電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2024年10月に40Vmax 415mm充電式マルノコ HS013Gを発売する。幅76mmのベルトを備えハイパワーブラシレスモータの搭載によりACモデルより約30%の作業効率を実現する。本体標準小売価格は107,800円(税抜)から
目次
マキタ 415mm充電式マルノコ HS013G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2024年10月に415mm充電式マルノコ HS013Gを発売します。
BS001Gは40Vmaxバッテリーで動作する充電式のマルノコです。
Φ415mmのチップソー装着に対応する世界最大サイズの充電式丸ノコで、最大切込み深さ158mmに対応し電源コード式同等のハイパワーで厚物材を快適に切断します。
推奨バッテリーは高出力仕様のFバッテリーとなっており、バッテリー装着時の重量は11.4kgと取り回し性も向上したのが特徴です。
販売仕様は本体のみチップソー別売のHS013GZで販売します。
- HS013GZ 本体のみ 希望小売価格107,800円(税抜)
製品仕様 (電源コード式モデル 5431ASP 比較)
製品名 | HS013G | 5431ASP |
---|---|---|
外観 | ||
ノコ刃外径 | 415mm | 451mm |
最大切込深さ | 傾斜0° :158mm 傾斜45°:106mm |
傾斜0° :157mm 傾斜45°:106mm |
無負荷回転数 | 2,100min-1 | 2,200min-1 |
バッテリー | 40Vmax | AC100V |
重量 | 11.4kg | 12.1kg |
寸法 | 606×233×476mm | 643mm |
本体価格 | 107,800円(税別) | 89.200円(税別) |
販売年月 | 2024年10月 | – |
製品の特徴
「世界初のΦ415mmチップソー対応充電式丸ノコ」
HS013GはΦ415mmのチップソー装着に対応する世界最大サイズの充電式丸ノコで、最大切込み深さ158mmに対応し電源コード式同等のハイパワーで厚物材を快適に切断します。
ちなみに、電源コード式モデルの5431ASPの最大切込み深さは157mmであり、1mmだけ深く切れる仕様となっています。
無線連動AWSに対応で集じん機と自動連動
ハイパワーブラシレスモータの採用により、電源コード式モデル比較で-64mmの横幅短縮を実現しました。
モータ部の出っ張りが無くなったので机の上への設置もしやすくチップソー交換作業も容易になりました。
無線連動AWSに対応で集じん機と自動連動
マキタの無線連動集じん機能AWSに対応、充電式モデルながらも集じん機との連動動作に対応します。
防じん防水保護等級 IP56に適合
防水保護等級IP56に適合。屋外作業での急な雨天時でも安心して使用できます。
415mm鮫肌チップソーも同時発売(ただし別売)
415mmの鮫肌ホワイトチップソーも同時発売。特殊加工印刷技術による摩擦抵抗低減と樹脂充填+特殊形状のレーザースリット加工で1充電当たりの作業量を約50%向上します。
ただし、HS013GZはチップソー別売の販売仕様であり、415mm鮫肌チップソーは別売となります。
充電製品の総合サプライヤーに偽りなしの製品
今回のHS013Gに関しては、情報時点からだいぶ話題となっていて「マキタがまたイロモノ製品を出した」のような感じで世界的にも大きな反響となっている製品です。
実際のところ、国内電動工具市場における大径丸ノコはプレカットの普及によって大工現場作業での需要はほとんど無くなっており、そのままひっそりと廃機種となってもおかしくなかった製品だったはずです。
実際、競合他社におけるΦ290mm以上の丸ノコは廃機種化して入手できない状態となっていますし、長らく販売を続けているマキタの大型丸ノコですら今後の動向が掴めない状態であり、何時まで入手できるのか、サポートは何時まで受けられるのか、な状態だったものと想定していました。
そういう意味で、数が少ないユーザーを無視して安易に廃機種にすることなく、最新の充電式製品として製品ラインナップに加えるマキタの充電式電動工具展開に対する信頼度はかなり好印象に寄っています。
これはHS013Gそのものの評価とは異なりますが、40VmaxシリーズはACコード式電動工具の充電式化を正しく体現している充電式シリーズであり、「充電製品の総合サプライヤー」の言葉に嘘偽りは無かったと言えるでしょう。
願わくば、電動アシスト自転車 BY001Gのような初回生産分だけで売り切って、その後に入手できなくなるような販売状態にすることだけは避けてほしいと思っています。電動工具メーカーとしてのプライドを持ち、5431ASPのように電動工具ユーザーの信頼を勝ち得るロングセラーな製品にしてほしいと願っています。
唯一製品面で残念に思うのは、アルミベース仕様ではなく鉄板ベース仕様になっている点ですが、415mm丸ノコに求められる性能の現状に合わせてコストカットを図った結果なのかもしれません。重量的にもベースが歪みやすい製品なので、好意的に捉えて修理コストの低価格化を視野に入れたのかなと解釈しています。