電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年10月7~9日開催のJAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2021のマキタブース内で40Vmaxシリーズ初の充電式チェンソー MUC002Gの発売を発表した。
目次
マキタ 40Vmax充電式チェンソー MUC002G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年10月7~9日開催のJAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2021(会場:千葉県幕張メッセ)のマキタブース内で40Vmaxシリーズ 充電式チェンソー MUC002G/MUC008G/MUC009Gの近日発売を発表しました。
40Vmaxシリーズ初の充電式チェンソーで、バッテリー1本構成ながらエンジン式30mL式相当の切断スピードを実現します。標準構成のMUC002Gのガイドバー長は250mmでチェーンは25APを採用。ガイドバーを自由に組み合わせできるMUC008G/MUC009Gでは200/250/300mmの3種類のガイドバー長を選択できます。
1充電当たりの作業量はBL4025バッテリー装着時で杉角材50×50mm切断を約300本切断可能。
販売仕様はバッテリー・充電器が付属するMUC002GRDX。MUC008G/MUC009Gは仕様がガイドバーとのセット販売で展開します。カラーはMUC008Gでオレンジカラーを展開します。
- MUC002GRDX(25AP、スプロケットノーズバー仕様) バッテリBL4025×2本・急速充電器DC40RA付属 希望小売価格86,700円(税別)
- MUC008GDR (25AP仕様)
- MUC009GD (80TXL仕様)
製品の特徴「40Vmaxシリーズ初の充電式チェンソー」
MUC002Gは40Vmaxシリーズ待望の充電式チェンソーです。250mm長のガイドバーを備え25APのチェーンソー刃を装着します。
充電式モデルながらもエンジン式30mL相当のモーター出力を備え、チェーンスピード24.8m/秒のクラス最強ハイパワとクラス最軽量の3.7kgボディで圧倒的な使いやすさを実現。
作業量も従来18Vモデルから向上し、1充電当たり約300回の杉角材50×50mm切断に対応します。
本体は防滴・防じんのWG(ウェットガード)構造を備え防水保護等級IPX4に適合し、作業中の急な雨天にも安心して使用できる高い防水性能を搭載しています。
オレンジカラーのチェンソーバー組み合わせセットMUC008GDRも展開
オレンジカラーのMUC008Gは本体モータ部とチェンソーバーを自由に組み合わせて仕様を選べるセット品で販売します。
ガイドバー長さが異なる3仕様に加え、標準形状のスプロケットノーズバーと先端が細いカービングバーによる計6種類のガイドバーと合わせて選べる新方式の形態で販売が行われ、梱包形態は本体とガイドバーセットの2箱構成になります。
薄刃仕様80TXLのMUC009Gも同時展開
40Vmax充電式チェンソーでは、薄刃で切断抵抗を大幅低減する80TXL仕様のMUC009GDも同時販売します。
こちらはスプロケットノーズバーのみの製品展開となり、ガイドバー長さは200/250/300mmの3仕様で展開が行われます。
連続作業に強い強制冷却コントローラとダイレクトドライブ
連続作業に強いヒートシンク付きのコントローラでパワー半導体を効率的に冷却。40Vmaxバッテリーの高電圧動作と合わせ連続重負荷作業にも対応します。
ダイレクトドライブ構造によるモーターチェーン直接駆動によって、高速ハイパワーで効率的な切断作業を実現。
防水保護等級IPX4に適合
水の中でも運転可能な防水設計「WET GUARD」を搭載。バッテリーと共に防水適合なので急な雨天の中でも使用できます。
HiKOKI CS3630DBとの違い
36V動作の競合他社品となるモデルはいくつかありますが、ここでは競合メーカーにあたる HiKOKI CS3630DBと比較します。
肝心の性能比較に関しては、各社パワーを比較するための指標が無いのが難点です。製品重量としてはCS3630DBの方がパワーがありそうですが、1充電当たりの作業量はCS3630DBが約400カット、MUC002Gは300カットと消費電流的にはMUC002Gが高出力です。(ただしMUC002Gカタログではカット数の表記を削除)
カタログスペックから出力を想定することができないため、パワーに関しては実演展示会やユーザーレビューを待つ必要があるでしょう。
製品仕様の点では、ガイドバー長さのバリエーションが豊富な点・防水対応・充電式園芸機器のラインナップ数などの観点からMUC002Gが有利です。展示会等で使ってみた時にパワー不足を感じることが無く、刈払機やヘッジトリマ等の他の園芸機器も使いたい場合はMUC002Gがおすすめです。
販売方式の複雑化が難点だが
マキタの物流パワーだからこそ実現できる販売形態
今回販売が予告された40Vmax充電式チェンソーシリーズは、マキタ40Vmax園芸ユーザー待望の充電式チェンソーです。高出力の80Vmaxチェンソーを待ちわびているユーザーも多いと思いますが、40Vmaxチェンソーの出だしとしては十分な製品と言った印象しょうか。
製品仕様としては本体重量も軽く、充電式最速チェーンスピードと銘打つだけあって期待度は高い製品であることに間違いはありません。
販売形態に関しては、ユーザーの幅広い要望を満たしながらもメーカーとしての製品出荷の効率化を両立するための方法であり、販売店側・ユーザー側共に理解と妥協が必要になるのは致し方ない点でしょうか。
この販売形態を実現できるのは、新岡崎倉庫・埼玉倉庫などの物流に投資を行い、国内営業所の増強を進めるマキタならではの方法と言えるでしょう。このチェンソーの本当に評価するべき点は、製品そのものよりもマキタ物流にあるのかもしれません。
よく比較される工具
2022年1月発売
2021年3月発売
2021年12月発売