当製品は、海外地域の日本未販売品を当編集部が独自に入手したものであり、日本国内で正規販売された製品ではありません。当記事内の製品について株式会社マキタ及びマキタ取扱店へのお問い合わせはお控えください。
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マキタ マックパックシリーズ Storage-Box(P-84137)を輸入
海外から欧州マキタのマックパックシリーズ Storage-Box(P-84137)を購入しました。購入価格は製品本体 約12,000円+輸入諸経費 約5,000円で個人輸入で入手しました。
筆者は主要な工具消耗品類をマキタのマックパックやHiKOKI システムケースのようなSystainer(システナー)規格のケースに収納しており、現場で使用する際もそのまま運搬しています。
用途別に収納を分けているのですが、小物が中心の多い電気周りの工具資材類は従来のシステムケースに入れてガチャガチャさせたくなかったので、欧州マキタで売られている拡張Systainer規格のケースを輸入することにしました。
と言うわけで、Storage-Box(P-84137)に工具消耗品類を入れたのが下の写真です。テスターやはんだごて・消耗品なども含めて良い感じに収納できています。
蓋を閉じるとこんな感じ。電気周りの小物はカラフルなので、ポリカ製のフタ越しに見ると良い感じになります。
Storage-Box(P-84137)の外観寸法
Storage-Box(P-84137)の特長
ケースに物を入れただけでは記事としてコンテンツにならないので、Makita Storage-Box単体をもう少し詳しく紹介しましょう。
Storage-Boxは樹脂製両開きの工具箱です。4つの収納スペースがあり高さは70mm、標準でMakpac 5pce Storage Inset (P-84171)が1セット付属しています(写真右の白い小箱)。
Makpac 5pce Storage Insetは裏側にケース底面の突起と嵌合するので、配置すると動かない状態で固定されます。(蓋をした状態のみ)
こんな感じで自由に配置を変えられます。
ケース底面には水抜き穴もあるので、誤って水が入ってしまっても抜けていく構造になっています。
上側のポリカ製透明ケースは、側面のロックでしっかり固定されます。
固定は従来システムケースのロック手順と同じく、押し込むだけでOKです。
底面はSytainerの拡張規格T-Locに対応した形状です。T-Locは上にケースを積んでいてもロックした状態そのままで蓋を空けられる規格です。(日本ではFESTOOLブランドのみ販売中)
手持ちのグリップ部分は高い剛性でしっかりと固定されています。分解・収納はできないので、このケースの上に普通のシステムケースを積むことはできません。
マキタ マックパック・HiKOKIシステムケースとも連結可能
Makita Storage-BoxはSystainrの各種拡張規格に対応しており、従来のSystainer規格のケースとも連結できます。
上側の取っ手が邪魔なので上に積むことはできませんが、下方向の連結ならマキタ マックパックとも連結が可能です。
もちろん、同じSystainer規格を採用しているHiKOKI システムケースとも連結できます。
ちなみにMakita Storage-Boxは普通のSystainer規格ケースを上に積むことはできませんが、Storage-BoxやMakita Toolbox(日本未発売)同士なら上に積んで連結できます。
ケースそのものはFESTOOL シスストレージボックスと同等品
記事内で”Systainer(システナー)”の単語を何度も使っていますが、SystainerはTTS Tooltechnic Systemsと呼ばれる企業の傘下であるTANOS(タノス)社が展開しているストレージの規格です。電動工具用途の収納ケースでは同企業傘下のFESTOOL(フェスツール)社が展開を行っています。
文字で説明すると色々ややこしいのですが、今回紹介したMakita Storage-Box(P-84137)もFESTOOLのOEM(またはライセンス生産品)です。
Makita Storage-Boxは海外輸入品なので入手難易度はちょっと高いのですが、ほぼ同等の製品であればFESTOOL SYSTAINER・SORTAINER(システナーソルテナー)シリーズとして株式会社ハーフェレジャパン(本社:神奈川県横浜市)の取扱い販売店経由で購入が可能です。
ネット販売が中心の製品なので価格はまちまちですが、2022年4月時点の最安値は今回の輸入諸経費含む価格とほぼ同等の17,000円程度なので、金額にさえ目を瞑れば意外と入手性は良い製品です。
- SYS-SB FESTOOL(ハーフェレジャパン日本総輸入元) オープン価格
ケースに万単位の出費は冷静に考えると割高な買い物だが…
ホームセンターで数千円で買える工具収納箱に万を超える出費は冷静に考えてしまえば割高な出費ですが、個人的にはプロ用の電動工具と同じくらいお金をかけても良い分野の製品だと考えています。
と言うのも、収納箱単体のライフサイクルを考えてみると、下手な工具よりも長い場合があります。
工具類は消耗品的な要素も含むので、ある程度使ったら世代交代や修理不可で3~4年で買い替えるケースが多いと思いますが、工具箱は壊れさえしなければずっと使い続けられるので、下手な電動工具よりも使用期間が長くなるケースもあります。例えば適当に購入した格安の工具収納箱を十年近く使い続けている方もいるのではないでしょうか。
工具消耗品収納は雑に進めてしまうと段取りに時間がかかるだけでなく、作業時のテンションが下がったり無駄にスペースを圧迫してしまったりと、時間的なロスが多くなってしまいます。
規格ものの工具収納箱は手軽に収納できて見た目にも統一された収納スタイルを実現できるので、ある程度割高であってもお金を出す価値は十分にあると思っています。10年程度使い続けることになる製品と考えれば、ある程度の出費も納得できるのではないでしょうか。