フィニッシュネイラとは、仕上釘を打ち込んで巾木や面木を固定する工具です。仕上釘はネジ頭が極限まで小さく、ある程度の保持力を持ちながら打込んだ部分が大きく目立たないので、化粧材などの固定に使用します。釘の単価が安いので型枠工事の面木の固定にも使います。
目次
フィニッシュネイラとは仕上釘を打ち込む工具
フィニッシュネイラとは、仕上釘を打ち込んで巾木や面木を固定する工具です。仕上釘はネジ頭が極限まで小さく、ある程度の保持力を持ちながら打込んだ部分が大きく目立たないので、化粧材などの固定に使用します。釘の単価が安いので型枠工事の面木の固定にも使います。
フィニッシュネイラはMAXが商標を持つため、その関係で各社呼び方が異なります。MAXは「フィニッシュネイラ」、マキタは「仕上釘打・面木釘打」、HiKOKIが「仕上釘打機」と名称しています。
小さい釘でも保持力を持つ「仕上釘」
釘には様々な大きさや形状の種類がありますが、内装大工から家具製作・型枠作業まで幅広い職人に使われるのが仕上釘です。フィニッシュネイルとも呼ばれます
仕上釘とは、薄く細長い釘にT字状の釘頭を持つ釘です。釘頭が小さいため打ち込んだ跡が目立ち難く、ある程度の保持力も持つため、仕上材や面木の固定に使用します。
ブラッドネイルとの違い
フィニッシュネイルに似た形状の釘にブラッドネイルがあります。フィニッシュネイラとブラッドネイルは対応釘打ち機が異なるため、ブラッドネイルを使用する時はブラッドネイラを使用します。フィニッシュネイラとの互換性はありません。
ブラッドネイルとはフロアや無垢材のフロア材固定などに使用する釘です。ブラッドネイルはフィニッシュネイルより大きいので保持力が高いのが特徴です。
充電式フィニッシュネイラのオススメ製品
充電式のフィニッシュネイラはコンプレッサとホースが不要になるのが大きなメリットです。
人が多く現場が広い型枠作業などではホースが不要になることで足に引っかかったり、ホースに穴が開く心配も無くなるため、作業性と安全性を高めることが出来ます。
注意点として、充電式のフィニッシュネイラは「スーパーフィニッシュネイラ(超仕上釘)」には対応しません。
MAX TJ-35FN2-BC 充電式フィニッシュネイラ
充電式フィニッシュネイラで長いノウハウを持つMAXの定番製品がTJ-35FN2-BCです。業界初の充電式フィニッシュネイラとして2016年に販売が開始され、充電式フィニッシュの定番として人気の高いモデルです。
MAXのフィニッシュネイラには、コンタクトアームCユニットと呼ばれるオプション品もあります。これを使えば先端が面木に引っかかるようになり面木の斜面でも打ちやすくなります。初めからオプションが付属したTJ-35FN2FWも販売されています。
製品名 | TJ-35FN2 |
釘長さ | 15~35mm |
モーター | ? |
寸法 | 270×264×80mm |
重量 | 2.2kg |
バッテリー | 18V |
マキタ FN350D 35mm充電式面木釘打
マキタのフィニッシュネイラは特筆する所が少なく、製品としては説明する部分がほとんどがありません。本来は製品名の通り面木の打込みを対象とした製品ですが、仕上釘打機としても使えます。
目立った特徴こそありませんが、もともとフィニッシュネイラに各社間の仕様に大きな違いは無く、この機種を選んでも実作業で困る事は少ないと考えられます。
製品名 | FN350D |
釘長さ | 15~35mm |
モーター | ? |
寸法 | 257×228×79mm |
重量 | 2.3kg |
バッテリー | 18V |
HiKOKI NT3640DA コードレス仕上釘打機
製品名 | NT3640DA |
釘長さ | 15~40mm |
モーター | ブラシレス |
寸法 | 270×252×83mm |
重量 | 2.5kg |
バッテリー | 36V(マルチボルト) |
コードレスのフィニッシュネイラの中で唯一40mmの釘に対応しているのがHiKOKIのNT3640DAです。
36Vのマルチボルトバッテリーとブラシレスモーターの組み合わせによって強いバネの搭載し、40mmのフィニッシュネイラを使用することができます。
その分、他社製品より重く、スリムサイズのバッテリーも搭載できないので重量を気にする方は注意が必要です。
空気工具
35mm以下の仕上釘では充電式が主流になりつつありますが、35mmより大きい釘を使う場合やスーパーフィニッシュネイラ(超仕上釘)では空気工具のフィニッシュネイラが使われます。
空気工具のフィニッシュネイラは、15mm~55mmまでの幅広い釘長さに対応・スーパーフィニッシュネイラ対応・本体質量の軽さなどが利点です。ホースを使用するため取り回しが悪く、ホース破れや足に引掛ける等の欠点があります。
高圧フィニッシュネイラはメーカー間で仕様の違いがほとんど無く、どのメーカーの製品を使用しても同じように使えます。そのため、フィニッシュネイラを選ぶ基準はメーカーの好みやフィーリングが重視されます。