電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年2月に40Vmaxシリーズの充電式ハンマ HM001Gを発売する。5kgクラスハンマとしてAC機を超える破砕力を実現。
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マキタ 40Vmax充電式ハンマ HM001G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年2月に充電式ハンマ HM001Gを発売する。製品本体の希望小売価格は62,600円(税別)
HM001Gは、40Vmaxバッテリーに対応する充電式ハンマドリル。5kgクラスの充電式ハンマでは業界トップクラスのパワーを誇り、従来AC100V機を超える破砕力を実現している。
1充電当たりの作業量は約11分、ハツリ体積は6,000cm3。打撃エネルギーはAC機を超える9.4Jを実現しており、ハツリ能率は約20%向上しているのが特徴。
販売仕様は、バッテリー・充電器・ケースが付属するHM001GRMXとケース付属のみのHM001GZKで展開される。
- HM001GRMX バッテリーBL4040×2本・充電器DC40RA・ケース付属標準小売価格 118,600円(税別)
- HM001GZK ケース付属 標準小売価格 62,600円(税別)
HM001G製品仕様 (5kgクラスACハンマ HM0871C比較)
https://twitter.com/makita_jp_/status/1368758370769928194製品名 | HM001G | HM0871C |
外観 | ||
打撃エネルギー | 9.4J | 8.1J |
電源 | 40Vmax | AC100V |
打撃数 | 0~2,650min-1 | 1,100~2,650min-1 |
振動3軸合成値 | 6.0m/s2 | 8.0m/s2 |
重量 | 6.0kg | 5.3kg |
寸法 | 496×113×228mm | 466×116×230mm |
製品の特徴「AC100V機を超える破砕力を実現」
40Vmaxバッテリーの対応とハイパワーブラシレスモータの搭載により、5kgクラスのハンマとしてAC100Vモデルを超える9.4Jの打撃エネルギーを達成しました。
充電式ならではの取り回し性と高出力仕様によって、AC100Vハンマ比で約20%のハツリ能率向上を実現しています。
ソフトノーロード機能で作業しやすい
ソフトノーロード機能を搭載。無負荷時は回転数を抑えた低振動状態になり、負荷を検知すると最大回転数になります。先端がブレにくいので狙った位置へ確実なはつり作業を実現できます。
集じんアタッチメントも展開
マキタの無線連動機能 AWSに対応。電源コードがない環境でも粉じんの舞わない快適な作業環境を実現。
別売アクセサリでは集じんアタッチメントも展開、粉じん対策が必要な作業現場、密閉空間、住宅街でのはつり作業に最適です。
防水保護等級IP56に適合
防じん防水保護等級IP56に適合。屋外のはつり作業や水の舞う現場でも安心して作業を進められます。
ポータブル電源の運用も実用的、AC機から置換られる充電式ハンマ
今回のHM001Gは、充電式電動工具としては珍しいハンマです。ハンマで行うはつり作業は、大きな構造物の解体作業などに使われる為連続作業時間が長く、バッテリー出力の向上でAC機相当のパワーを満たすことはできても持続力が課題の製品でした。
これまでの充電式ハンマは、ハンマドリルの1機能として付随するはつり機能しかありませんでしたが、今回のHM001Gは充電式として最も実用的なはつり専用充電工具になりそうです。
マキタ40Vmax展開としてBL4040バッテリーを備えるほか、さらに大容量のBL4050F、背負い式電源のPDC1200なども展開されており、従来AC機にはない無線連動AWSやコード不要の取り回しの良さも魅力的なので、従来のAC機を据置できる実用的な充電式ハンマとして活躍が期待出来そうです。
バッテリープラットフォームそのものとしても、先日販売が開始されたHM002Gと合わせて充電式ハンマでマキタ40Vmaxシリーズが一歩抜きんでる形になりました。バッテリーの初期コストが高くつくため、すぐにAC従来機のハンマを置き換えられるものではありませんが、解体業者やリフォーム業者の方は要チェックな製品となるでしょう。