マキタは2019年11月に新型のBluetoothスピーカー「MR203」を販売する。前モデルMR202からスピーカーそのものの変更点はないが、MR113に搭載されたステレオペアリング・ダブルモードと、カラー液晶を新たに搭載し機能面が増強。
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2台ステレオモードでステレオサウンドに対応
マキタが2019年の11月に発売するのは、新型のBluetoothスピーカー『MR203』だ。このスピーカーは前モデルMR202のモデルチェンジになる。
MR203は9月に発売した新型ラジオMR113と同じ「ステレオモード」を搭載しており、2台設置すればステレオサウンドで音楽を楽しむことができる。
ダブルモードで最大10台まで接続可能
MR203は、MR113と同じく「ダブルモード」を搭載しており、最大10台までの同時ペアリングで同じ音楽を再生する事が可能となっている。さらにMR113とも接続が可能。
防水性能も向上、IP65に対応
MR203では防じん防水性能IP65に対応している。前モデルのMR202はIP64で防水性能は水の飛沫に対する保護だったが、IPX5では噴流に対しての保護となっており、防水性能がより向上した製品となっている。
フロントパネルの液晶はカラーに
今回の液晶パネルはカラー液晶となっている。前モデルのMR202はキャラクタLCDパネルを搭載していたのに対し、今回はカラーグラフィック液晶となっており、見やすさは格段に向上している。
正直、液晶パネルなどはスペックには寄与しない部分であり、コスト削減で真っ先に削られてしまいそうな部分なので、逆にコストアップとなる改良に驚く所だ。
オーディオ機器にも妥協しないマキタ
今回のMR203は、オーディオ的な部分の改良が無いのが残念だが、本体サイズを考えればこれ以上スピーカー出力を上げるのはコストや実用性の面で難しいと判断したのだろう。むしろ、機能的な面を増強し、ダブルモードをマキタスピーカーの優位点とするために、対応スピーカーを早期に展開させ、他社製品を締め出して数を売るための戦略として早期のモデルチェンジを進めたのかもしれない。
普通に考えるのであれば、工具メーカーが展開するBluetoothスピーカーに最新モデルと同じような機能を搭載する利点はほとんどないはずだ。しかし、工具メーカーのモデルだからと妥協せず、他分野の技術にも新たな商機を見出すことができるマキタの製品戦略は評価できるポイントだ。
企業としての方向性は保守的なマキタだが、最新の技術動向も把握し、製品として形にできる点は分野外の製品でも妥協しないメーカーと好印象を受ける。やはりマキタは間違いなく世界に肩を並べるメーカーと言えるだろう。