現在のように電動工具に色が付くようになったのは10年程前からだ。かつて電動工具と言えばのっぺりとした単色のものしかなかったのだ。
マキタは青、日立工機は緑と、メーカーイメージカラーの電動工具しかなかったのだが、リチウムイオンバッテリーのコードレス電動工具が広まると、赤や黄緑色など鮮やかな電動工具が販売されるようになった。現在では限定色の電動工具まで発売されるようになった。
今回は、エア工具やアクセサリーなどを中心に扱う藤原産業 SK11から個性的なカラーバリエーションのエア釘打ち機が発売されたので紹介しよう。
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世界初?迷彩柄のエア釘打ち機 SA-F35L
藤原産業の扱うスタンダードブランド SK11から発売されたのは、迷彩柄の仕上げ釘打ち機SA-F35L-X1CAだ。釘寸法は頭1.9mm、釘足長さは12~35mmの仕上げ釘に対応しており、常圧で使用する釘打ち機だ。
SA-F35Lは2010年から発売されている仕上げ釘打ち機だが、今回新しく追加されたのは、恐らく世界初と考えられる迷彩柄の釘打ち機だ。
釘打ち機は一般的にアルミボディを採用しているためか、世界のエア工具メーカーを見渡してもバリエーションが少ない工具だ。色はメーカーのブランドカラー単一色であることが多く、一部の製品に限り2色目のバリエーションが追加されている程度である。
SK11のSA-F35Lは樹脂のボディとなっているため、今までにはなかった迷彩柄が実現できたのだろう。迷彩柄であれば、汚れなどもあまり気にせず使用できるかもしれないし、大きな傷や汚れが付いてしまったら上から塗りなおしても良いだろう。
エアタッカーも迷彩柄で登場
迷彩柄のエア工具には、4Jステープルに対応したSA-T425Lと10JステープルのSA-T1025Lも追加されている。タッカーは椅子のシート張りや、布材の仮止めなどに使用することができる。
釘打ち機は少し無骨な工具であるが、この柄ならエアガンなどのようにそのまま飾ってしまっても違和感はないかもしれない。
エア工具にも、もっとバリエーションが欲しい
エア工具を選ぶ一番のポイントはフィーリングや打ちやすさなのだが、色やデザインなどのバリエーションも気にするところだ。
最近では工具販売店が独自塗装を行っているところもあり、電動工具の外見にバリエーションを求める需要は非常に高いものと考えられる。釘打ち機などのエア工具は、単色塗装とエラストマしか見た目の違いがなかったため、今回の迷彩柄はかなり特徴的と言える。迷彩の次はトライバル模様のデザインを希望したい。
藤原産業のSK11シリーズの釘打ち機は1年保証はついているが、樹脂ボディ採用のためにDIY向けと言うイメージがあり、実際の現場で使用する場合では耐久性などには注意が必要だ。