電動工具のバッテリーには様々な種類があって、何が違うのか迷ってしまう人も多いと思います。
今回は電動工具のバッテリーの選び方やスペックについての解説を行います。
目次
バッテリーの基準は「電圧」と「容量」
電動工具のバッテリーには様々な種類があり、何を選べばよいのか悩んでしまう方も思います。
バッテリーには大きさや形状、容量など様々なバリエーションがありますが。現在主流のリチウムイオンバッテリーでは「電圧」と「容量」に着目すれば最適なバッテリーを選ぶことができます。
リチウムイオンバッテリー?ニカドバッテリー?
電動工具で使われるバッテリーには「リチウムイオンバッテリー」と「ニカドバッテリー」の2種類がありますが、どちらの方が良いんでしょうか。
間違いなくリチウムイオンバッテリーをオススメします。リチウムイオンバッテリーは「容量が大きい」「充電速度が速い」「継ぎ足し充電ができる」など様々なメリットがあり、ニカドバッテリーより使いやすいバッテリーです。
ニカドバッテリーは安いバッテリーなのでお手頃な価格で電動工具を買うことができますが、現在では対応した電動工具も少なくなり、リチウムイオンバッテリーも十分に安い価格で買えるようになったためあまりメリットがありません。
電圧が高いほどパワーがあり長く動作するが、大きく重い
バッテリーの電圧には様々な種類があり、リチウムイオンバッテリーで3.6Vから36V、ニカドバッテリーで7.2Vから24Vまであります。
電動工具に使われるバッテリーは、一般的に電圧が高ければパワーも大きく動作時間も長くなります。しかし、その分バッテリーのサイズは大きく重くなります。
電動工具の電圧とバッテリー電圧は異なると使えない
電動工具のバッテリーには様々な種類がありますが、基本的に工具側の対応電圧とバッテリー電圧が異なると使用する事ができません。
工具によっては14.4Vと18Vで共用できたり、10.8Vバッテリーにも対応した製品もありますが、バッテリーを選ぶ前には電動工具が対応している電圧の確認が必要です。
バッテリー容量が増えてもサイズは同じ
リチウムイオンバッテリーは容量のラインナップが多く、バッテリー容量の異なる何種類ものバッテリーが販売されています。
容量が大きいほど値段も高くなり、同じサイズであってもバッテリー容量が大きくなります。HiKOKIなど一部のメーカーでは更に容量が大きくサイズも大きいバッテリーが存在します。
バッテリー容量が大きければ1回の充電当たりの連続作業量も長くなり、作業効率の向上や電源確保が不便な場所での利便性が良くなります。
工具バッテリーの製品名の読み方
電動工具のバッテリーは、製品名がそのまま電圧+容量を表しており、ほとんどのメーカーが「バッテリー種類+電圧+電流+その他」の表記になっています。
例えばマキタの18Vリチウムイオンバッテリー 6.0Ahの場合「BL1860B」となっていて、製品名に電圧と容量が記載されています。数字の部分を読むと18Vの6.0Ahのバッテリーであることが表されています。
その他の部分はバッテリーによって意味が異なります。記号によって残量表示付きを表していたり、同じ容量でサイズが異なるバッテリーなどを表しています。
HiKOKI(旧日立工機)バッテリーは名前が複雑
最近のHIKOKI製のバッテリーや海外電動工具メーカ製のバッテリーは、製品名が電圧+容量となっていないものも多く、製品名を見ただけでは電圧や容量を把握することはできません。
マルチボルトバッテリーは、電圧が切り替えられるバッテリーとなっているため製品名の表記が複雑になっています。アルファベットは発売順を表す表記となっており、製品名にバッテリー容量が記載されなくなったため、この点は不便です。
また、HiKOKIの10.8Vスライド電池の製品名はBSL1215となっているため12V電池と思ってしまいますが、実際は10.8Vバッテリーです。これは非常にややこしいですね。
おすすめの電動工具バッテリーは
現在、電動工具で主流のバッテリーは18Vです。「何を買えばいいかわからない!」な方は、まずはパワーも十分で製品ラインナップも多い18Vバッテリーを選べば安心です。
初めて電動工具を買う場合などは、バッテリーと充電器と電動工具本体が一式になったケース付きのセットで購入すると安心です。
バッテリー容量は様々なラインナップがありますが、マキタやHiKOKI等の国内プロ向けメーカーを選ぶ場合で、予算に余裕があるならコストパフォーマンス性が高く容量の大きい6.0Ahバッテリーが一般的です。6.0Ahは高いと感じる方は3.0Ahバッテリーなどでも良いでしょう。