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チューブ容器を使いやすくするチューブディスペンサー
接着剤やグリスなどを手配する時、ほとんどの方はチューブ容器に入ったものを買うと思います。今回紹介するのは、チューブをトリガー操作で吐出できるチューブディスペンサーです。

チューブ入りの接着剤やグリスを使う時、初めは握るだけで吐出できても使うごとに内容量が減っていき、最後の方はがんばって絞ってもチューブの中に余ってしまう、なんてこともあるのですが、このチューブディスペンサーを使えば最後まで絞り出すことができます。
さらに、トリガー操作で細かい吐出から広い範囲に一気に吐出する作業も効率的に行えるようになるので、チューブ容器の接着剤貼り付け作業やグリスの塗布作業も効率的に行えるようになります。
本記事では、このディスペンサーの使い方や実際の使用感などを紹介していきます。
製品の特徴
「トリガー操作でチューブの中身を吐出できるディスペンサー」
今回購入したのは、チューブ容器を絞り出すチューブディスペンサーです。
一般的なチューブ絞り機は、挟み込んでねじ込む方式の製品が広く普及していますが、本記事で紹介するのはチューブの後ろを固定して、可動式のロッドで前方に絞り出すタイプのチューブディスペンサーです。

このチューブディスペンサーは、コーキングガンのようにトリガー操作で吐出できるのが特徴で、コーキングガンで使われる333mLのカートリッジを用意しなくても、チューブ容器のまま同じように使うことができます。
そんなわけで、早速チューブディスペンサーを使ってみます。今回装着するのは、3Dプリンタの潤滑によく使っているSuper Lube 21030の85gチューブです。

チューブの装着は、チューブを上から差し込んでネジ止めで固定します。

こんな感じで固定部と可動部の隙間に合わせて上から差し込みます。

固定部は、チューブの後ろ端を付属の金属板を締め付けて固定する構造になっています。チューブを差し込んだら、そのすき間に金属板を差し込みます。

金属板を押し付けるネジが2本あるので、それを締め付けてチューブを固定します。固定が甘いと抜けてしまうので、気持ち強めに締め付けるのが良いです。

可動部はラッチ固定すれば完了です。この部分がチューブを絞り出しながら前に動きます。

セットが完了するとこんな感じになります。トリガーを引いてチューブに圧力がかかると、チューブは真っすぐになるので、コーキングガンと同じような感覚で吐出できるようになります。

早速、Bambu Lab X1C 3Dプリンタのボールねじにグリスを塗ってみます。

このSuper LubeにはMaker Worldで見つけたスクリュー塗布アダプタを装着しています。このアダプタを付けていると、少し力を入れてグリスを絞り出さなければいけないのですが、チューブディスペンサーを使うと出し過ぎてしまうくらい簡単にグリスを塗布できます
歯磨き粉のチューブもしっかり絞り出せます
先程の例では、グリスを塗布するのに使用しましたが、歯磨き粉の絞り出し器としても使用できます。
先ほどと同じように歯磨き粉のチューブをチューブディスペンサーに固定して、トリガーを引けば絞り出せます。

こんな感じで、見たこともないくらいチューブを潰して絞り出しています。

歯磨き粉が残っている部分まで絞り出したら、チューブがペラッペラになるまで絞り出してくれました。

小さいアルミチューブもOK、薬や接着剤の絞り出しにも対応
対応サイズ内であれば、小さいチューブの絞り出しにも対応できます。下の写真は、薬局で売っているアルミチューブの塗り薬です。

これはアルミのチューブですが、途中で容器が破れることもなくしっかり絞り出してくれます。

絞り出す力が強すぎて、チューブ表面の塗装が剥がれるくらい絞り出してくれます。

こちらもペラッペラになるまで絞り出してくれました。

アルミチューブは折り曲げたりして絞り出す方も多いと思いますが、上手く中身を寄せられなかったり、使っているうちに破れてしまったりすることも多いのですが、真っすぐ綺麗に絞り出してくれるのは安心感があります。
日常使いには大げさなアイテムだが、現場作業・産業用途には相性良し
今回紹介したチューブディスペンサーは、現場作業や産業用途で接着剤やグリスを使用する際に活躍する製品です。
一般家庭でチューブを使う時、ほとんどの場合少量しか使わないので作業に困ることも無いと思うのですが、現場作業や大きな工作物でチューブ容器を使う場合は、大量に絞り出さないといけないケースもあります、そういう時にこのチューブディスペンサーがあると、作業をかなり楽にしてくれます。
筆者は、電気接点の絶縁や電子回路の大型部品の固定に接着剤を使用していますが、チューブ容器のものを使うと内容量が減るにつれて作業性が悪くなったり、容器が破れてしまったりとトラブルに見舞われることが結構あります。

そういうトラブルを避けるため、シーリング材や接着剤を使う時はできるだけ333mLのカートリッジで手配するようにしているんですが、今回のチューブディスペンサーの使用感はコーキングガンとほとんど変わらなかったため、量を使わない用途やチューブでしか購入できない場合であっても、チューブで使うことに抵抗感がなくなった気がします。

耐久性に関しては現時点では未知ですが、樹脂部品の製品の割には堅牢にできているので結構長く使えるのではないかなと思っています。とは言え、使用していくうちにロッドに歪みが出てきたり、チューブ固定部のネジ山が削れたりして劣化していくとは思うので、固いチューブを中心に使っていくのであれば、割り切る必要があるかもしれません。
ちなみに、この製品は中国浙江省の企業が製造していますが、記事執筆時点では日本に代理店は存在しておらず、中国系の輸入販売企業による取り扱いのみとなっています。どの販売元から購入しても基本的には同じ製品が届くと思いますが、中には送料が発生する販売店もいるので注意しましょう。




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