北米地域を中心に「RYOBI」ブランドを展開する香港TTIは、2020年1月に、18V ONEシリーズの新製品 窓用バキュームの「R18WV」をオーストラリアで販売する。電動工具メーカーのバッテリーが使用できる製品としては恐らく初となる。窓用バキュームクリーナーとはどのようなものか含め解説する。
窓を綺麗にする家庭用のガラスバキュームクリーナー
北米地域を中心に展開するTTI RYOBIは、2020年1月に同社の18V ONEシリーズの新製品『R18WV』を販売する。
この製品の使い方は、付属のクロス付きスプレーボトルで窓の汚れを浮かび上がらせたのち、バキュームクリーナーでガラスに残った汚水を吸い取って清掃を行う。通常のガラス清掃作業よりも3倍以上清掃時間が短縮できる点をアピールしている。
このクリーナーは、ガラスの水滴をバキュームで吸込むための専用機器となっており、一般的なクリーナーとして使用する事は出来ない。
窓用バキュームクリーナーとなっているが、使用できる対象は多く、窓・鏡・タイルなど平面で、水が使用できる場所であれば使用できる製品となっている。
電動工具メーカーとしては珍しい製品
電動工具メーカーはあくまでも工具メーカーであり、完全に事業の範囲外となる清掃機器にまで手を出すのは非常に珍しいとも言える。
北米地域のTTI RYOBIは、数ある電動工具メーカーの中でも特徴的な製品を真っ先に投入する傾向があるメーカーだ。過去には電動工具バッテリーで動作する半田ごてなど他社にはない製品もリリースしている。ある意味で、TTI RYOBIは電動工具メーカーではなく充電機器メーカーと呼ぶのが最もふさわしいメーカーなのかもしれない。
ちなみに、同じ製品としてはケルヒャーから窓用バキュームクリーナーWV1が販売されている。使い方も全く同一であり、窓掃除後の汚水を吸い取って処理する構造までほぼ同一となっている。
尚、本記事で紹介している製品はオーストラリア市場で販売されるTTI RYOBIの製品であり、日本でRYOBIを展開する京セラインダストリアルツールズとは関係性のない企業である点にご注意頂きたい。現時点でTTI RYOBIの製品は日本での正規販売は行われていないため注意が必要となる。