
測定工具や作業工具を製造・販売する新潟精機株式会社(本社:新潟県三条市)は、電動オクトパスリフタ 吸腕 EOCPL-230を発売する。USB Type-C端子で充電できる内蔵バッテリー仕様で電動吸着と自動再吸引に対応する小型サイズの電動バキュームリフタながらも最大耐荷重は1180N(120kgf)を備える。標準小売価格は50,000円(税抜)
新潟精機 電動オクトパスリフタ 吸腕 EOCPL-230
測定工具や作業工具を製造・販売する新潟精機株式会社は電動オクトパスリフタ 吸腕 EOCPL-230を発売します。

EOCPL-230は内蔵バッテリーでポンプを動かす電動バキュームリフタです。持ち手のない対象物に吸着させ、運搬や据え付け作業などに使用します。
USB Type-C端子で充電できる内蔵バッテリー仕様になっており、専用充電器やバッテリーなどが不要でUSB充電器やモバイルバッテリーなどでも充電できます。
販売仕様は、充電ケーブル・交換用吸着パッド・交換用フィルタ・収納バッグする仕様で販売します。国内販売では10月発売予定の予約商品として案内が行われています。
- EOCPL-230 充電ケーブル・交換用吸着パッド1個・交換用フィルタ4個・収納バッグ付属 標準小売価格50,000円(税抜)
EOCPL-230 製品仕様
| 製品名 | EOCPL-230 |
|---|---|
| 外観 | ![]() |
| 吸着方式 | 電動ポンプ式 自動再吸引機能付 |
| 最大耐荷重 | 1180N(120kgf) |
| 吸着面 | 約225×140mm |
| バッテリー | 内蔵リチウムイオン電池 7.4V・2500mAh |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 使用時間 | 満充電で約1.5時間 使用条件により異なる |
| 充電時間 | 約4時間 |
| 重量 | 約1.4kg |
| 寸法 | 約235×150×135mm (幅×奥行×高さ) |
| 材質 | 本体:ABS ハンドル:アルミダイキャスト |
| 標準小売価格 | 50,000円(税抜) |
製品の特徴
「USB充電仕様の電動バキュームリフタ」

EOCPL-230は、USB Type-C端子を備えた内臓バッテリー方式の電動バキュームリフタです。
内蔵バッテリーには7.4V・2500mAhのリチウムイオン電池を搭載しており、満充電時の使用時間は約1.5時間の作業量を搭載しています。
充電は本体上部に搭載しているUSB端子から行い、付属ケーブルはUSB Type-A/Type-Cの組み合わせですが、CtoCケーブルでの充電にも対応します(DIY HOMECENTER SHOW取材確認)
コンパクトサイズで取り回しに優れたサイズ感

一般的に販売されている電動バキュームリフタは、海外メーカーが開発した製品が多く、サイズ感や持ち手が太く海外仕様になっていましたが、EOCPL-230はそれらの海外メーカー製品よりも一回り小さくなっているのが特徴です。
コンパクトサイズながらも120kgfの吸着力を持ち、モータによる吸引とスポンジによる密着によって凹凸のある板材なども簡単に持ち上げられるようになります。

真空度の低下を検知して自動で再吸引

吸着が完了するとポンプが自動停止し、使用中に真空度が低下した場合は自動で再吸引します。
吸着状態の変化に応じてポンプが作動するため、手動で吸引を補う手間を減らせます。
本体上部にはディスプレイを備えており、真空状態とバッテリー残量を確認できます。吸着完了時の表示も用意されており、手元で状態を確認しながら作業するための構成です。
225×140mmの吸着面と細型グリップを採用

吸着面は約225×140mmで、本体寸法は約235×150×135mmです。
吸着パッドとフィルタは交換にも対応しており、別売品としてEOCPL-230PDとEOCPL-230FLを用意しています。吸着しにくくなった場合でも、パッドの傷みやフィルタの汚れを点検できるようになっています。
手動式オクトパスリフタ OCPL-200Fとの違い
バッテリーで動作する充電式の電動バキュームフィルターとしては、最近発売された製品として デウォルト DCE590Nが挙げられます。

どちらの製品もモータで空気を抜きスポンジで密閉する製品ですが、サイズ感としてはEOCPL-230の方が一回り以上小さくなっており、持ち手も細くなっていることから、使い勝手としてはEOCPL-230の方が優れていると考えられます。
特に、充電方式に関してはUSB Type-C充電を備えることで、専用バッテリーの容易やバッテリー着脱の手間も不要となっています。日本国内ではデウォルトの充電式電動工具を揃えている方は少ないので、USB充電対応は嬉しいポイントではないでしょうか。
ただし、注意点としてはEOCPL-230の製品仕様としては最大荷重が方向指示なしの120kgのみであり、恐らくこれは水平方向のみとなっている点です。接触面が小さい関係上、垂直方向に持ち上げる際の荷重は120kgfよりも大幅に小さくなる可能性があるので注意した方が良さそうです。
また、USB充電での満充電は約4時間となっているため、連続的に使用する場合には作業が中断してしまうのも懸念点となります。
手動式オクトパスリフタ OCPL-200Fとの違い
同社の手動式モデルOCPL-200Fと比較すると、EOCPL-230は吸引操作の電動化と自動再吸引が主な違いです。
| 製品名 | EOCPL-230 | OCPL-200F |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
![]() |
| 吸引操作 | 電動ポンプ | 手動ポンプ |
| 再吸引 | 真空度低下時に自動作動 | 手動でポンプを操作 |
| 状態の確認 | ディスプレイ表示 | リミットライン |
| 最大耐荷重 | 1180N(120kgf) | 980N(100kgf) |
| 吸着面 | 約225×140mm | 直径200mm |
| 電源 | 内蔵バッテリー USB Type-C充電 |
不要 |
| 重量 | 約1.4kg | 1.3kg |
| 付属品 | 充電ケーブル 交換用吸着パッド 交換用フィルタ×4 収納バッグ |
ブローケース 保護カバー |
| 標準小売価格 | 50,000円(税抜) | 27,000円(税抜) |
OCPL-200Fはリミットラインで真空状態を確認し、必要に応じて手動ポンプを操作する方式を採用しています。
公表されている最大耐荷重は100kgfから120kgfへ大きくなっていますが、重量の差は約0.1kgです。仕様上は、電動ポンプを備えながらも手動式に近い本体重量に収めた点としては、評価できるポイントだと考えられます。
日本ユーザー向けのGRABOと考えれば魅力的な製品
電動バキュームリフターは、GRABO(グラボ)などのブランドから販売されている、資材の運搬を補助する工具です。タイル張りやガラスの運搬をはじめ、吸着できる材質・形状の家具や機材の移動などにも活用できます。
便利な工具ではあるものの、筆者としては、本体の大きさや持ち手の太さに改善の余地も感じていたのですが、今回のEOCPL-230はコンパクトな本体と細型グリップを採用しており、取り回しや握りやすさに期待できる製品と言えそうです。
特に、USB Type-Cから充電できる点は、モバイルバッテリーやシガーソケットのUSB充電器でも充電ができるので、車に常備しておくのも良いかもしれません。急に重い資材を動かすことになった場面でも、運搬を補助する工具として役立ちそうです。
気になるのは、充電に約4時間かかるのに対し、満充電での使用時間が約1.5時間という点です。実際の使用時間は作業条件によって変わりますが、タイル張りや資材運搬で繰り返し使う場合は、バッテリー残量と充電時間を考慮した運用が必要になります。
使用頻度の高い作業では稼働時間を吟味したいところですが、必要な場面で取り出す補助工具としては使い道のある製品ではないでしょうか。









