Yahoo!オークション、Yahoo!フリマは2023年12月18日に経済産業省より電気用品安全法違反の疑いが極めて高い互換バッテリーが中国の向上から出荷されたとの情報を受け、出品者に対して電気用品安全法に適合する製品の確認を求めるお知らせを提示した。
Yahoo!オークションとYahoo!フリマ、マキタ互換バッテリーの取扱いに注意喚起
Yahoo!オークション、Yahoo!フリマはサービス内にて、「マキタ互換バッテリーのお取扱いについてのお知らせ」として、マキタ互換バッテリーの出品に関するお知らせを掲載しました。
この告知は、経済産業省からの情報提供を受けたもので、マキタ18Vバッテリーの互換品 BL1860Bが中国から大量に輸出されており、これらの互換バッテリーが電気用品安全法に違反する疑いが極めて高いとする内容です。
本情報提供を受け、Yahoo!オークションとYahoo!フリマでは出品者に対し「互換バッテリーの出品にあたりましては、PSEマークの表示や届出事業者名の明記がなされている等関係法令を遵守している商品であることをご確認いただきますようお願い申し上げます。」としています。
電気用品安全法(PSE)はマークと事業者が記載されていなければならない
リチウムイオンバッテリーで給電する製品は、電気用品安全法で定める特定外製品に分類され、PSEマークの記載と共に輸入を行う国内事業者も明記しなければならず、そのマークが無い場合には販売できない決まりとなっています。
今回の経産省からの情報提供に対するYahoo!オークションとYahoo!フリマの対応は比較的緩く、出品者に電気用品安全法の適合をお願いするに留まる形となっています。
現状において、Yahoo!オークションとYahoo!フリマは共に今回の情報提供に関連する法令違反品が簡単に購入できる状態となっており、仮の情報提供の互換バッテリーが出品されたとしてもYahooサイドが対応するかは微妙と言えるでしょう。
Yahoo!オークションとYahoo!フリマを運営するLINEヤフー株式会社は、JOMC(オンラインマーケットプレイス協議会)の取組内において「商品の違法性や安全性に疑いが生じた場合に出品者へのヒアリングや、速やかな商品の削除、利用者向けの周知啓発などの対応ができるよう体制を整えています」と記載しており、情報提供の関連製品の出品を速やかに削除対応するのは当然として、既存の互換バッテリー販売ページに対しても速やかに対応を行うのが道理だと考えられます。
類似する事例として、フリマアプリのメルカリは、2021年4月に電動工具の互換・中古バッテリーの出品を禁止とするガイドライン改定により互換バッテリーの出品排除に乗り出しています。2023年の現在においても互換バッテリーの出品は稀にしか見られず、マキタ純正バッテリーを探しやすい販売プラットフォームになっています。