
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年5月に40Vmaxシリーズの充電式集じん機 VC013G/VC014Gを発売する。可搬性に優れたコンパクトサイズの40Vmax集じん機で無線連動AWS対応 VC013Gと吸込仕事率165WのVC014Gの2機種を展開する。本体標準小売価格はVC013G 52,800円(税別)/VC014G 42,600円(税別)
目次
マキタ 充電式集じん機 VC013G/VC014G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2025年5月に40Vmax 充電式集じん機 VC013G/VC014Gを発売します。

VC013G/VC014Gは、40Vmaxシリーズ初のコンパクトサイズの充電式集じん機です。
乾湿両用の充電式集じん機で、集じん容量7.5L、吸水量4.5Lのタンク仕様を搭載しており、バッテリー込み5.1kgの軽量ボディによって優れた可搬性を実現しています。
VC013Gは高機能フィルタを搭載する無線連動AWS対応モデルで、別売のワイヤレスユニット装着でAWS対応の充電式電動工具との無線集じん機連動に対応します。VC014Gは紙フィルタを搭載するモデルで最大吸込仕事率165Wの仕様を備えています。
販売仕様は、どちらのモデルも本体のみのVC013GZ / VC014GZで販売します。

- VC013GZ 本体のみ 希望小売価格52,800円(税抜)

- VC014GZ 本体のみ 希望小売価格42,600円(税抜)
製品仕様
製品名 | VC013G | VC014G |
---|---|---|
外観 | ![]() |
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最大吸込仕事率 | 120W | 165W |
フィルタ | 高性能フィルタ | 紙パック |
運転音 | 最大:69dB 標準:54dB |
最大:75dB 標準:59dB |
最大風量 | 1.3 m3/min | 2.0 m3/min |
最大真空度 | 15.0 kPa | 15.0 kPa |
集じん容量 | 7.5 L | 7.5 L |
吸水量 | 4.5 L | 4.5 L |
1充電連続使用時間 | BL4050F装着時 最大:22分 標準:約2時間 |
BL4050F装着時 最大:22分 標準:約2時間 |
無線連動 | 〇 | × |
重量 | 5.1 kg | 5.1 kg |
寸法 | 400×251×282mm | 400×251×282mm |
本体価格 | 52,800円(税抜) | 42,600円(税抜) |
販売年月 | 2025年5月 | 2025年5月 |
製品の特徴
「可搬性に優れたコンパクトサイズの40Vmax集じん機」

VC013G/VC014Gは、40Vmaxシリーズ初のコンパクトサイズの充電式集じん機です。
400×251×282mmのコンパクトサイズながらも集じん容量7.5Lと吸水量4.5Lのタンクを備えており、バッテリー込み5.1kgの軽量ボディで優れた可搬性を実現しています。
持ち運びも標準付属のショルダベルトのほか、別売のキャスタの装着によってキャニスター型の集じん機としても運用できます。

吸い込み仕事率は18V従来モデル VC750Dの50Wから大幅に上昇した120W (VC013G) / 165W (VC014G)を実現しており、吸込み力が上昇しながらも低騒音化によって振動音と背筋を抑え18V従来モデルと同等の運転音を実現しています。
乾湿両用で現場清掃から水清掃の仕上まで対応

今回の40Vmax集じん機は乾湿両用仕様なので、液体の吸引にも対応しています。
別売で水専用フィルタ A-79516も販売しており、水専用フィルタを装着すると吸水を行う場合でも吸引力の低下を防げます。
排気口を使用したブロワ清掃も可能

排気口はホースを繋げられる構造になっており、簡易的なブロワとしても使用できます。
無線集じん機連動AWSに対応 (VC013Gのみ)

VC013Gはマキタの無線集じん機連動 AWSに対応しており、別売のワイヤレスユニットA-66151の装着で電動工具側のスイッチに連動した集じん動作が可能になります。
標準付属で5.0mのホースと目詰まりを防ぐチリ落とし機構が付いた高性能フィルタを搭載しており、切断作業時に発生する粉じんを吸い込んでも排気がクリーンです。

伸縮ホース+紙パック仕様でスマートに清掃 (VC014Gのみ)

VC014Gは清掃用途に特化した仕様になっています。標準付属品は0.4mから2.0mまで伸縮するホースが付属しており、紙パック仕様によってホコリや髪の毛など細かいゴミもキャッチし、ゴミ捨て時にもゴミを散らさず簡単にパックを交換できます。
結構待っていた方も多いのでは40Vmax集じん機
今回のVC013G/VC014Gのような充電式集じん機を待ち望んでいた方は結構多いと思います。筆者も2年程前にマキタ 40Vmaxシリーズの要望を書き連ねたことがあるので、今回の集じん機の購入を検討しています。
今回の集じん機の仕様に関しては、結構妥当な仕様になったのではないかと思っています。吸い込み仕事率は紙パック仕様のVC014Gで200Wくらい欲しかったのですが、クリーナー CL001Gシリーズの125Wよりは高くなったので十分だと思います。
少し珍しいのは、マキタの充電式集じん機はこれまでAWS対応モデルが乾式専用でAWS非対応モデルが乾湿両用と分けていたのですが、今回の集じん機はどちらも乾湿両用モデルとなっています。この辺りは嬉しいポイントです。とは言え、乾湿両用モデルと言って水を吸い込んだ直後に石こうボードやコンクリート粉じんを吸い込むと、ホースやフィルタ周りにこびりついて大変なことになるので、この辺りは注意しましょう。
気になってしまうのは、無線連動AWS対応モデルのVC013Gはワイヤレスユニット非内蔵型のモデルながらVC014Gよりも1万円高いかかくせっていとなっている点です。ワイヤレスユニット A-66151が標準価格7,500円なので、無線連動AWSのための2万円近い実質的な値付けは価格設定として強気すぎるのではないかと思っています
さて、今回の40Vmaxコンパクト集じん機の登場によって18Vモデル VC750Dのモデルチェンジにも期待したいところですが、マキタ18Vバッテリに関しては現在大容量バッテリのBL1890とBL18120の展開が予定されているようなので、この手のバッテリーを収納装着タイプの製品はそれらのバッテリー展開の目途が経ってからの展開になると想定しています。
ただし、VC013G/VC014GのBL4050Fを22分で使い切る消費電力は500Wに近いため、BL1820BやBLB182を有する18Vモデルが出るかは5S1Pバッテリーの出力性能的にやや難しいかもしれません。その場合、スペックを落としたり対応バッテリーを制限するなどの製品になりそうです。