インパクトドライバのコントローラを取り出すまで
コントローラの取り外しまでは、#2ドライバー1本で分解できます。複雑な作業手順も無く、4~5分で取り外せるので、コントローラを交換する修理なら片手間でも行えるほど簡単です。
インパクトドライバのハウジング構造は、「3つ割ハウジング」「2つ割ハウジング」「ハンマケースねじ止め固定ハウジング」の3種類に大別できます。
今回解説に使うマキタインパクトTD170Dは3つ割ハウジングです。ほかのハウジング構造のインパクトの場合、作業工程が前後する場合もあるので注意してください。
アンビルスリーブの分解(ハンマケースを分解する場合)
分解作業をハンマケース内部まで進める場合、ハウジングを開ける前にアンビルからスリーブを外しておくのがおすすめです。ハウジング交換やコントローラ・スイッチ交換作業の場合この作業は必要ありません。
ハウジングの分解とコントローラの取り外し
インパクト先端にバンパなどが装着されている場合は、作業前にバンパを外しておきましょう。
3つ割ハウジングのインパクトドライバはリアカバーの取り外しから作業を始めます。ねじ2カ所を外してリヤカバーを取り外します。
リヤカバーを外したらハウジングのねじを外します。2つ割ハウジングのインパクトドライバの場合はここから作業を始めます。
ネジを全て外すとハウジングが取り外せます。接着剤による固定やスナップフィット 1 は無いので、軽く持ち上げれば外せます。
3つ割ハウジングの場合はそのままロータを抜き取れますが、2割ハウジングの場合はハウジングからハンマケース・ステータ・ロータを外してからロータを抜き取ります。
今回はブラシレスモーターのインパクトなので簡単にローターを外せますが、ブラシモーターの場合はカーボンブラシを外してからアマチュアを引き抜きます。
ロータを抜くとハンマケースが取り外せます。
ハウジングからコントローラを抜き取れば、この工程は分解完了です。コントローラやスイッチ関連の部品交換修理なら分解はここで終了です。