたマキタであるが、日立の特許切れと同時に同じスライド構造に変えるマキタの強かさが伺える。

「鮫肌」チップソーを同梱

LS610Gの販売仕様は6.0Ahバッテリー「BL1860B」と充電器を同梱した「LS610DRG」と、本体のみの「LS610D」の仕様で販売される。また、どちらの仕様でも、マキタのコーティングチップソー「鮫肌チップソー」が同梱されている。

1充電当たりの作業量はメラピ材の最大切断寸法で約250本、幅180mmのフローリング材で400本の切断に対応する。

マキタ無線連動「AWS」を搭載

LS610Dはマキタの無線連動機能「AWS」に対応する。連動集じんが可能で切断クズを集じん機で回収できるため、内装工事やリフォームなどの現場を汚したくない作業に活用できる。

ただし、ワイヤレスユニットA-66151は別売りとなるため、別途手配が必要。

40Vmaxシリーズ「LS001G」との競合が気になるが

LS610Dは165mmチップソーであり、対抗機種のHiKOKI C3606DRAが片傾斜にしか対応していない点を受けて開発された製品と考えられる。

同等の製品としては、HiKOKI(旧日立工機)のC3607DRAが190mmチップソー装着で左右両傾斜切断のスライド卓上丸ノコとなっているが、HiKOKIの無線連動には対応していないため、現時点ではLS610Dが唯一の無線連動に対応したスライドマルノコとなっている。

ただ、2019年11月には全く同じ仕様の40Vmax対応スライドマルノコ「LS001G」を販売しており、単純な切断性能や4.0Ah大型バッテリー「BL4040」が展開されている面を考慮すると、互換性の18VシリーズのLS610Dと、40Vmaxで性能に優れる「LS001G」どちらを選ぶか悩む所だ。

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