Makita Oy Finland (マキタフィンランド)は、2024年夏に公式サイト上でSnow Blower Attachiment SN400MPの発売を発表した。スプリットモータシリーズに装着するアタッチメントで最大深さ300mmの除雪作業に対応する。日本地域での販売は未定。
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Makita Snow Blower Attachiment SN400MP
Makita Oy Finland (マキタフィンランド)は、公式サイト上でSnow Blower Attachiment SN400MPを発表しました。
SN400MPは、マキタスプリットモータシリーズに装着する除雪アタッチメントです。
除雪幅300mmで最大300mm深さまでの除雪作業が可能で、40VmaxモデルのMUX01G装着時では最大12mの排雪に対応します。
排雪方向は上部搭載のフィン角度調整ハンドルで調整でき前方±30°の角度で排雪が可能です。
- SN400MP アタッチメントのみ
製品仕様
製品名 | SN400MP |
---|---|
外観 | |
最大投雪距離 | MUX01G : 約12m MUX60D : 約9m MUX18D : 約7m |
除雪幅 | 300mm |
除雪可能深さ | 雪密度 150~300g/L 時 : 150mm 雪密度 50~150g/L 時 : 300mm |
投雪角度調整 | 左右30°(3段階) |
重量 | 本体 : 4.9kg MUX01G : 9.3kg MUX60D : 9.4kg MUX18D : 8.0 |
寸法 | 676×176×164mm |
本体価格 | – |
販売年月 | – |
製品の特徴
「スプリットモータシリーズが除雪作業に対応」
SN400MPは、マキタスプリットモータシリーズに装着する除雪アタッチメントです。
除雪幅300mmで1充電あたりMUX01G (BL4040バッテリ)装着時に約48m2の除雪作業に対応します。
小締り雪(雪密度 150~300g/L)では150mm深さまでの対応ですが、新雪(雪密度 50~150g/L)では最大300mm深さまで除雪できます。
投雪距離は装着するスプリットモータによって変わり、40VmaxモデルのMUX01Gでは最大12mで18VモデルのMUX18Dでは7mとなります。
排雪方向を左右30度で角度調整可能
アタッチメント上部には排雪方向を切り替えられるハンドルを搭載しています。
左右30度の範囲(3段階)で角度調節できるので、正面に雪を飛ばす以外にも側面の道路脇に排雪するなどの用途にも対応できます。
海外先行の製品だが日本市場でも冬シーズン中に販売予定
今回のSN400MPに関しては、既に一部の販売店や動画配信者の方が国内販売情報を出してしまっており、日本市場への投入はほぼ確定しているようです。
販売価格も決まっており、アダプタ単体で中国ブランドの充電式スノーショベルと同じくらいの価格帯となっています。除雪作業の場合パワー的に40VmaxモデルのMUX01G一択になりそうなので、新規導入する場合、10万円近い初期コストとなってしまうのがネックでしょうか。
スプリットモータに装着する除雪アタッチメントなので、重心位置と取り回しは既存他社品と大きく変わる製品なのではないかなと想定しています。
一般的な電動スノーショベルはヘッド部分にモータを搭載しているので重心は前方になりますが、SN400MPは後方のスプリットモータ部にモータとバッテリーを搭載するため作業者寄りの重心になります。
実際の除雪作業に関しては300mm深さでは済まないことが多く、上の層からはぎ取るように作業するシーンの方が多いとも想定されるので、重心が作業者寄りにのSN400MPは持ち上げて除雪作業を行う用途に最適なスノーショベルになるかもしれません。
あとは、ここ数年の間で中国ブランドの充電式スノーショベルは大量に販売されるようになりましたが、高出力リチウムイオンバッテリーで動作し、信頼性の高いメーカーが販売する持ち歩き式の充電式スノーショベルとなると、事実上マキタ一択になってしまうので、業務や設備管理などの信頼性の高い製品が必要な場合には、SN400MPしか選択肢はないのではないかなと思っています。