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マキタ・HiKOKIの先を行く次世代システナーケース
マキタ マックパックシリーズとHiKOKI システムケースシリーズは、独TANOS社が開発したシステナークラシックと呼ばれる規格に対応する連結可能な工具収納箱シリーズです。
システナー規格は海外でさらに発展しており、TANOS社の同グループ内FESTOOL社が開発する最新のシステナー・ソルテナーシリーズはシンプルで堅牢なロック機構や重ねたまま蓋を開けられる機構を搭載し、より使いやすい工具収納箱シリーズとして普及しています。
このFESTOOL システナー・ソルテナーシリーズは日本において 株式会社ハーフェレジャパン(本社:神奈川県横浜市)が日本総輸入元として販売しています。
取扱店舗は少なくホームセンターやプロショップでの取り扱いは無いものの、ネット上での取扱店は多いので比較的容易に購入できる製品です。
ちなみに当サイトでの紹介以降話題になったマキタ MAKSTORシリーズやStorage BOXのような新型マックパックは、2022年の現時点で海外地域しか販売しておらず日本市場での販売は未定の状態です。
今回紹介しているシステナーソルテナーはマックパックとの互換性もあるので、MAKSTORシリーズの日本展開が待てない方はシステナーソルテナーシリーズを購入するのもおすすめです。
5種類16バリエーションのシステナー・ソルテナー シリーズ
最新のシステナーケース「システナー・ソルテナー」シリーズは形状に応じた5種類・全16バリエーションのケースで展開しています。
古いシステナー規格のケースとは完全な互換性ではないものの、ある程度の互換性は持つので、マキタ マックパック・HiKOKI システムケースとの連結も可能です。
ソルテナー SYS TLシリーズ
システナーシリーズの基本となるシンプルなケースがTLシリーズです。
箱に蓋を備えたシンプルなケースですが、T-LOCシステムと呼ばれる正面の回転パーツを回すだけでロック・連結が可能です。上蓋にケースが乗せたままの出し入れもできるので、使い勝手も大きく向上しています。
TLシリーズではマキタやHiKOKIが取り扱っていない「高さ 420mm」のSYS 5 TL(497567)もあるので、長めの電動工具も収納可能です。
ソルテナー SYS TL-DFシリーズ
半透明蓋の小物ケースが付属するケースがTL-DFシリーズです。
下側のケースに電動工具を入れて、上側の小物入れに資材や消耗品を入れるような最新インパクトドライバーに付属している高性能ケースに近い使い方が可能です。
ソルテナー SYS SORTシリーズ
マキタ マックパックやHiKOKIシステムケースユーザーの一番求めているケースこそ、このSYS SORTシリーズではないでしょうか。
SORTシリーズはマキタが海外で展開しているMAKSTORシリーズと近い仕様のシステナー・ソルテナーシリーズです。連結したままでも資材を取り出せる棚構造を備え、小さい資材や手工具類を簡単に収納できます。
MakitaのMAKSTORシリーズは欧州マキタ地域の製品なので入手が難しい製品ですが、FESTOOLのSORTシリーズなら比較的容易に購入できるので、MAKSTORの日本展開が待てない方はこちらがおすすめです。ただしMAKSTOR 4-5(P-84349)と同じ棚構成のケースは取り扱いがないので、それだけはMAKSTORの日本展開待ちです。
シスツール SYS TBシリーズ
蓋が無いカゴタイプのシステナー シスツールがSYS TBシリーズです。
背の高い工具や資材の収納に向いており、コーキング材や長尺の物差しを収納したり、現場作業に使う一時的な工具資材入れにしたりなど、意外と便利に使えるケースです。
取っ手は収納できないので、箱形状のシステナーケースを上に積むことはできませんが、SYS TBとSYS-SBなら上下連結もできるので、現場内での移動などで役に立ちそうです。ちなみにTBシリーズはMakita Toolboxシリーズと同仕様の製品です。
シスストレージボックス SYS SBシリーズ
工具箱形状のシステナー・ソルテナーがSYS SBです。
これも海外マキタが展開するP-84137に準じた仕様を備えるケースです。MAKSTORと同じく国内入手は難しいのですがFESTOOLのSYS SBなら容易に購入でき、輸入諸経費を含めた購入価格とも大きな違いはありません。(筆者は本体価格12,000円+輸入諸経費5,000円でMakita P-84137を購入しています。)
収納箱としては高い買い物だが、長く使うなら価値あり
システナー・ソルテナーシリーズは、ホームセンターで数千円で買えるケースと比較すれば高い買い物ですが、個人的にはプロ用の電動工具と同じくらいお金をかけても良い分野の製品です。
これは以前マキタ P-84137の時にも書いていますが、工具を収納する箱のライフサイクルを考えてみると、下手な工具よりも長い場合もあり、機能的で便利な工具箱を使うことでスペースを有効活用でき気持ちよく作業できるなら金銭以上の価値があると考えています。
とは言っても、マックパックなどの古い規格のシステナーシリーズと比べてしまうと、FESTOOL システナー・ソルテナーシリーズは全体的に効果で、棚付きのソルテナーに至っては流石に高すぎるので、この辺りはDeWALT TStakやミルウォーキー PACKOUTシリーズが現実的なラインになってしまいそうです。