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マキタ 充電式ブロワMUB001CZを発表、コネクタ接続専用の高出力園芸ブロワ

マキタ 充電式ブロワMUB001CZを発表、コネクタ接続専用の高出力園芸ブロワ

電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2020年10月の道工具・作業用品の総合展「ツールジャパン2020」で新型の充電式ブロワ MUB001CZを発表した。コネクタ接続専用モデルの充電式ブロワで、ポータブル電源ユニットの電源供給で使用する。希望小売価格は未定。

※本記事はツールジャパン2020で取材したマキタブース展示品の内容を元に構成しております。実際の販売製品とは仕様が異なる場合があるのでご承知おき下さい。製品の正式販売通知を確認し次第、内容を追加・訂正いたします。

マキタ、新型の充電式コード専用ブロワ MUB001CZを発表

電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2020年10月の道工具・作業用品の総合展「ツールジャパン2020」で新型の充電式ブロワ MUB001CZを発表しました。

MUB001CZは、コネクタ接続で動作する充電式ブロワで、ポータブル電源ユニットからのコネクタ接続によって給電を受けるタイプの充電式園芸機器です。同構造の製品には充電式草刈機 MUR201CZがあります。

発売時期・希望小売価格はツールジャパン2020発表時点で未定。販売仕様は本体のみ。

同構造を採用するコネクタ接続専用モデル MUR201CZ。バッテリーを装着しないため小型軽量な本体が特徴
参考:255mm充電式草刈機シリーズカタログ

製品の特徴「コネクタ接続専用モデルで性能UP」

MUB001CZはマキタ園芸機器シリーズのコネクタ接続専用モデルです。コネクタ接続専用モデルとは、PDC01やPDC1200のようなポータブル電源ユニットのコネクタの接続に対応する製品で、スライドバッテリーの装着部が無くなり本体軽量の軽量化・長時間の連続稼働に対応するシリーズです。

これまで、コネクタ接続専用モデルは、充電式草刈機 MUR201CZとポータブル電源ユニットPDC01の組み合わせしかなかったものの、ツールジャパン2020の新製品発表によって、今回新たにMUB001CZとPDC1200が加わりました。

今回、コネクタ接続専用モデルに加わったMUB001CZは、18V×2シリーズの充電式ブロワMUB362Dと比較して最大風量が約25%向上し17.5m3/min・最大風速は20%増の68m/sの出力向上を実現。バッテリー装着も不要なので、ブロワ本体のスリム化・軽量化も実現され、コード無し状態で質量2.6kgと軽量化しています。

ポータブル電源ユニット前提のモデルによって連続作業時間も伸びたため、トリガ操作に「無段変速クルーズコントロールレバー」を搭載、手からトリガーを離してもその時のトリガー引き量で固定できる機能が追加され、より快適にブロワ清掃作業が行えるようになりました。

コネクタ接続モデルは、エンジン・次世代バッテリまでの受け皿になるか

ツールジャパン2020のマキタ新製品は、大容量ポータブル電源ユニットPDC1200とコネクタ接続専用ブロワMUB001CZの2機種が発表され、全く予想していなかった製品シリーズが新たにマキタラインナップに加わりました。コネクタ接続の製品は草刈機MUR201CZだけで終わると考えていただけに、今後のコネクタ接続モデル 3機種目・4機種目の追加も期待されます。

マキタがコネクタ接続の製品の展開を発表した背景には、バッテリー市場の動向が関係していると考えられます。2018年には全固体電池ブームによって市場の投機も白熱する事態が発生し、早期実用化も期待されていましたが、2020年現在では落ち着いており、先進LiBや次世代二次電池の実用化は遠い状態が続いています。

現在の園芸機器市場は、環境問題・排ガス規制に対応するため、バッテリー搭載機器への移行が進んでいます。

しかし、バッテリーの性能向上ペースは停滞が続いており、エンジン機器の受け皿としては容量・出力共に性能不足な面も目立つため、バッテリーの性能向上が待望されています。しかし、現時点で次世代二次電池の実用化が先になると予測したマキタが一応の解決策としたのが「コネクタ接続モデル」なのかもしれません。

ツールジャパン2020で同時発表されたPDC1200を装着すれば、バッテリー式でもエンジン式の製品に近い出力と使用時間が実現できます。エンジン工具と比べてメンテナンスフリーとも言える使い勝手の良さ・軽量コンパクトな取り回しの良さも優れており、充電式園芸機器のメリットはより一層生かされる形になります。ただし、最大の欠点である初期コストの高さだけはエンジン工具に劣ってしまうため、このあたりの欠点をどのように解消するかがこの先の課題となるでしょう。

コネクタ接続方式最大のメリットは、本体が軽いこと・バッテリープラットフォームに依存し難いことです。バッテリープラットフォームに関しては、新たなバッテリープラットフォームが誕生してもコネクタ接続によって吸収できるので、コネクタ変換するアダプタでどんなバッテリーでも対応させることが出来ます。

マキタのコネクタ接続モデルのパテント防衛網とパテント戦略にも寄りますが、うまくいけばマキタ以外のメーカーからのコネクタ接続対応バッテリーパックの展開、さらにEV業界との連携も進めば、電気自動車からの給電動作対応など、ユーザーにとって嬉しい展開にも繋がります。今後のマキタがどこまでビジョンを考えているか次第にもよりますが、期待の製品シリーズ展開が始まるのかもしれません。

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