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2022年7月11日

TTi RYOBI はんだごてもコードレスで。場所を選ばず電子工作

TTi RYOBI はんだごてもコードレスで。場所を選ばず電子工作

TTiグループのRYOBIから2019年3月に、リチウムイオンバッテリーで使用できるコードレスはんだごてが販売された。

TTi RYOBIのコードレスはんだごては2つのバリエーションで販売され、温度調節なし簡易スタンドのみの『P3105』、温調や掃除スポンジなどが搭載されたAC電源ハイブリッドの『P3100』だ。

なお、今回紹介する製品は北米地域で展開するホームセンターHOME DEPOTのみで販売されている製品で、日本に販売ルートを持たないTTi RYOBIの製品となるため注意が必要だ。(RYOBI・京セラインダストリアルツールズTTi RYOBIブランドは別会社)

場所を選ばないスタンド付きコードレスはんだごて

TTi RYOBIが2019年春に販売するのは、リチウムイオンバッテリーで動作するコードレスのはんだごて『P3105』と『P3100』だ。

このRYOBIのはんだごては、はんだごてスタンドを搭載したステーションタイプのコードレスはんだごてになっている。このはんだごてには40Wのヒーターが搭載されており、6.0Ahのバッテリーを装着した時では約3時間の連続使用が可能になっている。

これまでのコードレスはんだごてと言えば、こて先・ヒーター・燃料(電池)が一体となったオールインワンタイプが一般的だったが、ステーションタイプのコードレスはんだごては、電子機器メーカーを含めても業界初となる製品だろう。

RYOBI P3105 簡易スタンドでシンプルな構成

RYOBI P3105はRYOBIの専用バッテリー「18V One+」バッテリーを差し込む形状のシンプルなはんだごてだ。

こてには40Wのヒーターが内蔵されており、バッテリースタンドとは約90cmのケーブルで繋がっている。スタンドにはこて先の温度を表すLEDランプが搭載されており、最高温度に到達した状態がわかるようになっている。

スタンドの操作パネル。電源ボタンとこて先の温度状態を表すLEDのシンプルな構成になっている。
オールインワンタイプのものと違い、はんだごて本体は細く軽くなっているため、作業性自体は良好だと思われる。温度調節機能は搭載されていないため、配線のはんだ付けなどの高いこて先温度が必要とされる作業に使われるだろう。

RYOBI P3100 温調搭載のハイブリッド電源に対応

P3100は「18V One+」バッテリーに対応し、更にAC電源でも使用できるハイブリッド電源のステーション型はんだごてだ。

ステーション型のはんだごてとして必要な温度調節機能やスポンジ台などを備えているため、コードレスはんだごてで想定される配線のはんだ付け以外にも、電子工作や表面実装の部品などにも使用することができるだろう。

温度調節機能は400℉(204℃)から900℉(482℃)まで調節可能となっている。

P3100には予備のこて先を収めるホルダーがあるものの、他サイズのこて先やサードパーティーのこて先と互換性があるかは現時点で不明となっている。

スタンドの操作パネル。温度調整のダイヤルが電源ボタンも兼ねている。こて先清掃スポンジや予備のこて先スタンドなども搭載されている。
本体裏側はバッテリー装着部とAC電源の挿入部を兼ねている。AC電源を使用できるようになっているため、作業台に置いて使うことも可能だ。
温度調整機能が搭載されているため、表面実装部品にも使用できそうだ。電源のない場所も同じように使用できるため、出張先や現場での修理など場所を選ばず使用できる。いつも同じツールを使えるのが嬉しい。

AC電源のはんだごてと同じように使えるのがポイント

コードレスはんだごてと言えばオールインワンタイプが一番使いやすいのだろうが、それは配線や設備への一時的なはんだ作業の話であって、電源がない場所で長期間はんだ付けする場合などには、今回のようなタイプのはんだごてが必要になる。

個人的にではあるが、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載したはんだごての発売をずっと待ち望んでいた。過去には日立工機のBSL18UAを使用したはんだごてを作成し、それなりに使い勝手も悪くはなかったのだが、母体となるMI-6 12Vが非力すぎて、もう少し熱容量の高いはんだごてを欲しいとも考えていた。

この製品の販売は、北米地域で展開するホームセンター「HOME DEPOT」のみとなっている。京セラインダストリアルツールズ(RYOBIブランド)TTi RYOBIは2001年に分離した別会社であり、日本でTTi RYOBI製品を入手するのは困難で、入手できてもメーカーサポートなどが受けられない可能性がある。今後、国内のメーカーが今回の製品に追随して開発することに期待しよう。

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