電動工具を製造・販売する株式会社マキタ（本社：愛知県安城市）は、2021年1月に40Vmaxシリーズ充電式チェンソー MUC018G/MUC019Gを発売する。300mmガイドバー仕様の希望小売価格は68,000円(税抜)。高出力バッテリーBL4050Fの搭載によりエンジン式42mLクラスのパワーを実現し伐採･枝払い･玉切りなど幅広い切断作業に対応する。
目次
マキタ 充電式チェンソー MUC018G/MUC019G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ（本社：愛知県安城市）は、2021年1月に40Vmaxシリーズ 充電式チェンソー MUC018G/MUC019Gを発売します。
高出力バッテリBL4050Fの装着によってエンジン式42mL相当のパワーを実現、伐採･枝払い･玉切り・木造母屋解体など幅広い切断作業に対応します。
製品仕様は、チェーンタイプが異なるAP25仕様 MUC018Gと薄刃80TXL仕様 MUC019Gの2仕様で展開します。
販売仕様は、本体のみの仕様とスプロケットノーズバーが付属する全9仕様で販売し、バッテリー充電器は別売です。
- MUC018GZR 25AP仕様 本体のみ 希望小売価格 -円(税抜)
- MUC018GZR1 25AP仕様 300mmガイドバー付属 希望小売価格 68,000円(税抜)
- MUC018GZR2 25AP仕様 350mmガイドバー付属 希望小売価格 70,000円(税抜)
- MUC018GZR3 25AP仕様 400mmガイドバー付属 希望小売価格 72,000円(税抜)
- MUC019GZ 80TXL仕様 本体のみ 希望小売価格 -円(税抜)
- MUC019GZ1 80TXL仕様 300mmガイドバー付属 希望小売価格 68,000円(税抜)
- MUC019GZ2 80TXL仕様 350mmガイドバー付属 希望小売価格 70,000円(税抜)
- MUC019GZ3 80TXL仕様 400mmガイドバー付属 希望小売価格 72,000円(税抜)
- MUC019GZ4 80TXL仕様 450mmガイドバー付属 希望小売価格 74,000円(税抜)
製品仕様 (トップハンドルMUC008G比較)
| 製品名 | MUC018G | MUC008G |
|---|---|---|
| 外観 |   |
  |
| 相当排気量 | 42mLクラス | 30mLクラス |
| ハンドル構造 | リヤハンドル | トップハンドル |
| チェーン仕様 | 25AP | |
| ガイドバー長さ | 300～400mm | 200～300mm |
| チェーンスピード | 0～25.5m/s | 0～24.8m/s |
| 振動3軸値 | ソフト：0～2,000min-1 | ソフト：0～2,000min-1 |
| 重量 | 4.0m/s2 | 3.4m/s2 |
| 本体価格 | – | 42,700円(税別) |
| 販売年月 | 2022年1月 | 2021年10月 |
製品の特徴
「42mLクラスの業界トップ性能」
充電式チェンソーとして業界トップのエンジン式42mL相当の出力を実現、世界最速のチェーンスピード25.5m/sで伐倒から枝払い・玉切り・解体作業まで幅広い切断作業をパワフルにこなします。
力を入れやすくコントロールしやすいリアハンドル仕様
正確な切断を実現する最適ハンドル設計で自然な姿勢を保持でき、力を入れやすくコントロールに優れた構造を実現。
高い際切り性能によって狭所の切断作業にも対応します。
ハウジングとハンドルは金属部品を採用。重負荷作業にも対応できる堅牢ボディを搭載しています。
取回し性に優れた最適重心バランス
重心を製品本体に置いた最適重心バランスで取り回しも快適、作業時に引っかかりやすい箇所を面取りした滑らかなボディと合わせて現場移動の機動力を高めます。
薄刃 80TXL仕様で切断スピード･1充電作業量向上 (MUC019GZ)
薄刃チェーン仕様のMUC019GZでは切削抵抗を低減して鋭い食い付きで快適切断。
切断スピードと1充電作業量も向上し、42mLクラスのハイパワー充電式チェンソーを十分堪能できます。
充電式チェンソー最長の450mm仕様 (MUC019GZのみ)
MUC019GZでは充電式チェンソーとして業界最長の450mmガイドバーに対応します。
使いやすさを高める充実機能
チェンソーの使い勝手を高める各種機能を搭載。
- ガイドバーダブルナット
- 脱落防止ナット
- 金属製スパイク
防水保護等級 IPX4に適合
防水保護等級IPX4に適合。屋外作業での急な雨天でも安心です。
高出力バッテリー BL4050F推奨品
MUC018G/MUC019Gは高出力仕様のBL4050Fバッテリーの使用を推奨しています。
BL4050Fは仕様上2kW近い放電能力を備えており、42ｍL相当の出力を実現するためには高出力仕様のバッテリーを必要とするようです。
