電動工具を製造・販売するパナソニックライフソリューションズ社は、2021年9月にEXENAシリーズの第2弾充電ドリルドライバー EZ1DD1を発売する。+BRAINと新型モーター・電子クラッチの採用によってパナソニックドリルドライバー史上最短の160mmボディを実現している。
目次
Panasonic 充電ドリルドライバー EZ1DD1
電動工具を製造・販売するパナソニックライフソリューションズ社は、2021年9月にEXENAシリーズの第2弾の充電ドリルドライバー EZ1DD1を発売します。
新構造のモーターと電子クラッチの採用によってパナソニック史上最短の全長160mmボディを実現。狭所にもヘッドが入り込むので快適に作業を行うことができます。
ソフトウェア制御が強化され、電子クラッチによる細かな締付トルク設定や上限回転数設定・タップによるネジ切り作業を快適にするタップモードなどを備えるのが特徴。
カラー展開は黒(-B)・赤(-R)の2色仕様で販売。販売仕様は14.4V-5.0Ahバッテリーが付属するJ14D・18V-3.0Ahスリムバッテリーが付属するN18D・18V-5.0Ahバッテリーが付属するJ18D、本体のみのXを含む4仕様で販売します。
EZ1PD1の発売は2021年9月を予定。全国のパナソニック電動工具取扱店で購入できます。
製品仕様 (前機種 EZ74A3比較)
製品名 | EZ1DD1 | EZ74A3 |
外観 | ||
能力 | 金属ホールソー:Φ33mm サイディングコア:Φ80mm 木工キリ:Φ35mm |
金属ホールソー:Φ21mm サイディングコア:Φ60mm 木工キリ:Φ21mm |
最大締付トルク (弾性体締付トルク) |
18V動作時:高速11N・m, 低速30N・m 14.4V動作時:高速10N・m, 低速29N・m |
18V動作時:高速12N・m, 低速32N・m 14.4V動作時:高速10N・m, 低速28N・m |
無負荷回転数 | 18V動作時:1,800回転/分, 530回転/分 14.4V動作時:1,450回転/分, 430回転/分 |
18V動作時:1,800回転/分, 530回転/分 14.4V動作時:1,450回転/分, 430回転/分 |
クラッチ方式 | 電子クラッチ | 機械クラッチ |
クラッチ作動トルク | 18V動作時:高速3~8N・m, 低速3~18N・m 14.4V動作時:高速3~7N・m, 低速3~17N・m |
約0.5~4.4N・m |
重量 | 1.85kg | 2.0kg |
寸法 | 160×253×66mm | 189×254×68mm |
本体価格 | 34,800円 | 34,800円 |
発売年月 | 2021年9月発売予定 | 2019年9月 |
製品の特徴「ヘッドサイズ160mmのコンパクトモデル」
ヘッド長160mmボディを実現しパナソニック史上最短・最軽量ボディで取り回しに優れているのが特徴です。狭所にもヘッドが入り込むので快適に作業を行うことができます。
ただし、競合他社の充電式ドライバドリルではマキタ DF487Dが全長150mmのヘッド長を実現しており、ヘッド長さだけど見た時の取り回しでは発売時点から見劣りします。
+BRAINの搭載で作業スピードと作業量がUP
EXENAシリーズから新たに搭載されたモーター制御+BRAINの搭載によって、本体サイズの小型化・軽量化しながらも作業性は向上。
従来モデルのEZ74A3よりも径の大きい穴あけ作業に対応し、作業スピードは約10%、作業量は約15%、連続作業量は約15%向上しています。
タップ作業をスムーズにする回転制御
タップ立ての途中で正転から逆転への切り替えにスイッチ操作を不要にするアシスト機能を搭載。
「AUTO切粉切り用」では正逆切替と回転数を切り替えて半回転逆転停止機能する機能が搭載され、快適にネジ山を作ることができます。
機械クラッチから電子クラッチに変更
チャック部分の機械クラッチから、電子制御によるクラッチに変更。パネル操作になりより高精度な回転停止を設定できるようになりました。
締付作業時に、「回転数」・「トルク段数」の設定を組み合わせることで締付力をコントロールし、高速回転での焼き付きや部材の破損を防ぎます。
マキタ 充電式ドライバドリルDF487Dとの比較
EZ1DD1と近いスペックの競合モデルはマキタ DF487Dです。
マキタ DF487Dはヘッド長がEZ1DD1よりも10mm短く、単純な取り回しの面では先発のDF487Dの方が優れています。
仕様上の剛性体締付トルクがEZ1DD1が50N・m、DF487Dが40N・mなのでEZ1DD1が僅かに勝っていますが、締付トルクの測定は測定手法の違いの影響を受けやすいため、製品仕様比較としてはあまり信頼できません。
仕様上の最大穴あけ能力は木工キリの穴あけがΦ35mmとΦ36mmとほぼ同じ仕様なので、サイディング・金工穴あけの使用においてもほぼ同じ条件で使用できると予想されます。
両社のドライバドリルで異なるのが電子制御部分による付加機能です。
マキタ DF487Dはトリガー操作のみのシンプルなドライバドリルですが、EZ1DD1は電子クラッチやタップモードなどソフトウェアによる付加機能を搭載しており、特定の作業においては活躍させることができます。
ただし、標準販売価格だとEZ1DD1の方が10,000円以上高価なので、付加機能に対して魅力を感じない方であればDF487Dをおすすめします。
※優位点は太字
製品名 | EZ1DD1 | マキタ DF487D |
外観 | ||
能力 | 金属ホールソー:Φ33mm サイディングコア:Φ80mm 木工キリ:Φ35mm |
木工:Φ36mm 鉄工:Φ13mm 座彫:Φ35mm |
最大締付トルク (弾性体締付トルク) |
18V動作時:高速11N・m, 低速30N・m 14.4V動作時:高速10N・m, 低速29N・m |
– |
最大締付トルク (剛体締付トルク) |
50N・m | 40N・m |
無負荷回転数 | 18V動作時:1,800回転/分, 530回転/分 14.4V動作時:1,450回転/分, 430回転/分 |
高速:0~1,700回転/分 低速:0~550回転/分 |
クラッチ方式 | 電子クラッチ | 機械クラッチ |
クラッチ作動トルク | 18V動作時:高速3~8N・m, 低速3~18N・m 14.4V動作時:高速3~7N・m, 低速3~17N・m |
– |
重量 | 1.85kg | 1.6kg |
寸法 | 160×253×66mm | 150×81×248mm |
カラー | 黒・赤 | 青 |
本体価格 | 34,800円 | 19,800円 |
発売年月 | 2021年9月発売予定 | 2021年3月 |