ビルメンテナンス・水処理事業等を手掛ける日建総業株式会社(本社:東京都豊島区)は、2022年8月25~27日開催の第58回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2022でコーキングガン SILIGUN(シリガン)を展示した。ロッドの無い新形状を採用し、コーキングガンとして圧倒的なコンパクトサイズを実現する。
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コーキングガンの再発明 SILIGUN Compact 4″
日建総業株式会社は、第58回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2022(会場:幕張メッセ)で新形状のコーキングガンSILIGUN Compact 4″を展示しました。
SILIGUNは、イスラエルのUnique Solutions RAI社によって設計開発されたコーキングガンです。従来コーキングガンのようなロッドによるコーキング容器の押し出しではなく、容器そのものをスライドする構造によってロッド・ホルダー無しでコーキング押し出しを実現する新方式のコーキングガンです。
ロッド・ホルダー部品が無いのでコーキングガンとして圧倒的なコンパクトサイズで、ABS樹脂製のボディによって取り回しに優れた軽量ボディを実現しているのも特徴です。
コーキングカートリッジは容量310mlの汎用サイズに対応、スラスト比12:1の吐出仕様で効率的にコーキングを押し出します。
- SILIGUN Compact 4″ オープン価格
製品の特徴
「ロッドが無いコンパクトサイズのコーキングガン」
SILIGUNは、コーキング容器の側面を滑らせて押し出す構造を採用する新構造のコーキングガンです。
従来コーキングガンのカートリッジホルダと押し出しロッドが無いため、コーキングガン本体がコンパクトサイズに収まっています。カートリッジを装着した時でも全長が短くコンパクトなので、取り回しに優れ、狭所のシーリング作業などに活躍します。
特殊構造なので確実性では劣るが、緊急時の工具としては十分
SILIGUNは、長くて取り回しの悪いコーキングガンの欠点を解消する革新的な持つ製品です。全長の短さでは圧倒的な優位性があり、狭所の作業性を大きく改善できます。
ただし、展示会のデモでは、切り出し刃の部分でコーキング容器が座屈して吐出できなくなるシーンもあり、確実性に関しては若干劣る面もありました。また構造上、吐出に伴いカートリッジが少しずつ後退していくので、先端合わせ位置が常に動いてしまう欠点もあります。
作業のメインで使うコーキングガンとしては信頼性で劣る部分もありますが、コーキング作業を本職としない方やDIYユーザーによる補修用途であれば、工具箱の片隅にひっそりと納めていても良いかもしれません。
近いコンセプトのコーキングガンとしては、ベルト式押し出し機構を採用するタジマ コンボイBCがあります。こちらはロッドの突き出しはないものの、容器ホルダー保持部の全長が長い欠点があります。今回のSILIGUNのコンセプトは、取り回し面をさらに発展させた製品であると言えるでしょう。
ちなみに、本国イスラエルでは金属モデルの新製品開発も進めているようで、耐久性の面で大きな向上が期待できそうです。