2019年の8月3日から4日にかけて、東京ビックサイトでMakerの祭典「Maker Faire Tokyo 2019」が開催されました。
今回紹介するのはMFTokyo2019スポンサーとなっている、各メーカーのブースを見学したレポートです
目次
東芝メモリ(新 キオクシア)
2019年10月に「キオクシア(Kioxia)」へ社名変更する東芝メモリのブースです。
東芝メモリブースでは、最終号となるFlashAirの同人誌や、試作品のFlashAir Bluetooth内蔵品などが展示されていました。他にもシリコンウェハや露光したウェハの展示品、切断したものや歩留についてお話を聞かせて頂きました。
一番期待度が高かったのが、このBluetooth内蔵FlashAir試作品。スマホとかに転送する時、スマホ側でWiFiの切り替えするのが面倒だったのでBluetooth対応してほしかったんですよね。
発売日予定日などを聞いてみましたがまだ未定との事。WiFiとBluetoothの両方を搭載しており、どちらでも通信できるようです。よく見るとTOSHIBAともKioxiaとも記載がありません。けっこう微妙な立ち位置にいる製品なのかもしれません。
ソニーセミコンダクタソリューションズ
SONYのブースです。正確にはSONYの半導体部品の研究開発子会社「ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社」の展示ブースです。
展示していたのはSPRESENSE(スプレッセンス)と呼ばれるボードコンピューターで「エッジコンピューティング」を前面に出していました。IoTライクな使い方よりも、AIや音声・画像入力などのボード単体に高い処理能力が必要なプロダクトなどに最適とのことです。
これまでのボードコンピュータはセンサをネットワーク化させるような使い方を前面に出していたのに対し、SPRESENSEではカメラやGPS、マルチプロセッサなどの単体での高い処理能力を特徴としています。
なんとなくIntelのEdison臭がしない事もないですが、コンセプト的にもIoTデバイスを目指したEdisonとは異なっているので、同じことにはならないかな?と思っています。何よりブースの人の熱意は相当のモノでした
個人レベルでもSONYクラスの製品が開発できるボードと考えればコスパは最強のボードなのかもしれません。
東芝デバイス&ストレージ
同じく東芝グループからは、半導体部品やストレージデバイスの研究開発を行う東芝デバイス&ストレージブースが展示されていました。
展示していたのは、Seed Technologyが販売する東芝のブラシレスモータドライバやパワーMOSFETを使ったブラシレスモータコントロールモジュールです。
ブラシレスモーターの駆動には複雑なドライバ回路を構成しなければいけませんが、このモジュールを使えばArduinoで簡単にブラシレスモーターを駆動する事ができます。
展示されていたブラシレスモーターデモ機。
ブラシレスモーターコントロールモジュールを4枚使用して、4つのモーターを駆動させていました。バッテリーにはボッシュの電動工具バッテリーが使われています。こういう用途だと電動工具のバッテリーは本当に便利ですよね。