家電・電設工具製造販売を行うマクセルイズミ株式会社は、2023年に電設工具シリーズ「SERIES 7」のパナソニック18Vバッテリー仕様の充電式電動油圧式多機能工具を追加した。パナソニックが販売する充電式電動工具と同じ18Vバッテリーを装着でき先端工具の付け替えで幅広い作業に対応する。
目次
マクセルイズミ 電動油圧式多機能工具SERIES 7 TypePシリーズ
家電製品や電設工具の製造販売を行うマクセルイズミ(旧泉精器製作所)は電設工具シリーズ SERIES 7にパナソニック18Vバッテリー仕様を追加しました。
SERIES 7は、2018年10月にマクセルイズミが発売した充電油圧式の多機能工具で、圧着のほかケーブルカッターをはじめとする9種類の作業を可能とする電動工具です。今回追加されたモデルで、パナソニックの18Vバッテリーが装着できる製品仕様が加わりました。
製品仕様は、最大250mm圧着 S7G-M250P、最大200mm圧着 S7G-M200P、最大325mm圧着 S7G-M327Pの3種類で展開します。
販売仕様は、圧着ダイス、バッテリー(BP-1830P)、充電器、ダブルブローケースが付属する仕様で販売します。
- S7G-M250P 圧着250mm仕様 希望小売価格371,500円(税抜)
- S7G-M200P 圧着200mm仕様 希望小売価格359,200円(税抜)
- S7G-M325P 圧着325mm仕様 希望小売価格442,900円(税抜)
SERIES 7 TypePシリーズ製品仕様
a製品名 | S7G-M250P | S7G-M200P | S7G-M325P |
---|---|---|---|
外観 | |||
公称出力 | 127kN | 112kN | 195kN |
圧着範囲 | 14~250mm² | 14~200mm² | 14~325mm² |
1充電作業量 | 約45回 (圧着250mm²使用時) |
約60回 (圧着200mm²使用時) |
約40回 (圧着325mm²使用時) |
バッテリー | パナソニック18V | パナソニック18V | パナソニック18V |
重量 | 4.7kg | 4.1kg | 6.9kg |
寸法 | 346×330×82mm | 350×319×82mm | 379×355×92mm |
本体価格 | 371,500円(税抜) | 359,200円(税抜) | 442,900円(税抜) |
販売年月 | 2023年 | 2023年 | 2023年 |
製品の特徴
「パナソニックバッテリー対応のマクセルイズミ電動工具」
SERIES 7 TypePは、2018年にマクセルイズミが発売した第7世代 充電油圧式多機能工具のパナソニックバッテリー対応モデルです。
発売当初のモデルは、マクセルイズミ独自の21.6Vバッテリーを搭載しており、他社電動工具メーカーのリチウムイオンバッテリーとは互換性の無いものでしたが、Type Pモデルではパナソニックの18V電動工具と同じバッテリー装着に対応し、パナソニック電動工具と共用できるようになりました。
ちなみに、マクセルは2019年にマキタ18V対応モデルを発売していますが、圧着325mm対応のS7G-M325Rのマキタバッテリー仕様は展開していないため、パナソニックバッテリー仕様のS7G-M325P(圧着325mm仕様)を選択に加えることもできます。
こっそり展開が始まったパナソニック バッテリー対応シリーズ
今回発売したSERIES 7 Type Pシリーズはいつの間にか発売していた製品だったので、気づくのがだいぶ遅れてしまいました。正確な発売日は不明ですが、製品カタログPDFのファイル名に2022と記述があるので、2022年末には発売していたのかもしれません。
マキタ仕様のType M仕様では製品紹介ページに「マキタ」の文言があるのですが、パナソニック仕様に関しては自社ロゴを乗せたバッテリーを搭載していながらも「パナソニック」の記載がないので、パナソニックは色々と面倒な事情があるのかもしれません。この辺り、パナ互換の文字を使えないのはもったいないポイントであり、企業双方とユーザーの判りにくさにも繋がっているので、色々と残念に思うやり方です。
さて、今回の製品はマクセルイズミ電動工具のパナソニック18Vバッテリーモデルなわけですが、パナバッテリーでパナ以外の製品がでるのは結構珍しい事例です。国内市場はマキタが半数のシェアを占めていますが、電設工具におけるパナソニックのシェアは思っている以上に大きいのかもしれません。
今後の製品展開に関しては、充電機械式ケーブルカッタ S7-K50シリーズのType Pモデル展開も行う予定のようです。パナソニック電動工具を使用しているユーザーとしては、マクセルイズミの動向は今後も要チェックとなりそうです。
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2021年10月発売