今回紹介するのはBoschが海外市場で販売する10.8Vバッテリー コンパクトサイズのハンディかんな「GHO12V-08N」だ。
DIYなどでは紙やすりを使った仕上げが多く、かんなでの仕上げは工具自体が大きかったりかんな自体の用途が限られているなどでかんな仕上げは選択肢にすら上がらない人も多いだろう。
「GHO12V-08N」は従来のコードレスかんなと比較しても非常に小さく、DIYなどでも使いやすい取り回しに優れたコンパクトモデルとなっている。今回はその魅力を紹介しよう。
本記事で紹介する製品は海外Boschの情報を元にしているため、日本Boschへのお問い合わせ等はお控え下さい。
目次
業界初の10.8Vコードレスかんな GHO10.8V-20
米国Boschが2018年に販売したのはBosch 12Vバッテリーを使用するのコンパクトサイズかんな「GHO10.8V-20」だ。
GHO12V-08N 12V Max EC Brushless Planer (Bare Tool)
Boschの「GHO12V-08N」は一般的な小型かんなの82mmよりも狭い56mm刃を使用しているため、手のひらに収まりちょっとした用途にも使いやすいのが特徴のコンパクトサイズのかんなだ。
モーターにはブラシレスモーターを採用しており、カーボンブラシ交換の手間がないのも好印象だ。本体重量は約1.5kgとかんなとして業界トップクラスの軽量化を実現している。
コンパクトサイズになったことで、面取り加工や側面の平滑加工などちょっとした部分でも気軽にかんな掛けができるようになるのは魅力的だ。サンダーなどでやりがちな削り過ぎも防止できるため、内装工事にも使用できるかもしれない。
もちろんコンパクトサイズになったことによる欠点も存在する。削れる幅が狭いため広い面の作業には向かない点だ。相じゃくり加工くらいなら問題ないかもしれないが、板厚を変えたり、反りを平らにする加工などは向かないだろう。
アクセサリも充実、取り回しの良さで攻めるコードレスかんな
「GHO12V-08N」で嬉しいのは、コンパクトサイズであっても集じんアクセサリが充実しており、しっかりとした削りくず排出構造が搭載されている点だ。
集じん機に接続する集じんアダプタがあるのはもちろんの事、集じん機が無くても使用できるダストケースも付属している。
さらには、取り回しの良さを失わせないための「削りくず排出左右切り替え」構造も搭載している。小さいかんなだとホースの大きさが邪魔になってしまうが、排出方向を左右を切り替えられるならその影響も最小限にできるだろう。
非常にニッチなハンディかんなだが、欲しい人は欲しいはず
一般的にかんなは幅が広ければ広いほど良く、大きければ大きいほど程平滑に削ることができ作業効率も上がる電動工具だ、だがその分小回りの利く用途が苦手な電動工具の一面も持つ。
GHO12V-08Nは粗面を広く平滑に削ったり反りを平らにするなどの用途には向かないかもしれないが、家具の制作時や軽い面取りを行う場合、細かな内装工事などの用途にはとても重宝するだろう。ある意味で電動工具の先駆者らしさが溢れた実にBoschらしい製品とも言える。
日本Amazonでの購入も可能で、日本で展開されているBosch10.8Vバッテリーにも対応しているが、残念ながら日本Boschによる正規販売ではなく輸入代理店による販売となるようだ。また替え刃は日本では販売されておらず、サイズも特殊で入手も難しいため長期的に使うのは少し難しいかもしれない。