BL4025やBL4040でのバッテリーも使用可能ですが、その場合は切断スピード低下などが懸念されるかもしれません。
HiKOKI コードレスチェンソーCS3635DBとの違い
本クラスの充電式チェンソーは複数のメーカーから販売されています。主な競合製品は電動工具メーカーでHiKOKI CS3635DB、園芸機器メーカーではハスクバーナ 560i XPなどが該当します。
製品仕様としては、現時点で最後発である点やカタログで「世界最速」を謳う点から、充電式チェンソーとしては園芸機器メーカー含む製品の中で現状トップでは無いかと推測されます。
HiKOKI CS3635DBとの比較としては、MUC018Gが性能的な面で完全に優位な製品です。この辺りはバッテリーの仕様からして異なるので、仕方のない部分になってしまいます。価格的な面ではコストパフォーマンスの高いHiKOKI製品の例に漏れない良い製品と言えるでしょう。
パワー面で最も近いのがやまびこ ECHO BCS530ですが、ECHOの50Vシリーズについては、電圧は高いもののバッテリーパックは価格重視の低価格セルを採用しているシリーズと予想しており、電圧差ほどの高い性能を有するものでは無いと考えています。薄刃のMUC019Gと比較するのであれば、恐らく今回のマキタチェンソーの方が優位となるでしょう。
| 製品名 | MUC018G | CS3635DB | 540i XP | BCS530 | MSA 220 C-B |
|---|---|---|---|---|---|
| 外観 | |
  |
  |
  |
  |
| ブランド | マキタ | HiKOKI | ハスクバーナ | ECHO | STIHL |
| 相当排気量 | 42mLクラス | – | 40mLクラス | – | – |
| ハンドル構造 | リヤハンドル | リヤハンドル | リヤハンドル | リヤハンドル | リヤハンドル |
| チェーン仕様 | 25AP | 90PX | SP21G | 25AP | PS3 |
| ガイドバー長さ | 300～400mm | 300～350mm | 300～400mm | 350mm | 350mm |
| チェーンスピード | 0～25.5m/s | – | – | – | – |
| 振動3軸値 | 4.0m/s2 | 2.5m/s2 | – | 2.9m/s2 | 4.8m/s2 |
| 防水 | IPX4 | × | IPX4 | × | × |
| バッテリ | 40Vmax | マルチボルト | BLi | 50V | AP300 |
| 重量 | 6.3kg | 4.6kg | 2.5kg (バッテリー除く) |
2.9kg (バッテリー除く) |
2.9kg (バッテリー除く) |
| 本体価格 | – | 44,000円(税別) | – | 61,600円(税別) | – |
| 販売年月 | 2022年1月 | 2021年3月 | 2020年11月 | 2021年12月 | 2020年 |
製品性能・販路共に最強クラスの充電式チェンソー
今回発売のMUC018G/018Gは、製品性能・販路的な要因を考えると現時点最強の充電式チェンソーと言えるのではないでしょうか。
個人的な推測として、このクラスのチェンソーはBL4040の2本挿し仕様になると予想していましたが、BL4050F推奨仕様とするのは予想外でした。2本装着の80Vmaxと1本装着の40Vmaxどちらかを良いかを考えると、後者の40Vmax仕様の方が良いので、ある意味英断とも言える仕様です。
稼働時間の関係からエンジン式チェンソーの完全置き換えにはまだまだ足りないところも多い充電式チェンソーですが、現時点のリチウムイオンバッテリーの性能水準を考えれば完成形に近い印象の製品です。
エンジン式の不便さを全て取り払った充電式チェンソーは、これまでチェンソーに縁が遠かった産業への新需要開拓も期待される製品です。マキタは営業網に強みを置く企業なので、製品供給さえ途絶えることさえ無ければ他社を圧倒するペースで展開が進むでしょう。
(5 / 5)よく比較される工具
2021年10月発売
2021年3月発売
2021年12月発売
関連アクセサリ・別販売品・消耗品
AP25 チェーン刃 (MUR018G対応品)
25F 竹用チェーン刃 (MUR018G 対応品 )
80TXLチェーン刃 (MUR019G対応品)
25APガイドバー (MUR018G対応品)
80TXLガイドバー (MUR019G対応品)
チェンソー作業用品
※林業、土木作業業、造園広義業等、業種に関わらずチェンソー下肢防護衣の着用が義務化されました。（2019年8月1日より）
チェンソーメンテナンス用品
40Vmaxシリーズ 予備バッテリ
バッテリアダプタ
40Vmaxシリーズ 充電器
40Vmaxシリーズ パワーソースキット
ポータブル電源
バッテリチェッカ
