電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年12月に充電式アップライトクリーナ VC010Gを発売する。40Vmaxバッテリー搭載により吸い込み仕事率が110Wに向上し薄型ワイドヘッドで清掃効率が向上した。本体標準小売価格は93,000円(税抜)
目次
マキタ 充電式アップライトクリーナ VC010G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年12月に充電式アップライトクリーナ VC010Gを発売します。
VC010Gは、カーペットの清掃に使用する縦型のクリーナーです。ブラシローラー駆動によってカーペットの繊維を深く攪拌(アジテーション)し、汚れを奥までアプローチすることで高い清掃能力を実現します。
40Vmaxバッテリー対応によって吸込仕事率110Wを実現しており、バッテリー装着箇所を本体筐体内に変更したことで薄く広いワイドヘッドを搭載して作業効率も向上しています。
伸縮ホースとアルミパイプも搭載による、斜めカッタのアルミパイプによって床面以外の清掃作業も可能で、幅広い清掃シーンに対応します。
販売仕様は、本体のみのVC010GZのみで販売します。
- VC010GZ 本体のみ 希望小売価格93,600円(税抜)
VC010G製品仕様 (18V×2モデル VC560D比較)
製品名 | VC010G | VC560D |
---|---|---|
外観 | ||
吸込仕事率 | パワフル:110W 標準:50W 静音:25W |
パワフル:85W 標準:50W 静音:25W |
運転音 | パワフル:67dB 標準:64dB 静音:57dB |
パワフル:67dB 標準:64dB 静音:57dB |
ヘッド幅 | 381mm | 318mm |
最大真空度 | 18kPa | 12kPa |
最大風量 | 1.8m3/min | 1.9m3/min |
集じん容量 | 5L | 5L |
CRI認証 | ゴールド | ブロンズ |
バッテリー | 40Vmax | 18V |
重量 | 7.8kg | 8.9kg |
寸法 | 326×318×1,146mm | 326×318×1,146mm |
本体価格 | 93,000円(税別) | 69,200円(税別) |
販売年月 | 2023年12月 | 2020年9月 |
製品の特徴
「40Vmax化で吸込仕事率が向上」
本機は吸引用と回転ブラシ用にそれぞれハイパワーブラシレスモータを搭載し、モータと流路構造の見直しをはかることで、従来モデル VC560D(18V×2本=36V機)よりさらに強力な吸込仕事率110Wを実現しています。
また、「4列V字回転ブラシ」により、ゴミを中心に集めながら効率よく吸引が可能です。
ヘッドの薄型化&ワイド化で清掃効率が向上
従来モデル VD560Dのヘッド部バッテリー装着構造から本体バッテリー装着への変更によってヘッド部の高さが73~82mmと薄型化。椅子等の下にヘッド先端部が入りやすく、清掃時の使い勝手も良好になりました。
さらに清掃幅が381mmとワイドなため、一度に広範囲の清掃が可能です。
床に合わせた4段階ブラシ調整
上部に設置されたダイヤルで清掃ブラシ高さの5段階調節が可能。毛足の長いカーペットから短いカーペットまで幅広いカーペットに対応できます。
①の位置に合わせれば、ブラシが最も下がり毛の奥のしつこい汚れも快適に清掃できます。
伸縮ホース&アルミパイプで床以外の清掃作業にも対応
収納された伸縮ホース&アルミパイプで床面以外もサッとお掃除。斜めカットのアルミパイプのみでもお掃除可能です。
直立時はカーペットの痛み防止のためブラシの回転は停止します。
CRI認証 ゴールドクラスを取得
クリーナーの性能を表す米国カーペットアンドラグ協会(CRI)の認証でゴールドクラスを取得。
従来モデル VC560Dではブロンズクラスでしたが、ゴールドクラスのVC010Gでは汚れ除去率55%以上、35μgの粒子ゴミも吸い取れる圧倒的な吸塵力を実現しています。
アップライト用サイクロンセットも発売
アップライトクリーナ用のサイクロンセットも発売中。
サイクロンでゴミを分離するのでダストバッグの交換頻度を軽減します。
40Vmax化でパワーアップは嬉しい反面、価格も上昇
今回の40Vmax充電式アップライトクリーナに関しては、2020年に発売したVC560Dの40Vmax化モデルと言うよりも、性能が大幅に向上した上位モデルに位置する印象を受ける製品です。
基本的な製品仕様の部分では吸込仕事率が110Wに向上したに留まりますが、米国カーペットアンドラグ協会(CRI)の認証では従来モデルが受けたブロンズクラスからゴールドクラスへ向上しており、一説によるとゴールドクラスはブロンズ比で約3倍ほどの吸塵力を実現するとも言われています。
性能が向上している分、本体価格設定も2万円近い値上がりとなっていますが、清掃性能的には3倍となっているのでこの点を考えれば逆にお得なのかもしれません。とは言え、バッテリーは40Vmaxシリーズの方が高いので、コストパフォーマンス的にはトントンになってしまうかもしれませんが。
これは筆者の感覚的なものですが、タイルカーペットなどのカーペットフロアは長年使っていると土埃が堆積して空間がホコリっぽく感じてしまう時があるので、定期的な清掃や張替えが欠かせないもの考えています。特に土足で踏み歩くフロアカーペットなどは、普通のクリーナーではなく専用のアップライトクリーナを使った方が衛生的に良いとさえ思う時もあります。オフィスの清掃作業やホテルのような清潔さを維持しなければならない清掃シーンにおいては、通常のクリーナよりもアップライトクリーナがおすすめと言えそうです。
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2020年9月発売