電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2024年3月に充電式チェンソー MUC022G/MUC027Gを発売する。40Vmaxの高出力仕様Fバッテリの搭載によりエンジン式35mL相当のパワーを実現し、立木の伐倒や玉切りなど幅広い作業に対応する。本体標準小売価格は71,300円(税抜)から
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マキタ 充電式チェンソー MUC022G/MUC027G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2024年3月に40Vmax充電式チェンソー MUC022G/MUC027Gを発売します。
MUC022G/MUC027Gは、ハイパワーブラシレスモータと高出力仕様”F”バッテリの搭載によりエンジン式35mL相当のパワーを実現する充電式チェンソーです。
立木の伐倒や玉切りなど幅広い作業に対応するパワーを備えながらもクラス最軽量の4.9kgボディを実現。エンジンを超える加速性とリトリガ不要で素早く再起動できる仕様を備え、快適な作業性を実現します。
製品仕様は、カバー固定構造の異なる工具レス仕様 MUC022Gとボルト固定仕様 MUC027Gの2仕様で展開します。
販売仕様は、バッテリ充電器が付属するMUC022GRUと、ガイドバー長さが異なり本体のみ仕様のMUC027GZR1/ MUC027GZR2/ MUC027GZR3の3仕様で販売します。
- MUC022GRU バッテリーBL4040F・充電器DC40RA付属 希望小売価格120,400円(税抜)
- MUC027GZR1 300mm仕様・本体のみ 希望小売価格71,300円(税抜)
- MUC027GZR2 350mm仕様・本体のみ 希望小売価格73,600円(税抜)
- MUC027GZR3 400mm仕様・本体のみ 希望小売価格75,900円(税抜)
製品仕様
製品名 | MUC022G | MUC027G |
---|---|---|
外観 | ||
相当排気量 | 32mL | 32mL |
ガイドバー長さ (チェン形式) |
350mm (80TXL-59E) | 300mm (80TXL-51E) 350mm (80TXL-59E) 400mm (80TXL-64E) |
チェーンスピード | 0~25.5m/s | |
バッテリー | 40Vmax (BL4080F装着不可) | |
重量 | 4.9kg | 4.7~5.2kg |
寸法 | 752×225×271mm | 686~792×219×271mm |
販売価格 | 120,400円(税抜) | 71,300円~(税抜) |
販売年月 | 2024年03月 |
製品の特徴
「35mLエンジン式相当の充電式チェンソー」
MUC022G/MUC027Gは、ハイパワーブラシレスモータと高出力仕様”F”バッテリの搭載によりエンジン式35mL相当を実現する充電式チェンソーです。
35mLエンジンクラスながらもクラス最軽量の4.9kgボディの重量を実現しており、パワーと快適な取り回しを両立しているのが特徴です。
トリガの回転追従性が向上、エンジンを超える加速性を実現
高速回転 25.5m/sのチェーンスピードで太い木の伐倒や玉切りに対応します。
さらにトリガのレスポンスも向上しており、トリガを引いてすぐに最大回転数に到達します。オン・オフを繰り返す細かい枝払いなどの作業も快適に行えます。
カバーの固定仕様が異なる2仕様で展開
製品仕様は、工具レスでチェーン張りの調整可能なMUC002Gとダブルナット仕様でしっかり止めるMUC027Gの2仕様で展開します。
MUC027Gのナットはカバーから脱落しないので、不意な紛失を防止します
従来モデルを超える回転数と粘り強さで快適な使用感
刃物の押付による回転数の低下を抑え、押付に対する粘り強さも向上。刃先荷重の調整も容易になりました。
リトリガ不要で素早く再起動、玉切り作業も快適に
過負荷によりロックしても、負荷を取り除けばトリガを引き直さずに素早く自動的に再起動します。
メンテナンスアクセサリが多数追加
今回のMUC022G/MUC027Gの発売に合わせて、チェーンメンテナンス用のマキタブランドアクセサリも多数発売します。
防滴・防じんWGにIPX4適合の防水構造を搭載
防滴WGとIPX4の防水適合構造を搭載。屋外雨天時にも使える防水性能に対応しています。
使い勝手を向上した充電式チェンソー、ファーストインプレッションも上々
今回の充電式チェンソーは、他社プロ仕様の充電式チェンソーに追従する製品仕様を感じる仕様になっているのが特徴です。
特に、マキタ派BL4040Fのような高出力バッテリーを展開している国内唯一ブランド製品なので、今後の日本工具ブランドとしての矜持と期待を含めて今後も応援したい気持ちになります。
また、アクセサリもまわりも大幅に追加されたので、電動工具メーカーがバッテリとモータ技術の片手間にチェンソーを作ってきた状態から一皮むけて、本格的なプロメーカーに迫りつつある感じもしています。
BL4080Fバッテリーの装着に非対応となってしまったのは残念なのですが、下手にBL4080Fに対応して使い勝手は悪化しては元も子もないので、その辺りは使い勝手を優先した思い切りの良さを評価したいと思っています。
ちなみに、MUC027Gに関しては数週間前からサンプルとしてマキタ営業マンが主要な販売店やユーザーに見せていたようで、トリガの追従性やリトリガ不要の付加機能などを中心にユーザーのファーストインプレッションは上々な製品な評価を受けているようです。
あとは、この辺りの意見は分かれてしまいそうですが、チェンソーのような製品にこそ通信アダプタ ADP11のようなカスタマイズ機能を搭載するべきなのではないかと思う節があります。
特に、現在の充電式チェンソーはレスポンスやフィーリングの部分が発展途上で手探り感も強く、ユーザーのフィーリング的な好みも分かれているので、それこそ通信アダプタを接続して、フィーリングなどをカスタマイズできるようにしたり、今回のリトリガ機能のような、ソフト的な付加機能を足せる機能が合った方がマキタ的にも都合は良いのではないか?と思っています。
と言うか、遅かれ早かれこの手の機能はどこかの段階で積むことになるので、早いうちにやって他社差別化しておいた方が、ユーザー確保の意味で他社追随よりは良いのではないかなと考えています。
よく比較される工具
2021年10月発売
2022年1月発売
2021年12月発売
関連アクセサリ・別販売品・消耗品
チェンソー作業用品
※林業、土木作業業、造園広義業等、業種に関わらずチェンソー下肢防護衣の着用が義務化されました。(2019年8月1日より)