ビルディ株式会社(代表取締役:渡邉大樹 / 本社:鹿児島県 / 以下ビルディ)はJiangsu Dongcheng Power Tools Co.,Ltd が展開するプロフェッショナル向け電動工具ブランド DCKの日本総代理店として、充電式インパクトドライバー等の電動工具31機種、バッテリ4機種、充電器3機種を、2024年9月26日(木)より工具通販サイトビルディにて順次展開する。
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ビルディ DCKの日本総代理店に
ビルディ株式会社(代表取締役:渡邉大樹 / 本社:鹿児島県 / 以下ビルディ)は「DCK」の日本総代理店として、充電式インパクトドライバー等の電動工具31機種、バッテリ4機種、充電器3機種を、2024年9月26日(木)より工具通販サイトビルディ(https://www.bildy.jp/) にて順次展開いたします。
「DCK(ディーシーケー)」は「絶え間なく向上し続けるプロフェッショナル電動工具」という使命を掲げ、世界60以上の国と地域でのプロ用電動工具販売実績を有するグローバルブランドです。
プロ用電動工具ブランド DCKの特徴
DCKはJiangsu Dongcheng Power Tools Co.,Ltdが製造するプロ用電動工具ブランドです。
「絶え間なく向上し続けるプロフェッショナル電動工具」という企業理念の基、1995年の創業以来絶え間なく続く研究開発の成果により、DCKはプロフェッショナル向け電動工具の中で最も優れたブランドの一つとして世界的に評価されています。
Jiangsu Dongcheng Power Tools Co.,LtdはISO9001:2008品質管理システムの認証を取得しており、その生産ラインは、原材料および部品の検査から製品出荷前の安全検査に至るまで、プロの技術者によって厳密に管理されており、最高品質の製品を確保しています。
より高い水準での性能・耐久性が求められるプロ用電動工具市場において、DCKはそのニーズに応えられるブランドとして新しい選択肢を日本のプロユーザーに提供します。
プロフェッショナル向け設計と高いコストパフォーマンス
DCK電動工具は、耐久性とパワーに優れ、建設や製造などプロの厳しい現場環境に対応します。特にコードレス工具では、 ほぼ全てのモデルにおいて自社開発の高耐久・高効率のブラシレスモーターを採用、筐体も自社設計・製造の精密なハウジングにより強固にガードされています。
また、最先端の大規模かつ自動化された生産ラインにより、大幅な生産効率向上を実現し、他のプロ向け電動工具国内主要メーカーの同等性能製品との比較において、約30~40%安価な販売価格を可能 にしました。プロフェッショナルの現場サクセスに性能とコスト両面で貢献します。
バッテリが使い回せる充実のラインナップ
DCKのコードレス工具は建築、設備、製造、自動車、農業など幅広いプロフェッショナルの多様なニーズに対応しています。
20V MAXシリーズの43機種を筆頭に、40V MAXシリーズでも続々と新製品をリリース中。1つのバッテリを様々な工具に使い回して幅広い作業に対することができます。
自社設計・開発のリチウムイオンバッテリは世界基準の品質と安全性を実現。安全性に定評のある世界トップクラスのメーカーセルを採用、アッセンブル工程においても全品の品質・性能検査を実施し、日本国内PSE認証を取得しました。DCKコードレス工具は、高品質リチウムイオンバッテリと幅広い充電工具のラインナップで、あらゆるプロフェッショナルの現場において作業効率の向上と安全をお約束します。
ニュースリリースの発信時点で、ビルディが取り扱う予定のDCKブランド製品はバッテリー充電器含めて37製品のようです
アフターサービスも万全
DCKコードレス工具は、ご購入後のアフターサービスも万全です。6ヶ月のメーカー保証と、修理サービス及び修理パーツ販売*により末永く安心してお使いいただけます。
販売店ブランドはプロ向け電動工具市場の隙間を狙えるか
ニュースリリースでは”40V MAXシリーズ”と記載していますが、本家DCKや北米DCKの製品ページを見る限りDCKが36V仕様の充電式電動工具を続々とリリースしている情報が見つからないので、12V MAXシリーズの誤記ではないかなと思っています。
(2024年10月9日追記) 海外地域では40V充電式インパクトレンチ KDPB1718を販売しており、”40V MAX”シリーズは誤記ではありませんでした。
さて、今回ビルディが輸入代理店事業を始めた背景としては、電動工具販売事業における飛躍的な売上拡大を意図したものと見ています。
電動工具を販売するWeb通販サイトは数ありますが、ビルディはその中でも別格の存在であり、取扱商材の多さはもちろんのこと自社ECプラットフォームによる販売やオウンドメディア、YouTubeチャンネルの運営など広報面にも強く取り組んでいる企業です。さらに経営的な面ではAsia-Pacific High-Growth Companiesにエントリーする野心的な面も見られ、電動工具販売事業者としての更なる売上拡大のため、電動工具の輸入代理店事業を始めるのは自然の流れとも思えます。
とは言え、プロ向けの電動工具市場は、ユーザーが既に作業用の電動工具を所持していることを前提としている市場であり、新規需要がほとんど望めない状態にあります。
製品的な事情としても、昨今の充電式電動工具はバッテリープラットフォームによる製品ラインアップが増えていることでメーカー移行が難しい状態であり、ヘビーユーザーほど手持ちのバッテリープラットフォームから変えられない状態となっています。
それでも尚、ビルディが輸入代理店事業を始めたのは、ミルウォーキーの日本市場参入とその成功、加えてホームセンター コメリのプライベートブランド UBERMANN (ウーバマン)の拡販を見て、DCKブランドの取扱いを決めたものと予想しています。
とは言え、この2社の事例に関しては、ミルウォーキーの場合では積極的な製品投入と拡販活動が新規顧客の獲得に成功しており、ウーバマンに関してはコメリ販路による農機関係のユーザーへのアピールが成功した形と見ています。どちらの事例も実店舗展開や展示会など実際に製品に触れられることが売上拡大の原動力となっており、ビルディのようなネットモールによる拡販で十分な売上を至るのは難しいものと想定しています。
筆者は、プロ向け電動工具市場の動向に関しては比較的慎重な意見を持っています。ミルウォーキーの日本展開の時も同じような事を述べていますが、よほど上手くやらなければプロ向け電動工具で売上を上げることは至難の業と考えているスタンスです。
経済アナリストやシンクタンクによる電動工具市場規模の成長予測には同意していますが、少し前の例としてタジマが充電式電動工具から撤退したのも記憶に新しく、日本市場においてインパクトやグラインダなどの既存プロ向け電動工具に対する成長性はほとんど無いものと想定しています。
結論として、今後この1~2年の間にビルディが日本市場に置いてDCKブランドをどのように認識させるのか、製品ラインナップ数をどこまで増やすかで、今回のビルディの本気度が分かるものと見ています。