クリーナーの配線組み込み
ここからはクリーナの組立作業です。基本的には分解の逆の手順で行えば問題ありませんが、配線が多く、ハウジングの割れやすい部分もあるため注意しながら作業を進めます。
CL140FDの場合、配線を収納する溝の部分にラバーを入れます。なくても問題はないと思いますが、何らかの理由(断線対策?)があって使われている部品なので、ちゃんと元通りに組み立てましょう。
コントローラとスイッチの組付けが終わったら、モータアッセンブリを組み立てます。
モータの組立と組付け
モータアッセンブリはカバーとカバーを抑えるラバーで構成されています。新品のモータアッセンブリと交換する場合、カバーとラバーは古い部品のものを流用するので組付け作業を行わなければいけません。
カバーには方向を示すマークがついているので、モータアッセンブリのでっぱりの部分に合わせてはめ込みます。
ファンカバーとモータアッセンブリには4カ所の爪があるので、押し込んで爪をはめ込みます。
ファンカバーを取り付けたらラバーも取り付けます。これも同じようにでっぱりの部分に合わせて組み付けていきます。
モータアッセンブリが完成したら、ハウジングに組付けを行います。これもでっぱりの部分を上にした状態でハウジングに挿し込みます。
モータに配線を差し込みます。極性を間違えないように注意してください。配線の色とモータの極性は必ずしも一致しないので、モータ配線を外す前に必ず確認しておきましょう。
スイッチトリガの組付けを行います。トリガスイッチの場合、バネを飛ばして紛失しやすいので注意が必要です。トリガスイッチやパネルスイッチの場合は配線の噛みこみに注意。
ストラップを付けるのも忘れやすいので注意しましょう。
全ての部品を組み付けたら、ハウジングを閉じます。この時、しっかりはまらなかったり浮いているところがあったら配線を噛みこんでいる可能性が高いので、もう一度配線周りを確認します。
ハウジングを閉じたときに問題が無ければねじ止めして完了です。
クリーナのメンテナンスでやってはいけないこと
電動工具メーカーが販売する現場用クリーナは、シンプルな掃除機なので手軽に使えてメンテナンスしやすいのが大きなメリットですが、その分トラブルも多かったりします。
トラブルの中で最も多いのが、排気口のフィルター目詰まりによる集じん性能の低下だと思います。ですが、吸い込む力が墜ちたからと言ってエアダスタなどで通風孔の外側から風を送り込んではいけません。
スポンジフィルターはハウジング内側に接着剤で固定されているため、外側から風を送ってしまうと接着剤が剥がれてしまう場合があります。そのため、フィルターを付けないまま使った・長年使っていたなどでスポンジフィルターが目詰まりしてしまった場合は、修理に出すか、分解して内側からフィルターを清掃するようにしましょう。