電動工具を開発・販売する株式会社マキタは、2020年5月に40V MAXシリーズの新型グラインダ「GA017G」「GA018G」「GA019G」「GA020G」の4機種を発売します。今回発売されたグラインダは無線連動AWSとダイヤル変速に対応しており、金属の切断・研削作業からコンクリートの切断まで幅広い作業に対応したハイエンドモデルです。
目次
マキタ、ハイエンド充電式グラインダ4製品を展開
電動工具を開発・販売する株式会社マキタは、2020年5月に40V MAXシリーズの新型グラインダ「GA017G」「GA018G」「GA019G」「GA020G」の4機種を発売します。
無線連動AWSとダイヤル変速に対応したグラインダで、金属の切断・研削作業からコンクリートの切断まで幅広い作業に対応したハイエンドモデルです。
4機種のグラインダはAWSと変速機能を搭載しており、それぞれ砥石対応径が100mmと125mm、スラドスイッチ仕様とパドルスイッチ仕様で展開されます。
・GA017G/GA018G
・GA019G/GA020G
製品の特徴「40V MAXシリーズ初の無線連動AWS+変速グラインダ」
今回発売する4機種のグラインダは、40V MAXシリーズのグラインダとして初めて無線連動AWSに対応し、変速機能も搭載しています。
無線連動AWSに対応したことによって、コンクリート切断やタイル切断などの集塵機連動に対応できるようになりました。40V MAXの高い作業性で粉塵が大量する作業下でも確実に集塵できるようになったのは大きなメリットです。
また、従来の40V MAXグラインダは回転速度8,500min-1で固定されていたので、切断や荒仕上用のグラインダでしたが、今回の製品では回転数を調整できるので、仕上げ研削からさび落とし、ステンレス研磨まで幅広い作業に対応できるようになりました。
製品仕様(スライドスイッチ100mm製品比較)
※優位点は太字
製品名 | GA017G | GA001G |
外観 | ||
砥石径 | 100mm | 100mm |
変速 | 5段(無段変速) | × |
回転数 | 3,000~8,500min-1 | 8,500min-1 |
スイッチ | スライドスイッチ | スライドスイッチ |
無線連動 | 〇 | × |
ブレーキ | 〇 | 〇 |
バッテリー | 40V MAX | 40V MAX |
防水 | IPX6 | IPX6 |
付属バッテリー | BL4040(4.0Ah) | BL4025(2.5Ah) |
寸法 | 418×117×164 | 391×117×151 |
重量 | 3.0kg(BL4040装着時) | 2.6kg(BL4025装着時) |
定価(本体) | 30,000円 | 28,300円 |
発売年 | 2020年5月 | 2019年10月 |
他社品比較 (HiKOKI G3610DA比較)
※優位点は太字
製品名 | マキタ GA017G | HiKOKI G3610DA |
外観 | ||
砥石径 | 100mm | 100mm |
変速 | 5段(無段変速) | 5段(無段変速) |
回転数 | 3,000~8,500min-1 | 3,000~10,000min-1 5,500min-1(オートモード) |
スイッチ | スライドスイッチ | スライドスイッチ |
無線連動 | 〇 | BSL36A18B |
バッテリー | 40V MAX | 36Vマルチボルト |
防水 | IPX6 | × |
付属バッテリー | BL4040(4.0Ah) | BSL36A18(2.5Ah) |
寸法 | 418×117×164 | 357×71 |
重量 | 3.0kg(BL4040装着時) | 2.6kg(BSL36A18装着時) |
定価(本体) | 30,000円 | 26,800円 |
発売年 | 2020年5月 | 2017年8月 |
ついに発売した40V MAXシリーズの高性能グラインダ
2019年10月に展開が始まったマキタ40V MAXシリーズでしたが、シリーズ展開から約半年が経過したところでやっと18VシリーズのフラッグシップグラインダGA412D と同仕様の40V MAXグラインダが発売されました。
高圧バッテリーの恩恵を最も受けやすい電動工具が充電式グラインダなので、18Vグラインダからの買い替えを考えているのであれば買い替え候補として検討リストに入れても良いかもしれません。また、36V, 4.0Ahバッテリーが2個付属する製品仕様で販売されるので、大型バッテリーが欲しい方にも注目の製品です。
スペックで比較すると、同仕様のHiKOKIグラインダG3610DAとは防水・無線連動以外に大きな優位点はありません。実使用的な部分では優位点があるのかもしれませんが、比較できる数値がカタログに示されていないので、実際に使ってみないとわからない所です。
本体価格ではHiKOKI G3610DAの方が安く、機能的な面でもHiKOKIの新バッテリーBluetooth対応のBSL36A18Bの販売による疑似的な無線連動対応も予定されているため、IPX6による防水機能しか優位点がありません。
今回発売された製品はハイエンド40V MAXグラインダではありますが、すでに先行しているHiKOKI 36Vマルチボルトグラインダに対して、具体的な製品スペックの優位点は示されていません。まずは、展示会などで実際の使い勝手を比較してみるのが良いのかもしれません。
あとは、HS002Gに引き続きグラインダでもAWS搭載製品が販売されたので、早急な40V MAXバッテリー対応の集塵機の展開が待たれます。