電動工具のバッテリーはUSBアダプタを使えばUSB電源を取れるので、災害や停電など非常時の大容量バッテリーとして話題になっています。
電動工具のバッテリーをUSB端子に変換するには、別売りのUSBアダプタが必要になりますが、HiKOKI(旧日立工機)とRYOBIの充電器はバッテリーからもUSB電源を取ることができます。
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HiKOKIとRYOBIの充電器はコンセントなしでUSBが取れる
最近の電動工具バッテリー用充電器にはUSB端子が搭載されています。このUSB端子は、一見コンセントに接続している時でないと使えないように見えますが、コンセントに繋いでいなくても充電済みのバッテリーを装着すればバッテリーからUSB端子へ給電ができます。
この機能に対応しているのは、HiKOKI(旧日立工機)のUC18YDL、UC18YSL3の2機種、RYOBIのBC-1800Lを含めた計3種の充電器がバッテリーからのUSB給電に対応しています。残念ながら、マキタの充電器に搭載されているUSB端子はこの機能に対応していません。
この使い方は、満充電のバッテリーを装着してUSB給電ボタンを押すだけでOKです。
・UC18YDL(取扱説明書P7)
・UC18YDL2
・UC18YSL3(取扱説明書P7)
・BC-1800L(DID-10XR内)(取扱説明書P28)
USBアダプタの他、ラジオやスピーカーのUSB端子も活用
電動工具のバッテリーからUSB端子に変換する方法は充電器やUSBアダプタだけではありません。ラジオやBluetoothスピーカーにもUSB端子が装着されているので、そこからUSB電源を取ることもできます。
ただし、古い製品などではUSB端子の最大電流が1A以下の製品もあるため注意が必要です。
充電が速い電動工具バッテリーは災害時にも最適
電動工具のバッテリーは電動工具用に大出力・大容量の仕様になっているために、充電時の電力も非常に大きく、モバイルバッテリーの10分の1以下の充電時間で数倍近いの容量を充電する事ができます。
例えば、20,000mAのモバイルバッテリーを通常のUSB端子で充電すると、満充電には約10時間前後の充電時間が必要になりますが、電動工具用の18V 6.0Ahバッテリーは3.6V換算で30,000mAもの大容量でありながら、僅か30分で充電完了させることができます。
災害や停電時のためにあらかじめ充電しておくのはもちろんの事、停電が長期化した場合に充電できる施設へ充電しに行く場合などにも短時間で充電できるので、電動工具のバッテリーは災害時にも心強い存在です。