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ビニール絶縁電線の被覆を剥く皮剥き専用のソケットビット
ムキソケとは、株式会社TJMデザインが販売するビニール絶縁電線用の皮剥き用のビットです。
ソケット内部には刃物が内蔵されており、電動ドライバーに装着して回転させるだけで、電線の規格径に合ったサイズのビニール絶縁電線の被覆を簡単に剥くことができます。
電工ナイフを使った一般的な被覆剥ぎ作業よりも早く安全に作業が可能でき、誰でも一定の剥き幅と精度で簡単に作業を行えるのが特徴です。
ムキソケの種類と選び方について
ムキソケシリーズは3種類ありますが、そのうち電動ドライバーに装着して使用するビット仕様の製品は2種類です。
CV線を使用するムキソケシリーズとIV線を使用するムキソケD IVシリーズに分けられているので、用途に応じて使い分けましょう。
CV単芯, CVT, エコケーブル用の ムキソケシリーズ
ムキソケシリーズは、CV単芯, CVT, エコケーブルに対応しています。
ケーブルの太さ14~325mm2に対応する9種を展開しており、さらに剥き幅が固定のシリーズと剥き幅を調整できるアジャスター式の2シリーズがあります。
IV, EM IE/F, HIV, KIV専用の ムキソケD IVシリーズ
ムキソケD IVシリーズは、600V IV, EM IE/F, HIV, KIVに対応するシリーズです。
ソケット単体ではIV線用ですが、別売のアダプタを装着することでEM IE/F, HIV, KIVを含む計4種類のビニール絶縁電線の剥き作業に対応できます。
ムキソケ作業前にはケーブルを整えておくこと
ムキソケは電動ドライバーの強力な回転力で被覆を剥けるツールなのですが、ケーブルの形が整っていないとうまく剥離できなかったり、心線ごと削ったりなどで正しい作業ができなくなる場合もあります。
作業前にはケーブルをまっすぐ整えて、潰れや変形などがない状態を確認してから作業するようにしましょう。
3.6V充電式電動ドリルでは、ムキソケで38mmまで、ムキソケD IVで100mmまで対応できますが、それ以上のサイズになると14.4V以上の電動ドリルが必要になります。また、インパクトドライバーを使用するとケーブルにまで振動が伝わってしまい作業性が損なうことや芯線に当たった時に無理やり削って刃を摩耗してしまう場合もあるので注意が必要です。