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Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリーを試す!ノートパソコンも使えるUSB PD140W対応モデル

Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリーを試す!ノートパソコンも使えるUSB PD140W対応モデル

Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリー

今回はUSB PD 140W搭載の大型のモバイルバッテリー Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリーを購入したのでそのレビューです。

100W超のUSB PDになれば、消費電力重めのノートパソコンの外部電源としても使えて便利そうにも思っていたので、USB PD100Wを超える仕様を持ちそこそこ安くて大容量のモバイルバッテリーを探していたのですが、Amazonでの価格の安さについつい食指が動いてしまいました。

Alfoxという聞きなれないブランドのモバイルバッテリーですが、27,000mAhの大容量とUSB PD140Wの入出力仕様を持ちながら、Amazon販売価格クーポン付きで9,000円という類似仕様の他社品と比較しても圧倒的な価格の安さだったので、実際に購入して動作を検証しつつレビューします。

製品仕様 (40Vmaxモデル AS001G比較)

製品名 AF-PB011
外観
給電規格 USB PD 140W, QC 22.5W
搭載コネクタ 入出力:USB Type-C×2
出力:USB Type-A
バッテリ容量 27000mAh/97.2Wh
重量 633g
寸法 15.5×5.3×5.0cm
販売年月 2024年03月

製品の特徴
「コスパ最強のUSB PD140W大容量モバイルバッテリー」

Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリーは、USB PD140Wの入出力仕様と27,000mAhのバッテリー容量を備える大型のモバイルバッテリーです。

USB PD 140Wは28V-5.0Aの充放電に対応する仕様だり、最近のノートパソコンはUSB PD 100W (20V-5.0A)充電に対応するモデルも多いので、本モバイルバッテリーを接続すれば電源が無い環境下でも十分作業できる電源環境を構築できます。

AnkerやUGREENの同クラスモバイルバッテリーに対してあまりにも安いので、本当に容量があるのか放電容量を測定してみたところ、公称容量の98Whに対して約75Whの放電容量が測定できました。

公称容量に対して実容量が少ない気もしますが、充放電条件20V-5Aで測定を行ったので少し厳しめだったかもしれません。

ハイレートでの充放電は充電効率や昇降圧回路の損失の影響してしまうため、この容量の少なさが容量詐称と言えるかは少し微妙なところです。このあたりは5V-2Aで時間をかけて充放電を行えばもう少し公称容量に近い測定値が得られるかもしれません。

リアルタイムで充放電状態がわかるディスプレイを搭載

本体搭載のディスプレイには充放電電力の数値と0.1%単位の残量と残り充放電時間の想定を表示する機能があります。

ボタンを切り替えれば充放電サイクル回数や累計放電電力容量などの情報も確認できます。

USB端子はType-C×2 + Type-A×1の3端子を搭載

USB端子は本体上面に搭載されています。Type-Cコネクタは両方ともUSB PD140Wの充放電に対応しており、Type-AコネクタはQC 22.5Wの最大出力までサポートします。

モバイルバッテリーを充電しながら放電できるパススルー充電機能を搭載

Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリーは2つのType-Cコネクタを搭載しており、それぞれUSB PD140Wの充放電に対応しています。

加えて、USB充電器から最大140Wで受電して、そのまま140Wを出力できるパススルー機能も搭載しています。USB PD充電器1個とノートパソコンの間に本モバイルバッテリーを挟んで数珠つなぎにして、一晩置いておけば起きた時には両方とも満充電状態にできる、なんて使い方もできます。

ちなみに、USB充電器を2つ接続すると合計値(合計最大140W)で充電する挙動になります。

充放電が遅くなる現象も発生するが、これは大体発熱のせい

最近のモバイルバッテリーやUSBケーブルは付加価値化が進んでいて、その中には電流量やクーロンカウンタの搭載によって充放電の状態が見れるようになっているものがあります。Alfox 27000mAhモバイルバッテリーもディスプレイの表示で充電中の電力をW単位で表示してくれる機能を備えています。

充放電の状態が見れるようになると、前触れもなく充放電状態が低くなっている挙動が見えてしまう事があります。今回のモバイルバッテリーも実際に充電をしていると、初めは140Wで充電していたのがすぐに100Wに下がって、放って置いたらさらに30Wまで下がってしまいました。

