工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からハンマドリル DH45MA/DH52MAを2022年6月22日(水)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。1,400Wクラスの高出力ブラシ付モーターを搭載し、クラストップの穴あけ性能を搭載する。希望小売価格はDH45MA 110,000円(税別)、DH52MA 126,000円(税別)
目次
HiKOKI ハンマドリル DH45MA/DH52MA
HiKOKIは、2022年6月27日から電源コード式のハンマドリル DH45MA/DH52MAを発売します。
DH45MA/DH52MAは、1,400Wクラスの高出力ブラシ付モーターながら、ACブラシレスモーター製品に匹敵する穴あけ性能を持つ電源コード式のハンマドリルです。
ACブラシレスモータを搭載するハンマドリルと異なり、発熱による電子部品の保護機能で作業を中断させることがないため作業を中断させることがありません。さらに、大型のスイッチやチェンジレバー、防振タイプのハンドルを搭載し、長時間使っていても快適に作業ができます。
製品仕様は、最大ドリルビット45mm仕様のDH45MAと52mm仕様のDH52MAの2仕様で展開します。
- DH45MA 最大ドリルビット45mm 希望小売価110,000円(税別)
- DH52MA 最大ドリルビット52mm 希望小売価126,000円(税別)
製品仕様
製品名 | DH45MA | DH52MA |
---|---|---|
外観 | ||
シャンク | SDS max | |
ドリルビット能力 | 45mm | 52mm |
コアビット能力 | 125mm | 160mm |
動作電源 | 単相交流 50/60Hz | |
電圧 | 100V | |
電流 | 14.7A | 15.0A |
消費電力 | 1,400W | 1,430W |
バッテリー | 単相直巻整流子モーター | |
無負荷回転数 | 380min-1 | 330min-1 |
全負荷打撃数 | 2,900min-1 | 2,250min-1 |
重量 | 8.9kg | 11.3kg |
合成三軸 回転+打撃 |
14.1m/s3 | 15.1m/s3 |
合成三軸 打撃のみ |
10.8m/s3 | 10.8m/s3 |
寸法 | 535×287×120mm | 585×294×120mm |
本体価格 | 110,000円(税別) | 126,000円(税別) |
販売年月 | 2022年06月 |
製品の特徴
「低価格ながら上位モデル相当の穴あけスピード」
1,400Wクラスの高出力ブラシ付モーターにより、ACブラシレスモーター搭載製品に匹敵する穴あけ性能を実現しています。
モード切替がスムーズに行える大型チェンジレバーや、長時間握っていても疲れにくい大型スイッチを採用しています。またクッション性が高い防振ゴムでできたハンドルを搭載しているので、振動を軽減し快適な作業ができます。
旧日立工機 DH45SAへの先祖返りを感じるハンマドリル
今回のHiKOKI 45/52mmクラスのハンマドリルに関しては、低振動構造やACブラシレスモータなど付加機能は省いたモデルではあるものの、その分コストダウンに繋がっており、コストパフォーマンスに優れた製品と評価できます。
個人的には、旧日立工機の六角シャンクハンマドリル DH45SAの先祖返りに近い印象を受ける製品です。これまでHiKOKIは最上位モデルとしてDH45MEY/DH52MEYを2015年に販売しており、ACブラシレスや金属ハウジング・低振動機構などを搭載する高付加価値製品として製品展開を強めていた印象が強く、低価格製品展開に舵を切ったのは少し予想外です。
本機は「整流子モータでクラストップ」とアピールしており、過去に販売したACブラシレスハンマドリルのクラス最速とは一体何だったのかと少し疑問に思ってしまう点もありますが、正直なところ、ハンマドリルのような高出力でメカ部品の重量比率が大きい製品にブラシレスモータを搭載する利点はほとんどなく、古い仕様へ先祖返りしてしまうのはある意味で仕方のない点と言えます。
HiKOKIの電源コード式ハンマドリルは、低振動システム+ACブラシレスのMEYシリーズ、ACブラシレスのMEシリーズがあり、そして今回の低価格なMAシリーズを加えた3グレードの製品展開が行われることになりますが、同クラスのハンマドリルを付加機能の有無で細かくグレード分けする必要があるのか、と考えてしまいます。