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2022年12月6日

Maker Faire Tokyo 2019 レポート① #MFTokyo2019

Maker Faire Tokyo 2019 レポート① #MFTokyo2019

2019年の8月3日から4日にかけて、東京ビックサイトでMakerの祭典「Maker Faire Tokyo 2019」が開催されました。ジャンルを問わないオリジナル溢れる展示品ばかりで、既存のメーカー品にはない個性だらけの展示会です。

今回は実際に足を運んで様々な展示を見てきたのでその時のレポート形式で紹介します。今回の記事は個人ブースを中心に紹介していきます

IoT Rice Cooker

東京大学の機械系学生が展示していたのは、普通の炊飯器を外付けのデバイスで全自動・IoT化させた炊飯器です。インターネット経由で炊飯スイッチをONできるだけではなく、米の投入や水を入れて米を研ぐ機能まで備えています。

炊飯器への改造は一切行われておらず、「既存の炊飯器」をそのままIoT化して全自動で米を炊くのをコンセプトにしているとの事。

pfFamily

水滴の落下にストロボの発光を合わせる事で、水滴が空中で停止しているように見える展示品です。

実物も水滴が空中で止まって見えています。オブジェやアートなんかに良さそうです。白色、青色、赤色の3色に別れていて、それぞれの点灯周期を調節する事で3つの色の異なる水滴が止まって見えるようになっています。

高エネルギー技術研究室

高エネルギー技術研究室ではテスラコイルが展示されていて常に放電が行われていました。ただ放電しているだけではなく、周波数を変えてメロディっぽく音になっています。

こちらは新製品の放電器。ぱっと見コイルレスになっていて小型化しています。中心の電極からは火花が出ており、火花を蛍光灯に当てると発光します。

コイルレスとは書きましたが、実際にはこの一番上の基板がコイルの役割を果たしています。少し近づいたくらいではわかりませんが、基板の表面は微細なコイルパターンになっています。

拡大するとこんな感じ、基板は単層とのことでした。コストは跳ね上がりそうですが多層化すればもっとコンパクトにできそうです。

暮works

一見すると普通の自転車ですが、3Dプリンタで作った部品と市販のカーボンパイプを組み合わせた、自家製カーボンフレームのロードレーサーです

パイプ同士を組み合わせる部分が3Dプリンタの造形品で作られているのが特徴で、パイプ同士を繋ぐ連結部はPLAで造形されています。体重をかけたくらいでは歪み軋み等を感じる事はなく、剛性も十分にあるようでした。

正直PLAと聞いて「アスファルトの反射熱でBBの部分がとけるのでは」とか「乗り心地はどうなのか」などを質問してみましたが、まだそこまでの検証段階には入っていないとのこと。展示品は20kmくらい走行したところで、この先も検証を進める予定のようです。

素材的にも伸びしろはありそうですが「家庭で手軽に」をコンセプトにしているようで、難易度の高いSLA方式やレジンの使用などは考えていないとの事。今後もFDM方式で進めていくようです。

3Dプリンタの更なる可能性を感じる展示品でした。個人的に今回の展示の中ではこの先の期待度が一番高い展示品なので、来年の展示にも期待したいところです。この3Dプリンタカーボンフレームが2010年代前半の3Dプリンタブームに登場していればもっと注目を浴びただろうなぁ

FabAcademy

木を組み合わせたデザインを展示していました。かなりおしゃれです。

FabAcademyの展示で一番目を惹いたのが竹を使ったLEDキャンドル。側面の柄とLEDの明かりがマッチして幻想てな雰囲気になっています。一本欲しいかも

3Dプリンタで作ったカメラレンズ


こちらは3Dプリンタで造形されたカメラ用レンズです。レンズには Kenko AC クローズアップレンズが使われているとのこと。

3DCADで設計するだけではダメで、造形品毎に積層ピッチを素数にして積層痕の段差の影響を受けないようにして、フォーカスをスムーズに動くようにした、など造形する上でも様々なポイントがあるようです。

自分も手持ちのカメラで撮影してみたかったのですが、展示品はSONY用で、自分のカメラはPENTAXだったので装着できず残念。

植物ランタン「インテリアライト Plantern」

3Dプリンタと同じブースで展示されていたのが、植物ランタンの「Plantern」です。

土台に白色LEDライトが内蔵されていて、真鍮製の棒を通じて植物に接触したことを検知を行いON・OFFを行うLEDライトです。植物全体がスイッチになっているのが非常にユニークな製品です。

雑機屋「カチカチするやつ」

「こういうのありなんだ?!」とつい足を止めてしまったのがスイッチをカチカチするやつ。

通電はされていて、LEDやインジゲーターは光ったりはしますがそれ以上の機能は搭載しておらず、本当にカチカチするだけの展示品、ある意味で裏をかかれた展示品でした。

秋葉原の閉店してしまったヒロセテクニカルの地下にあったスイッチのデモ展示品を思い出してしまい…少し感傷に浸りながらカチカチしていました。

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