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振動(震動)ドリルとは?/穴を開ける工具【電動工具解説】

コンクリートなどの石材の穴あけに使う電動工具は、回転運動だけではなく上下の振動運動も必要になります。

今回は、コンクリートの穴あけに使う電動ドライバ『振動ドリル』について解説していきます。

コンクリートや石材の穴あけには振動(震動)ドリルが必要

コンクリートの穴あけ作業には振動(震動)ドリルやハンマードリルと言ったコンクリート穴あけの工具が必要になります。

コンクリートなどの石材は回転運動だけでは切削することができません。ビットの先端を叩きつけて石材に食い込ませることで始めて切削が可能になるのです。

振動(震動)ドリルには、電動ドリルの中にラチェット機構が内蔵されており、ラチェットのギザギザがモータ回転によって噛み合う事によって細かな上下運動が発生します。

マキタ・日立工機ではそれぞれ名称が異なる

マキタ・日立でそれぞれ呼び方が異なる。インターネット通販では同じ製品で名称に違いで検索に引っかからないことがあるので注意しよう

マキタでは震動ドリル、日立工機では振動ドリルと同じ工具でも呼び方が異なります。工具自体の名前としては、振動ドリルの名称が一般的のようです。マキタの振動ドリルを検索する場合は震動と検索しないとヒットしないので、注意しましょう。

ちなみに、言葉の意味合いとしては「振動」が物理や自然現象以外の揺れを表すのに対し、「震動」は地震などの自然現象による揺れを表すので、前者の「振動」の方が工具らしい表現と言えます。

振動(震動)ドリルの用途・選び方

振動ドリルは電動ドリルにラチェット機構が内蔵された電動工具です。

振動ドリルの選ぶ際は、電動ドリルと同じようにモーター出力が重要になりますが、カタログスペック上の使用できるドリル径に注目する必要があります。

また、ラチェットの機構は自由に切り替えることができ、振動ありと無しの状態を切り替えることができるため、電動ドリルで行なえる作業は振動ドリルでも同じことができます。

振動(震動)ドリル

振動ドリルによる振動は、他のドリルと違い強い押し付け力を必要とします。

振動ドリルは、ラチェット機能が噛み合うことによって上下運動が発生し、作業者による加重を加えることで始めてコンクリートへの穿孔ができるようになっています。この、押し付ける力は非常に重要で、振動ドリルは横向きや下向きの穴あけに適しています。

しかし、上向きの穴あけ作業などでは十分な加重を加えられず、効率のいい穴あけを行うことが出来ません。

一方、類似工具のハンマードリルなどでは、ピストンとストライカーによる打撃構造になっているため押し付ける力は少なくても良く、先端を軽く押しあてるだけで穿孔することができます。

振動ドリルにはどんな種類がある?

振動ドリルには大きく分けてコードレスタイプと電動ドリルタイプが存在します。

コードレスタイプ


日立工機 コードレス振動ドライバドリル 36V マルチボルト 充電式 リチウムイオン電池、充電器、予備電池付※蓄電池保証書、純正ケース付 DV36DA(2XP)

振動ドリルのほとんどがコードレスドリルに振動機構を組み込んだタイプです。

コードレス振動ドリルではクラッチ部分にハンマのマークがついていて、その部分までクラッチを回すことで打撃が有効になります。

コードレスの振動ドリルはコードレスドリルと同じように使うことができますが、オン状態で固定する機構などがありません。

また、チャックもキーレスチャックであり、通常のチャックほど確実な固定ができるものではないので、連続的な作業には向かず簡易的なものと考えた方がいいでしょう。

電動ドリルタイプ


マキタ 震動ドリル コンクリ12mm 木工15mm 鉄工10mm HP1230

電動ドリルに振動機構を組み込んだものが振動(震動)ドリルです。

電動ドリルと同じ形状になっているため、チャックによるビットの確実な固定やスイッチをオン状態でロックできる機能を搭載しているなど、コードレスよりも穴あけ作業が行いやすくなっています。

振動(震動)ドリルのアクセサリ・オススメは?

ドライバドリルと振動ドリルの違い
日立工機のドライバドリルと振動ドライバドリルの違いを表したもの、形状・性能共に同等であり、モルタルへの穿孔能力の有無だけである。価格差は市場価格で1,000円程

振動ドリルに対しておすすめのアクセサリや製品と言えるものはほとんどありません。

なぜなら、振動ドリル自体が電動ドリルやドライバドリルの延長線上に位置する工具であり、「ついでにコンクリートも穴あけもできる」工具だからです。アクセサリも共通であり、電動ドリルより2,000~3,000円も出せば同じ形状で、振動(震動)機能が内蔵された製品が発売されています。

また、コンクリートへの穴あけ作業がメインになるのであれば、ハンマードリルを使用した方が効率がよいため、わざわざ振動ドリルを使用する必要もありません。

しかし木材や金属・コンクリートやモルタルなどの幅広く穴あけできる安価な万能穴あけ機となるので、電動ドリルやドライバドリル購入時に振動ドリルを検討しても良いでしょう。

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