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ミルウォーキツールジャパン、ミルウォーキーHDC東京・大阪の店頭販売を終了へ

ミルウォーキツールジャパン、ミルウォーキーHDC東京・大阪の店頭販売を終了へ

ミルウォーキーツールジャパン、2023年9月29日で店頭販売を終了

ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社(本社:東京都板橋区)は、2023年9月29日(金)でミルウォーキーHDC(HEAVY DUTY CENTER)東京とHDC大阪の直営店として店頭販売を終了と発表した。

店頭販売終了以降はショールームとして改装し、製品の使い心地を体感する製品デモンストレーション、新製品の案内、ミルウォーキーファン集会など各種セミナーやイベントを通じてミルウォーキーツールをより理解できる活動を行う。また代理店や販売店を招待し、製品トレーニングなどの販売支援の場として利用する。

今後の具体的な案内は公式ホームページを通じて案内する予定。
https://www.milwaukeetool.co.jp/

直営店販売終了後もオンラインストアや販売店で購入可

ミルウォーキー直営店による店頭販売は2023年9月29日(金)で終了しますが、公式オンラインストアやミルウォーキー製品取扱店で製品を購入することが可能です。

日本国内でミルウォーキーブランドの電動工具を扱う販売店は2023年時点で70店舗を超えており、DCMやカインズ、コーナンなどの大手ホームセンターによる取り扱いも始まっています。

ミルウォーキー製品を取り扱う主要販売店。ここに記載している全ての店舗がミルウォーキー製品を扱っているわけではないので注意
ミルウォーキー製品を扱う国内販売店のマップ

ミルウォーキーツールジャパンの国内販売戦略は高く評価

2023年3月に大阪HDCが開設していたので、このまま主要都市圏にそれぞれHDCを設置するのかとも考えていましたが、直営販売の終了してショールームやトレーニングセンタとするのは少し驚きです。

直営販売の終了によってミルウォーキー製品を購入できる実店舗は2店減ってしまうものの、その分ネット販売やミルウォーキー製品を扱う販売店が増えてきたために直営による販売機能は役目を終えたのでしょう。

今後、マーケットシェアが増えるに従い、その分販売店向けのトレーニングや知名度アップのためのセールスコミュニケーションの必要性が増してくるので、HDCはその用途に特化するものと考えられます。

当初、筆者はマキタとハイコーキで飽和している日本市場で外資の電動工具ブランドが参入できる余地は無く、苦戦だろうと考えていたのですが、その想定は外れ、着実に売上額を増やしているようです。

筆者は直接HDCに行って製品を購入した際に、製品の特長や今後の展望、販売戦略などを説明してもらった営業の方に伺ってみたこともあり、その際に話してもらった製品知識や販売先を広げるための構想などは地に足につく堅実なもので、筆者が納得するに十分なものでした。その時に、ミルウォーキーが日本市場で成長することは決して不可能なものではないと思いなおした程です。

筆者は、電動工具のシェア獲得は販売店における販売棚の面積をどれだけ取れたのかが重要なファクターだと考えています。当初はミルウォーキーはネットと直営店のみで展開を進めていくものと思っていましたが、国内取扱店を増やしたことはよい傾向だと評価しています。

ミルウォーキーの国内展開にあたり最も驚いているのが、ミルウォーキー販売店でミルウォーキー製品の販売棚を確保したことです。当たり前のようにも思えますが、販売店としては売れ行きの良い製品を置いて売り上げを上げたいはずなので、販売実績の乏しいミルウォーキー製品の販売棚を確保できたことは、ある意味で驚異的としか言いようがないでしょう。

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