
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年9月に40Vmaxシリーズの充電式除雪機 MSN001Gを発売する。除雪幅530mmと除雪高さ300mmの製品仕様を備え、投雪方向は電動動作で180度、投雪角度は手動で9段階調節できる。本体標準小売価格は98,400円(税別)、一般販路での販売は行われない。
目次
マキタ充電式除雪機 MSN001G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、40Vmaxバッテリに対応する充電式除雪機 MSN001Gを発売しました。

MSN001Gは、マキタ40Vmaxシリーズ初の充電式除雪機です。
40Vmaxバッテリとハイパワーブラシレスモータの搭載によって除雪幅530mmと除雪高さ300mmの製品仕様を備えており、手軽さと除雪能力を兼ね備えた充電式除雪機となっています。
投雪は任意の場所へ飛ばせる構造を備えており、左右方向180度は電動式で手元の操作部から調整が可能で、投雪角度は手動で9段階の調節が可能です。
1充電当たりの作業量はBL4080Fバッテリ装着時で約133m2に対応し、約20分の連続作業時間に対応します。
販売仕様は本体のみのMSN001GZで販売されますが、本製品は販売時期および販売地域に制限があり、一般のマキタ販売店での取り扱いはありません。

- MSN001GZ 本体のみ 希望小売価格98,400円(税抜)
製品仕様
製品名 | MSN001G |
---|---|
外観 | ![]() |
作業幅 | 530mm |
無負荷回転数 | 1,400~2,100min-1 |
対応積雪深さ | 最大300mm |
投雪距離 | 最大10m |
投雪方向 | 左右180度,上下9段階 |
バッテリー | 40Vmax |
重量 | 17.6~18.8kg |
寸法 | 1,370×540×975mm |
折り畳み寸法 | 800×540×700mm |
本体価格 | 98,400円(税抜) |
販売年月 | 2025年09月 |
製品の特徴
「40Vmaxに対応した充電式の除雪機」

MSN001Gは、マキタ40Vmaxシリーズで初となる充電式の除雪機です。
40Vmaxバッテリとハイパワーブラシレスモータの搭載によって除雪幅530mmと対応積雪高さ300mmの製品仕様を搭載しており、エンジン式や電源コード式には無い手軽さと取り回しの良さを実現しています。
1充電当たりの除雪面積はBL4080F装着時で約133m2に対応しており、駐車場約9~10台分の除雪作業が可能です。


手元で操作できる電動式方向レバーと手動式9段階角度調整

左右180度の投雪角度は手元で操作できる電動式の方向レバーを搭載しており、無段階変更が可能です。また、投雪角度は9段階で手動調整が可能でワンタッチで調節できます。

足元用ライトと前方用ライトの2つのLEDライトを搭載

足元と前方を照らす2カ所のLEDライトを搭載しており、薄暗い早朝や夕方の作業でも安心して作業が行えます。
折り畳みハンドルでコンパクト収納

ハンドルの4つのノブを緩めると折り畳んで収納が可能です。
当雪角度を調整するレバーがハンドル収納時のストッパーになるので、運搬時にハンドルが不意に広がってしまうこともありません(WASABI CHANNELより)
IPX4に適合の防水性能を搭載
工具本体の防水保護等級はIPX4に適合。水の滴る場所でも安心して作業できます。
販売地域が限定されているシーズン物のため一般販路での取り扱いは無い製品
今回のMSN001Gは、待望の40Vmax対応の充電式除雪機で積雪地域の方は待望の製品ではないかと思います。
充電式の除雪機に関しては、日本国内では大手メーカーの製品がほとんど存在していなかったため、MSN001Gの販売開始によって充電式の除雪機としてはほぼマキタ一色になるのではないかと考えられます。ただし、性能や作業面積ではエンジン式と性能比較することはまだ難しい分野の製品なので、手軽さ重視の製品として捉えるのが良さそうです。
さて、本製品は春ごろから存在は確認していましたが、色々な事情からウェブ上での製品情報は発信されていない製品です。当サイトの方針は原則として非開示情報は発信しない方針ですが、SNSなどで本製品の購入報告ユーザーも確認できたため、公知の製品と判断して本製品の情報を公開しています。
背景として若干複雑な事情があってこのような販売方式を取っているらしいのですが、原則として、シーズン物や地域性の高い製品は一般のマキタ取扱店に並ぶことは無く、ネット販路での販売も極めて強い制限が加えられているようです。例えば、スクラバー PS001Gや除雪アタッチメント SN400MPなどが販路限定製品に該当しています。
この辺りは何となくですが理解できるところもあり、マキタ取扱店に対してのある種の配慮やシーズン製品故の生産台数の調整などが関係していそうなのですが、裏を返せばユーザーの購入機会損失にも繋がっており、販路を限定しているが故にプレミア価格化して購入価格が高騰する要因にもなってしまっています。これが本当に良い販売方法なのかは判断が難しい所です。
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2024年9月発売