電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市) は2021年12月に40Vmax 充電式ピンタッカ PT001Gを発売する。ブラシレスモータ搭載により従来18Vモデル比で20%作動レスポンスが向上し防水防じん保護等級IP56に適合する。
目次
マキタ PT001G 充電式ピンタッカ
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市) は2021年12月に40Vmax 充電式ピンタッカ PT001Gを発売します。製品本体の希望小売価格は55,000円(税別)
ブラシレスモータを新たに搭載し、従来18Vモデル PT353D比 約20%のレスポンス向上によりエア式のピンタッカに近い打感を実現したモデルです。
防じん防水保護等級IP56や先端形状を見直した新形状の高耐久ドライバにより製品本体の耐久性も向上。カウンターウェイト搭載の低反動機構とコンタクトアームで安定した打ち込み作業を行えます。
販売仕様は、バッテリ・充電器・ケースが付属するPT001GRDXとケースのみ付属するPT001GZKで展開します。
- PT001GRDX 充電器DC40RA・バッテリーBL4025×2本・ケース付属 希望小売価格97,000円(税抜)
- PT001GZK ケース付属 希望小売価格55,000円(税抜)
製品仕様 (18Vモデル PT353D比較)
製品名 | PT001G | PT353D |
---|---|---|
外観 |
||
装てん数 | 100本 | |
対応ピン釘 | 15・18・25・30・35mm | |
バッテリー | 40Vmax | 18V |
塔載モータ | ブラシレスモータ | ブラシモータ |
防水防じん | IP56 | – |
1充電作業量 | 約6,000本 (BL4025 使用時) |
約6,400本 (BL1860B 使用時) |
カラー | マキタブルー | |
重量 | 2.3kg | 2.3kg |
寸法 | 265×86×226mm | 257×79×226mm |
販売年月 | 2021年12月 | 2017年4月 |
本体価格 | 55,000円(税別) | 41,100円(税別) |
製品の特徴
「18Vモデル比でレスポンスが20%向上」
PT001Gは40Vmaxバッテリーとブラシレスモータの搭載によりモータ出力が向上し、「巻き上げ」「打ち込み」にかかる時間を短縮しレスポンスを向上しています。
従来18Vモデル PT353D比 約20%アップの作動レスポンス向上により、これまで以上にエアピンタッカに近いフィーリングを実現しています。
先端形状の見直しでドライバの耐久性が向上
ドライバの先端形状を見直し耐久性が向上。摩耗によるドライバ交換頻度を低減します。
薄型ノーズ厚さ4mmで隅打ち性能を実現
ノーズアダプタ装着時でも厚さ4mmの薄さで、4mm幅溝への縦・横向きの打ち込みを可能にします。
狭いサイズへの2段幅木への打ち込みにも対応し、ノーズアダプタ非装着時では壁寄せ1.5mmギリギリでの隅打ちにも対応します。
低反動機構で打ち込み時の反動やブレを低減
打ち込みに合わせてウェイトが動くカウンターウェイトを搭載。打ち込み時の反動やブレを低減します。
防じん防水保護等級IP56に適合
防じん防水保護等級IP56に適合。粉じんの舞う作業場や屋外作業での急な雨天にも安心です。
他社充電式ピンネイラとの違い
マキタ PT001Gの競合製品はHiKOKI NP18DSALとマックス TJ35P4です。
釘打ち関連の製品についてはカタログスペックによる比較が難しく、ユーザーにとって製品選択に最も影響する要素がフィーリングと手持ちのバッテリーです。
フィーリングに関しては、作動レスポンスだけで判断するなら36Vブラシレスモータ動作のマキタ PT001Gが最も優れていると言えますが、実際の作業現場での使い勝手は低反動機構が大きな要素を占めるので、こればかりは展示会などで実際に触れてみて、フィーリングや重量バランスに違和感が無いか確認しておくのがおすすめです。
製品名 | マキタ PT001G | HiKOKI NP18DSAL | マックス TJ35P4 |
---|---|---|---|
外観 |
|||
装てん数 | 100本 | ||
対応ピン釘 | 15・18・25・30・35mm | ||
動作電圧 | 36V | 18V | 18V |
塔載モータ | ブラシレスモータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
防水防じん | IP56 | – | – |
1充電作業量 | 約6,000本 (BL4025 使用時) |
約6,000本 (BSL1860 使用時) |
約5,000本 (JP-L91850A 使用時) |
カラー | マキタブルー | 緑 | 赤 |
重量 | 2.3kg | 2.2kg | 2.1kg |
寸法 | 265×86×226mm | 262×227mm | 264×80×226mm |
販売年月 | 2021年12月 | 2016年7月 | 2018年7月 |
本体価格 | 55,000円(税別) | 51,500円(税別) | 52,000円(税別) |
価格上昇は大きなネック
ブラシレス化のフィーリング向上に期待
PT001Gは作動レスポンスの点で期待できる製品ですが、価格の上昇は大きなデメリットです。
18VモデルのPT353Dは元々4万円台の製品と他社比で特に安い製品だったので、他社相当の価格になったと考えることもできますが、従来マキタユーザーとしてはこの価格を受け入れられるかは少し悩んでしまう所かもしれません。
40Vmax化による打ち込み力の違いついては、打ち込みスプリングに大きな違いが無さそうなので、従来モデルや他社比でも大きな差は無いと予想しています。
一昔前には45mmのピン釘打ち込みに対応するピン釘打ち機 “日立工機 NP14DSL”もありましたが、反動が強く実用に耐えうる工具とは言い難い製品だったので、今現在の売れ筋である2kg前半台の本体重量仕様では35mm仕様が限界なのでしょう。
PT001G まとめ
マキタ 充電式ピンタッカ PT001G
VOLTECHNO製品評価 (4 / 5)
40Vmaxシリーズ対応のブラシレスモータ搭載ピンタッカ
10.8Vモデル | マキタ PT354D |
18Vモデル | マキタ PT353D |
HiKOKI マルチボルトモデル | HiKOKI NP18DSAL |
マックス 18Vモデル | マックス TJ35P4 |
- レスポンスが20%向上
- ドライバの耐久性が向上
- 防水防じんIP56に適合
- 高価格化