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2017年8月にマキタからBluetoothで連動する無線連動する集じん機と対応工具が発売しました。
これまでの電動工具との集じん機連動は電源コード付き電動工具だけでしたが、無線連動シリーズ AWSの登場によってコードレス工具でも集じん機と連動できるようになりました。
目次
Bluetoothで電動工具と無線連動を実現するマキタAWS
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マキタ AWSとはBluetoothを使った電動工具間の連動機能です。主に、粉じんの発生する電動工具の集じん機を連動させるために搭載されている機能です。正式名称はAuto-start Wireless Systemと呼ばれ、略称 AWSとして展開されています。
これまでの電動工具と集じん機の連動は、工具側のコンセントを集じん機に接続し、電源供給を検知して連動を行う方式が採用されていました。この方法は電源コード式の電動工具しか連動させることができず、コードレス工具は連動できない欠点があり、電源容量の問題もあって集じん機の吸い込み力のパワーを上げられない問題もありました。
マキタの無線連動 AWSは、Bluetoothによって電動工具の動作を無線信号で発信するになっています。
充電式工具でも連動できるようになり、Bluetooth連動によって電力供給の問題も無くなったため集じん機側もフルパワーで連動できます。
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AWSを使うには対応工具とワイヤレスユニットが必要
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マキタ無線連動AWSを使うには、専用Bluetoothレシーバーのワイヤレスユニット(A-66151)が必要です。
また、電動工具にもワイヤレスユニットの差し込み口を備えた対応製品と、マキタAWSに対応する無線連動機能を備えた集じん機が必要です。
マキタ AWSの使い方
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この操作で工具間のペアリングが完了し、電動工具の動作に応じて自動的に集じん機と連動します。
※画像引用:MAKITA | AUTO-START WIRELESS TECHNOLOGY| AWS ™
今後のBluetoothを生かした機能に期待
無線連動シリーズはコードレス工具でも連動できるようになったのが最大の特徴です。いままでのAC電源連動ではコンセント容量1500Wの問題で連動中に最大の吸い込み力で吸い込ませることはできませんでした。それがBluetoothで連動できるようになれば常に最大のパワーで集じんさせて吸い込むことができます。
しかしながら無線連動を行うだけであればBluetoothを使用する必要はありませんし、工具本体ではなくバッテリー側にワイヤレスアダプタを装着する方式にした方が遥かに合理的です。
海外パテントの問題と工具本体の価格を上げないためにワイヤレスユニットを別売りにしたものと推測しますが、やはり無線連動を売りにするのであれば無線連動の普及を目指して初めから同梱するか工具内蔵の方がよかったのでは?と考えてしまいます。
しかしながら、マキタも海外工具メーカーに追従しMilwaukeeのONE-KEYやDewaltのTOOL TONNECTのように今後Bluetooth通信を活かした電動工具のIoT化を進めていくのかもしれません。