この現象は一見すると動作不良や充電電流制御にも見えるのですが、実はほとんどのケースが放熱不足によるものです。

これは充電器かモバイルバッテリーのどちらかが発熱によってUSB PDの最大供給電圧の値を変えているだけなので、扇風機を当てて放熱してやるとすぐに100W充電状態に戻ります。

公称値の本体満充電時間は約4.5時間ですが、USB PD 100W充電器を使って冷却しながら充電することで約1時間ほどで充電が完了します。

ちなみに、USB PD 100Wの放電でも送風冷却を行わずに使い続けると過熱警告表示になって放電が停止してしまいます。

この辺りはモバイルバッテリーが原因というよりも、USB PD充電器を含む半導体技術やバッテリー技術におけるある意味で技術的な限界に触れているためだと思っています。恐らく、この140Wの給電をこのサイズ感のファンレス筐体で実現するのは厳しいのでしょう。

モバイルバッテリー1つで外出中の安心感が全然違う

今回のAlfoxモバイルバッテリーに関しては、明らかにAnker 737Power Bankのコピー品のような製品なのですが、販売価格が半分以下であり、実用面にも困っていないのでコスパに優れたモバイルバッテリーとして便利に使っています。

普段ならUSB PDの挙動周りを詳細に検証するカテゴリの製品なのですが、昨今のUSB PD事情はICメーカーの対応が進んでいて極端に挙動となることはほとんどありませんし、PSE周りも2019年の改正から5年経過して輸入事業者各社も手慣れてきている感じもするので、一目見て気になる部分が無ければそれ以上気にしなくても良いかなと思っています。

さてさて、この手の大容量モバイルバッテリーは約600gの重さがあるので、電源が取れる場所であればUSB PD充電器持っていくのが一番良いのですが、場所によっては電源を取れる場所を見つけることができない場合もあるので、そういう時には間違いなく役立つ製品です。筆者は、外出先にいるのに3DCADを修正しなくてはいけなくなった!なんてシーンも少なからずあるので、ノートパソコンにフル給電できるモバイルバッテリーは心強い存在になってくれます。

とは言え、他社品と比較するとあまりにも安いので、サイクル寿命などは使ってく上で少し気になってしまうポイントです。しかし、そのあたりはもともとが他社品より安い製品なので極端な性能の悪ささえなければ気にしないようにしています。とりあえず、ノートパソコンに十分給電できる機能があれば使えればOKです。

残念なのは、USB PD140W充放電の仕様を備えていても、発熱の問題から充放電共にUSB PD 100W超の連続使用をを行うのに難があることです。実際は20V状態でも常に5A給電を行うことは稀なので、実用的な面で問題となることはそこまで多くないのですが、この辺りは現在の技術力の限界と言うか、率直な物足りなさと言うか、USB PDの仕様を満たせていない点への心情的な残念さがあります。

USB PD 100W超の給電時の過熱保護に関しては、USB PD充電器の方でも同じことが起きているので、これは今回のモバイルバッテリーが悪いというよりも、価格と体積のパワーデバイスやバッテリーの技術的・コスト的な限界に接してる根本的な問題な気もしています。

高価なモバイルバッテリーやUSB PD充電器を使えば熱の問題はなんとかなるのかもしれませんが、実際に熱の影響があっても使い方を知っていれば対応もできますし、製品としてコスパ的に優れていることには変わらないので、価格を考えれば十分な性能を持ったモバイルバッテリーと言えるでしょう。

まとめ

Alfox 27000mAh 140Wモバイルバッテリー

VOLTECHNO製品評価 5 out of 5 stars (5 / 5)

USB PD140W/容量27,000mAh搭載の大型モバイルバッテリー

良い点
  • クラス内で最高のコストパフォーマンス
  • 充放電140WのUSB PD充放電仕様
  • Type-C端子は両方140W仕様
  • パススルー機能搭載
  • ディスプレイの表示機能で状態がわかる
  • 収納袋付き
悪い点
  • 熱の影響によって充放電値が下がりやすい
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